6ヵ国転校生 ナージャの発見

  • 集英社インターナショナル
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感想 : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797674132

作品紹介・あらすじ

6つの国4つの言葉で学ぶとどうなるか?
机の並べ方、筆記用具、テスト、ランチ……世界の教室はこんなに違った!
「ふつう」がひっくり返り、世界の見え方が変わる本。

ソ連(当時)に生まれ、両親の転勤で世界6カ国(ソ連、アメリカ、イギリス、フランス、カナダ、日本)に転校。各国の地元校で教育を受けた著者ナージャの希有な経験を楽しく追体験! それぞれの国での体験を切り口に、「当たり前」「ふつう」「常識」を問い直す。
正解はない、違いがあるだけ。国が変わればベストも変わる、目的が変わればベストも変わる、子どもが変わればベストは変わるーーふつうの子も、つまらない子も、変な子もいない!
世界の見方を変え、人生を変える本です!

【もくじより】
●「よく書く」ための鉛筆。「よく考える」ためのペン
●5カ国の小学校の座席システム。実は、全部違った
●ロシアの学校では、体育で整列するとき背が高い人が前だった
●ロシアでは、「1年生」という学年が2学年ある
●5カ国の小学校のランチシステム。実は、さまざまだった
●日本の学校では、数字の書き方も個性より形だった
●世界ではこんなものがテスト持ち込み可だった
●フランスの学校では、16/20が100点!?
●日本の水泳教室は、タイムよりカタチだった
●アメリカの学校では、本を読むようにバイオリンを習う
●5カ国の小学校のノート模様。実は、こんなにたくさんあった
●イギリスの学校では、リンゴでお金を学ぶ
●カナダの学校では、悪ガキほど校長に会う
●ロシアの学校では、夏休みが3カ月ある

【著者略歴】
電通クリエーティブ・ディレクター。ソ連のレニングラード(現・ロシアのサンクトペテルブルク)生まれ。数学者の父と物理学者の母の転勤とともに6カ国の地元校で多様な教育を受けた。電通入社後、様々な広告を企画、世界の広告賞を総ナメにし、2015年の世界コピーライターランキング1位に。国内外の広告やデザインアワードの審査員歴を持つ。「アクティブラーニングこんなのどうだろう研究所」設立。著書に『ナージャの5つのがっこう』(大日本図書)、『からあげビーチ』『ヒミツのひだりききクラブ』(共に文響社)。

感想・レビュー・書評

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  • 「環境が変わると、ガラッと変わるものは?」… 答えは、「ふつう」。

    小中学生の時代を6か国で過ごし、6種類の「ふつう」を体験してきたナージャさん。
    転校するたびに「ふつう」がコロコロと変わる。
    言葉も違えば常識も違う世界で生活するのはさぞかし大変だったでしょうが、得るものも大きかったみたいです。

    なぜ、こんなにも違うのだろうと驚きますが、思想・文化・歴史が違うのだから同じ訳はないですね。
    ロシアの普通が日本ではNG、日本の普通がイギリスではNG、行く先々で常識が覆されるのに、よく対応できたと思います。

    理解できない「ふつう」や、自分らしくない「ふつう」もあったが真似してきて絶対的な「ふつう」はないんだと気づいた。
    真似しているのは誰かの「ふつう」で、自分の「ふつう」じゃない。
    自分の「ふつう」は、自分の「個性」なんだ。

    日本だと、「どこの国の学校がベストですか?」と聞かれるけど、そこには意味がないと言うナージャさん。
    自分には合っていたけど、他の人もそうだとは限らない。
    正解はない。違いがあるだけ。
    いろんな選択肢の中から何を選ぶかは、その人が考えなくてはいけない。

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    本書の内容は、ほぼ以下のページで読めることを見つけました!
    ウェブ電通報|キリーロバ ナージャ
    https://dentsu-ho.com/people/400

  • 「6カ国転校生 ナージャの発見」書評 「ふつう」であろうとして気づく|好書好日
    https://book.asahi.com/article/14709451

