- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797672633
作品紹介・あらすじ
重い副反応が出たとして、論争を巻き起こしている子宮頸がんワクチン。その真相究明に向け、多くの医師、被害者、関係者らを取材。世界中で展開されているワクチン・ビジネスの深層にも迫る。
感想・レビュー・書評
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タイトルは衝撃的だけど実際に事件が起きたわけではない。むしろ事件として扱われることのない問題だけに根が深いのかもしれない。
本作は子宮頸がんワクチン(正しくはヒトパピローナウイルスワクチン)を接種後の副作用と思われる具体的な症例、短期でワクチンが導入されたその背景、そこに絡む利権、医師たちの見解の相違、各国でのワクチン導入状況など、さまざまな情報を丁寧な取材で至極冷静に追ったルポルタージュ。
最後まで読んでもなおワクチンを打つべきなのか打たないべきなのか答えを出すのは非常に難しい。
開発されてまだ間もないワクチンだけに実際にワクチン摂取によってどの程度子宮頸がんになるリスクが減らせるのか正確な数字が分からない。
どうやら国によってもウイルスの型の分布も異なるようであるし。
本書はどちらかというと製薬会社や医師たちの利権問題や政治的な問題に偏っていて、子宮頸がんになる過程や最近の傾向、ワクチンを打った場合のリスクを他のインフルエンザワクチンなどと比較して明示してあったら分かりやすかったと思う。
パーセンテージで言ったらさほど重篤な副作用になる可能性は高くない。
テレビで繰り返し放映された少女たちの姿に衝撃を受けてしまうのは仕方ないが冷静に考える必要がある。
女の子を持つ親はこの本を含めいろんな情報を集めてワクチン摂取をどうするのか考えて欲しいと思う。
幸運にもうちは息子だし、なんて思っていたけれど男の子にもワクチン摂取してる国があるんですね。
そう、ヒトパピローナウイルスは誰でも持ってるどこにでもあるウイルス。
まずそこから知ってもらう必要がある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ワクチン接種を受けるのは、利益が損失を上回るからだが、改めて考えてみると、天秤にかけるのは、病気にならない(又は、なっても死なない)かもしれないという不確実な利益と、(もしかしたら、命にかかわるほど重篤な)副反応に見舞われるかもしれないという、これまた不確実な損失だから、判断に迷う方が普通というべきか。感染力が強くて致死率も高い病気なら、ワクチン接種の利益も分かりやすいが、子宮頸がんはそういう病気なのかと思う一方、ワクチン接種で防げるなら防げばいいという意見ももっともだと思う。2015年6月21日付け読売新聞書評欄。
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330万人以上が摂取し約2000人が重い副作用を発症したワクチン。学校や自治体が無料摂取期間を設定して多くの女児が被害者となった。毎年3000人が亡くなる子宮頸がんとはいえ、あまりにひどいこのワクチン施策。怒りの感情をさらに上回る科学的、多角的な筆力。日野市の池田利恵議員が共産党含む全ての党に反対されながら戦ったの素晴らしい。
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☆外国医薬品メーカーの振り付けのままに
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ワクチン接種後に副作用と思われる症状に苦しむ少女たちのことを思うと胸が痛くなる。
原因や因果関係がはっきりしないとはいえ、副作用で苦しむ少女は決して少なくない人数であるし、副作用が出る可能性がこれだけあるのであれば、ワクチン接種は行うべきではないと思う。
P.247
そんな悠長なことをしていたら、何十年後かの日本は子宮頸がん大国だという反論が聞こえてきます。でも、子宮頸がんになる女性を減らすためだからといって、何もしなければ健康でいられた少女を生贄に捧げるような行為ーしかも公権力によるーは、絶対におかしい。私たちはもっと謙虚であるべきだと思います。
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病院で推奨ポスターを見る度に、娘にワクチンを受けさせるべきか悩んでいたときに、この本を読み、私はワクチンを受けさせることをとりあえずは辞める判断をしました。
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まだまだ現在進行形の事象であるため、感想は控えます。
ただ一市民としても、注視しなければならない問題であることは確か。
ワクチン問題は闇が深すぎる。 -
苦しむ少女たちと同じ年代の娘をもつ親として。
ブログに感じたことを書きました。例により長いです。
http://zazamusi.blog103.fc2.com/blog-entry-1137.html