進化論の最前線 (インターナショナル新書)

著者 :
  • 集英社インターナショナル
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本棚登録 : 167
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797680027

作品紹介・あらすじ

ダーウィンの進化論に真っ先に異を唱えたファーブル。進化論の本流とされているネオダーウィニズムは、いまだファーブルの批判を論破できていない。進化論の問題点とゲノム編集など最新研究を解説。

感想・レビュー・書評

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  • 帯に「進化を分かった気でいる人たちにぜひお勧め」とあるが、まさにそうだった。

    特に、ウォディントン「遺伝的同化」の実験では、遺伝が遺伝子だけでは決まらないことをズバリ示していて、驚いた。生物の形態(表現型)も進化も DNA によって決まっていると信じていたが、それだけではないという話だ。調べたら、これは20世紀半ばの研究のようなのだが、こんな話があるのをなぜ自分は知らなかったのだろう。

  • 難しい。再読必須。

  • 最新なのだろうけど新知見と言うより既知の粗探しが多い

  • 勉強用。

  • ネオ・ダーウィニズムに批判的なもろもろの言説が勉強になった。結構完璧な理論と思ってたんだけど、いろいろと瑕疵があるのね。

  • 進化論について、テレビで有名な池田清彦が語った一冊。

    進化論についての最新の学説を知ることができ、非常に勉強になった。

  •  進化論をめぐるダーウィン、ファーブル、メンデルの関係性や進化論がどう信じられるようになったのか、進化論懐疑主義者の言い分(交雑により一気に新種が生まれる事例は、生物が徐々に進化するネオダーウィニズムでは説明がつかないことなど)が書かれている。またips,stap細胞についても書かれている。 
     実際に生物が種の壁を乗り越えて進化した場面を見たことはないのに、進化を事実として受け入れがちな日本人と、すべての生き物は創造主がつくったとするキリスト教原理主義の創造論の影響で進化論を疑う人達のこと、ゲノム編集のこと、ネオンデオタール人と現生人類が交配していたかもしれないこと、ファーブルがどうダーウィンの進化論を疑ったのか、ネオダーウィニズムでもいまだ進化のなぞは解けていないことが書かれていた。
     どうして学校でこういう風に教えてもらえなかったんだろう。疑うということを禁じることは、科学的探求心の芽を摘むことだ。日本の教科書はどうしてこれほど面白いトピックをあんなにつまらなくまとめられるのだろう。勉強嫌いの子が多いのは教科書がつまらないからなのでは。
     こういう本の児童書版を日本の子どもたちに届けたいとこれを読んで強く思った。

  • 突然変異と自然選択で小さな進化は説明できるが、種を越えるような大きな進化は、できない。

    人類はこれ以上進化しないのだろうか。

  • 読みやすい章と難しい章のムラが激しかった。最後の方の猿人から現生人類の流れのところが一番面白かったかな。

    専門用語というより、(私の読解力が低いのかもしれませんが、)文脈の読解が難しいことが多々ありました。

  • STAP細胞の話はやはり夢でありあってほしいと思います。ああいう形で公表されるのも科学者としてはつらいんだろうな。

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著者プロフィール

池田清彦(いけだ・きよひこ) 1947年生まれ。生物学者。

「2020年 『ポストコロナ期を生きるきみたちへ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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