カルティエと王家の宝石

著者 :
  • 集英社インターナショナル
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797672961

作品紹介・あらすじ

「王の宝石商」カルティエとイギリス、フランスなど七つの王家。その華麗な宝石を巡る数奇な物語が ミステリータッチで繰り広げられる。呪いのホープダイア、ブルーダイアモンドなど写真も楽しめる。

感想・レビュー・書評

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  • 「カルティエがイギリス国王エドワード七世から「王の宝石商、宝石商の王」と称されたのは1904年で、メゾン創立から約半世紀後だった。」(6ページ)

    そんな憧れのカルティエは各国の王族からいつも熱いまなざしを注がれ、メゾン自体もその要望に応えるべく、美しいジュエリーを作り出してきた。
    そんなカルティエと王家の物語が写真とともに語られる。

    ここで登場するのはイギリス、フランス、ロシア、インド、スペイン、ベルギー、ルーマニアの7カ国。
    どの国にも悲劇あり、喜びあり。
    決して忘れられない国家の歴史には、それを彩る宝石たちの存在があった。

    各国の物語では、非常に興味深い歴史が綴られている。
    しかし、特にヨーロッパ各国では同じ名前ばかりで混乱する。
    著者は相性などを使い、混同しないよう配慮しているが、できることなら家系図を付けて欲しかった。
    その方がより国どうしのつながりも見えるし、読者にも親切だと思う。
    また、写真だけでもジュエリーの美しさは十分わかるのだが、白黒のものも多く、欲を言うならフルカラーで見たかった。
    もちろん元々カラーでないものに関しては仕方がないし、カッティングや台座を見るのに不便であるわけではないが、せっかくジュエリーの本なのだから宝石そのものの美しさをもっと堪能したかった。

  • 貴石の歴史は貴人の歴史ー。
    カルティエの歴史というか、20世紀欧州+αの歴史でした。

    図説と写真も多いけど、挿入の仕方が雑じゃない?なんで、文章と無関係にまとめてつっこむの?

    カルティエと王室と宝石の歴史は面白い。

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著者プロフィール

東京都に生まれる。作家、エッセイスト。パリ在住。ナポレオン史学会会員。フランス美術記者組合員。ファム・フォロム (フランスで活躍する女性の会)会員。
著書には『シャネル――シャネルを支えた8人のレジェンドと生きている言葉』(さくら舎)、『最期の日のマリー・アントワネット』(講談社+α文庫)『カルティエを愛した女たち』(集英社)などがある。

「2021年 『完全版 CHANEL BOOK』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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