    <訪問>「6カ国転校生 ナージャの発見」を書いた キリーロバ・ナージャさん:北海道新聞 どうしん電子版
    https://www.hokkaido-np.co.jp/article/726332/?rct=s_books

    キリーロバ・ナージャ著『6カ国転校生 ナージャの発見』発売 | ウェブ電通報
    https://dentsu-ho.com/articles/8239

    6カ国転校生 ナージャの発見 | 集英社インターナショナル 公式サイト
    https://bit.ly/3CXv3qg

  • ロシア人、ナージャが6カ国を転々と転校して感じたことの経験談。主に各国の学校の様々な違いについてのお話です。国内でさえ転校したことのない私にとっては非常に勉強になりました。違う文化って面白い!!

  • 日本、イギリス、フランス、アメリカ、ロシア、カナダの6ヵ国を行ったり来たりしながら、それぞれの国の現地校に通学したナージャの体験記。
    テーマごとに、各学校の違いが書かれていて、分かりやすくて面白い‼️
    さて、体育で背の高い順に整列する国はどこでしょう?
    水泳で求めるのは速さ、かたち、持久力、総合力、それぞれどこの国?
    違いから、子どもに何を学ばせたいかが見えてきて、そこから国の事情も見えてくる。
    地政学ならぬ学政学?

  • 6ヵ国(ロシア、日本、イギリス、フランス、アメリカ、カナダ)の小中学校を転々としたナージャが行く先々で驚かされたことに、わたしもまた驚かされた。ある国の学校のルールが、別の国の学校だと無用になる。えんぴつやノートといった身近なものから小学校に入学する年齢や休暇の期間といった制度まで、国によって天と地ほどの差がある。

    背の順で高い人が前に来るロシア、テストで満点がなかなか取れないフランス、カフェテリアで誰でもバイオリンやチェロを弾けるアメリカ、担任の先生ではなく校長先生が悪ガキを叱るカナダ、どの教科もグループ学習のイギリス...。

    日本の学校では、みんなで給食の準備をしたり、何かを決めるときは多数決で決めたり、字でも水泳でもフォーム(形)を重視する。
    当たり前だと思っていたことが、他の国と比べたら、実は当たり前ではないとわかって目からウロコだった。

  • ソ連生まれの著者が、学者の両親の転勤で6カ国の学校を体験した。ロシア・日本・英国・フランス・米国・カナダ。ある国で当たり前のことも、他の国では当たり前ではない。そんな体験の繰り返しだったという。どの国の教育が良い、というのではなく順応していった著者が「ふつう」とは何かについて考える。
    いろいろ気づかされるのだか、残念なのは30年前の教育現場であることだ。

  • 日本の子どもの自己肯定感の低さが時々ニュースになる。私も自己肯定感の低い子どもだった。そして今は自己肯定感の低い大人だ。
    親も誉めるより貶す方だったし、たいした能力がないのも事実だし、仕方ないかと思っていたのだが、これを読んで、もしかして日本の教育のやり方そのものが自己肯定感を下げるようにできているのでは?と感じた。
    イギリスやアメリカでは勝負するようなスポーツを体育であまりしないということだし、勉強もグループワークで答えを出したり、できるところを徹底的に誉めたりして、個人が「できない自分はダメだ」と思わないような方法がとられている。日本ではいくら教師が誉めたところで、そもそも個人を競わせるという形は変えていないから、劣等感は生まれてしまう。
    問題児の対応も基本的に校長に丸投げで、教師が授業を中断して説教することがなければ、子供のプライドも保たれるし(クラスメイトに叱られるのを見られない)、教師を逆恨みすることも減るし、教師の精神にも良い。日本の学校の校長は会議とかしてないで問題児対応にもっとパワーを割けば、問題児と校長の間にいい人間関係が生まれる可能性もある。
    日本の教育に取り入れたいことがたくさんあるので、文科省や教育委員会関係者が読むべき本だと思う。
    昼は家に帰って家族でランチをとれるということは、昼休みが長くて職住接近ということよね。それで残業もなくて生産性も下がってないなら、日本人の働き方って絶望的。しかも夏には1ヶ月休めて(子供は3ヶ月)、子供はキャンプに預けて大人はバカンスを楽しんだりする。日本人がメンタル病んだり、自殺したりするのは当然じゃないの?少子化にもなるわけだよ。

