- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797673173
作品紹介・あらすじ
「最も野蛮で原始的な登山」と呼ばれる沢登り。那智の滝登攀による逮捕をきっかけに、日本や台湾、タイの未知の渓谷に挑む筆者と沢ヤたち。地球上に残された最後の秘境、ゴルジュに挑む壮絶なる冒険記。
感想・レビュー・書評
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悪絶なまでに面白い。非冒険的であっても沢を一度でもやった事があるなら5倍楽しめる。と言うか沢やってなかったら楽しめないかも。軽妙で下品で笑える文体にも、著者のキャラクターにも好感を持って読んだ。かと言って一緒に沢行くにはちょっと怖い。あんなにぼろくそに書いて高柳氏との人間関係は平気なんだろうか、と心配してしまうくらい。無論強い信頼があるから書けるんだろうけども。ゴルジュストロングスタイルの精神に少しでも近づけたらと思うね。
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まさに野生。
野生還りしたかのような人たちの冒険記録。 -
長らく積読本なっていたが、ようやく手に取った。 1990年代から始まった国内の大滝登攀も、剣沢大滝、称名滝が登られ、次は大渓谷のゴルジュ突破の時代になった。 著者は国内を代表する沢屋である。称名廊下や台湾のゴルジェ、タイのジャングルでの46日間の溯行は、その迫真の文章に魂が揺さぶられた。 かつて私も沢登りに狂い、台湾の未踏の渓谷にチャレンジしたこともあったが、この本は見事に沢屋の本心を表現してくれたと思う。 写真や溯行図をもっと見たかったが、それを置いても、山の本では数少ない沢登りの記録として貴重である。
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人間なかなか死なないもんだなと思った。
でも、自分だったらすぐ死ぬと思う。
集英社がこの反社会的(?)な本を出版したことは英断。最後の解説も良かった。
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最初から吸い込まれるように一気に読んだ。
沢をやったことが無いがやりたいと思った。
相棒の方とのやりとりは面白いしやってる事は決死の事だがそのやり取りが少し和む。
凄い人だなあ。かっこいい。 -
面白いんだけど、合わない。
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その辺にいる人ではできないようなことをしていることはわかる。
生死を賭してやる価値がある、と感じている、ということもわかる。共感できもする(実際に同じような行動はできないにしても)。
しかし。
多くのページを割いているタイのジャングル遡行については、読んでいて気分のいいものではなかった。
せめて、ジャングルに入る前に出会った人たちへ、戻ってきた報告をするというような場面は欲しかった。
解説を読んで、本の内容について、再度残念に思った。
払ってもいい金額:300円 -
図書館で借りた宮城公博さんの著書。小気味いい文章でぐいぐい引き込まれる。かなり極限の世界に違いないが、ほんと面白かった。自分にはもちろん真似はできないけど、沢ヤの世界に足を踏み出した身としては、こういう世界もあるんだ、と知ることができたことが収穫。しかし、宮城さんだけでなく、登場人物みんながかなりの変態だった。
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ノンフィクション
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2018/12/02