    スポーツや音楽もまず楽しむがあって、水泳は海や川で溺れないテクニックを最優先で教える。
    一流のアスリートや音楽家の才能のある子どもには物足りないかもしれないが、それ以外の子どもにはそっちの方が良い。才能ある子どもには、別に教育を受けさせればいいんだから。
    特に著者がアメリカの学校で受けた弦楽器のレッスン(誰でも無料で受けられて、難しい音楽理論や楽譜の読み方は後回し)は本当に羨ましい。大抵の人間は才能なんかない。でも楽しむことはできる。弦楽器を楽しんだ経験はどれだけ人生を豊かにするか。もちろん貧しいけれど才能がある子供を発掘することもできる。「バイオリンを習いたい」なんて貧しい家庭の子どもは言えないものね。

    しかし、一番謎だったのはイギリスでもフランス、カナダ、アメリカでも生きるチャンスがあった著者がなぜ今日本で暮らしているのかということ。だって、この本読むと、ロシアと日本は窮屈じゃないの。次回はそこを書いて欲しい。

  • 国によってこんなに教え方や学び方が違うのだと、初めて知った。おもしろかった。
    日本らしいやり方だけじゃなくて、時々アメリカやカナダ、イギリスやフランスやロシアみたいなやり方を、日本の学校でやってみてほしいな。
    すごくワクワクしそうだし、子供たちがそれぞれ自分の合う合わないを見つけて、生きやすくなりそう。

  • ロシア、日本、イギリス、フランス
    アメリカ、カナダ…の6カ国。
    国内で6回転校するのでも大変そうなのに!

    どこの国の教育システムにも一長一短あって
    文化や生活規範にも根付いているから
    簡単に「あっちのやり方がいい」と
    変えたりはできないものなんだね。

    著者がその違いを
    おもしろがっている気持ちがすごい。
    そもそも前に出るより
    引いて観察するタイプなようですが。

    単純に6カ国の違いを楽しむ本としても。
    学校で使う文房具まで違うとはびっくりだ。

  • 昔、フランス人の字があまりに汚かったので
    「日本だと汚い字だとバカにされるよ!」
    と言ったら、
    「何言ってるの?汚い字の方が知的だよ!」
    と。
    つまり、土俵が違ったのね。



    ナージャの適応力に感心しました。

    体育の整列する、しない。
    へーえ。ロシアと日本が整列するのね。
    でも、背の順が違うのね。
    水泳の目的も違うのね。
    ノートはバインダー式が良いわぁ。ランドセル重たくて大変だもの。
    悪ガキと校長先生、このシステム良いわぁ。
    日本でも一部の国立系小学校では対話力に重点を置いてるけど、どーなるのかなぁ?

    ナージャも、正解はない、違いがあるだけ。
    と。

    小学生達に教えてあげたいなぁ~。
    絵本にならないかしら?




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著者プロフィール

ソ連(当時)レニングラード生まれ。
両親の転勤とともに6カ国(ロシア、日本、イギリス、フランス、アメリカ、カナダ)の各国の地元校で多様な教育を受けた。
その中で、何事も絶対的な「ふつう」は存在せず、誰もがどこかちょっとユニークな部分を持っていることに気づく。
広告代理店入社後、様々な広告を企画し、2015年の世界のコピーライターランキング1位に。
国内外の広告やデザインアワードの審査員歴を持つ。
移民。左利き。ペスカタリアン。人見知り。日本では、早生まれ。
他の著書に『ナージャの5つのがっこう』(大日本図書)、『からあげビーチ』、『ヒミツのひだりききクラブ』(文響社)がある。

「2022年 『じゃがいもへんなの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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