役に立たない読書 (インターナショナル新書)

著者 :
  • 集英社インターナショナル
3.10
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本棚登録 : 192
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797680096

作品紹介・あらすじ

書誌学が専門のリンボウ先生が「自分が読みたい本を読むべき。読書に貴賎なし」と、読書の楽しみ方を惜しみなく披露。古典の魅力から蔵書整理法まで、書物に触れる真の歓びに満ちた著者初の読書論!

感想・レビュー・書評

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  • 一般的読書論。そうは言っても中々古文には興味が持てんな苦笑

  • 私はリンボウ先生の著書が好きなので、バイアスが掛かっている事が前提となりますが。概ね(全面的にではない)読書家としての私の理想像です。読書が何の役に立つのか?読書なんて娯楽なんだから好きな時に好きなモン読ませろやというのがスタイル。勉強のために読むのは勉強であり読書ではない。私も本の山に囲まれることに幸せを感じる方なので、買った本は基本捨てない。電子書籍は本を買うほどではない、又は紙で入手が困難な場合に限る。私もKindleは活用してますが、基本は紙の本です。思ったほどKindleに移行しませんでした。
    なお、タイトルについては「読書なんて役に立たない」という意味ではなく、「読書は役に立てようと思って行うことではない」という意味でしょう。リンボウ先生が最終的に古典に行き着くのは先生がそういう趣味趣向であっただけで、世にはミステリ狂もいますし、マンガしか読まない人もいますし、中には哲学書を娯楽(知識欲)の境地で読む人がいる。それでいいじゃないか。電子書籍がダメだとはイッていない。「自分には合わない」と言っているだけ。本は捨ててはいけない、ではなく「自分は捨てない」と言っているだけ。ただそれだけのこと。

  • 紙の書籍にこだわり、古典を愛する著者の本に対する愛情は十分に伝わりました。実際に著者と同意見の方も多いと思います。
    しかし、一方でもう少し現代における読書形態を受け入れてもいかがでしょうか。

    アマゾンのレビューに関しては、匿名であるがゆえに、”まったく信頼するに足りない”と切って捨てていいます。本当にそうでしょうか?ネットが普及した現代において、レピュテーション等の集合知はますます価値を高めていると私は考えます。

    著者はベストセラーを読む価値がなく、古典にこそ価値がある。なぜなら長い間人々の評価をくぐり抜けて生き残ったものであるからだと説きます。レビュテーショントは、まさに古典の様に優れたものをより優れる現代の発明だと考えます。

    古典が発表された時代においては、それを読むことができる人はごく一部の人たちであったでしょうし、古典を愛でている現代とは読書形態も異なっていたと想像できます。古典を愛すればこそ、もう少し時間軸を取り入れた読書法へと議論を展開して欲しかったと思います。

  • 月に〇冊読んだ→そういう人に限って深みのない人物
    インテリジェンスを涵養するのではなくペダントリー(pedantry 学問、知識をひけらかすこと)へ

    書物の価値は時間が決める 芥川賞、直木賞を30年後に読む人がいるか?

    実用書はそれなりに役に立つ→○○に合格する、料理本→マニュアルを読むのと同じ

    図書館で借りた本の知識はしょせん借り物の知識☆座右に備えておく本なら買うべき 本の定義が違う?福澤諭吉の「福翁自伝」、古典全集

    本との出会い 神田、本郷、早稲田

    ☆筆者は作家 出版社から本が送られてくる環境→本は買うべきという発想になる

    発見をカードに書いておく☆ブクログ 本を買うこととは関連なし・図書館ですぐにまた読める環境であれば買ったことと同じ
    論語 顔淵編「礼にあらざれば聴くことなかれ」 アマゾンのレビューは信頼しない

    翻訳書の限界 ディスカウントストアでデオドラントを買った→大割引の店で匂い消しを買った ☆外国との差がなくなって状況を理解できる現代

    本棚は脳みその延長☆ブクログ・ネット上で再現可能
    ネットで自分の本が1円で売っている→日本文化の衰退局面の一つ

    日本古典文学全集

    恋は日本ではタブーではない 古事記 国生み神話 男女が尋常にみとのまぐわいをなして子供が産まれる。

    耳で読む 源氏物語 平家物語 朗読データ参照

    漱石「夢十夜」 お前がちょうど俺を殺したのはちょうど百年前だね。

    日本では電子書籍は普及しないだろう→日本語独自の問題 文字の種類 世界一同音異義語が多い

  • 「(読書だけしても)問題意識がなければ始まらない」、「課題図書をあたえて感想文を書かせても意味がない」など、おおいに首肯する部分もあるし、電子書籍と紙の図書の比較など、そうかなあ、と思う部分もあり。古典についての語りはさすがに面白く、ちゃんと古典を読んでおきたい、とあらためて思わされた。
    でも結局、何かの役に立てようと思って本を読むときもあり、そうではないときもあり、色んな役割があるよね、という自分の基本姿勢について、補強するようなところしか頭に残ってないです。
    あと、ちょいちょい著者の書いた他の本の宣伝が出てくるのには「ん?」となった。

  • ひとそれぞれに読書スタイルがある。しかしながら、読書を楽しむ人にとって、いくつか共通点が存在する。それを見つけるのもこんな本を読んだ時の楽しみになる。読書家は、えてして蔵書家でもある。楽しめました。

  • 20170802 ついつい本を買ってしまい、気付くと何がどこにという状態になるのでタイトルから参考に買ってみた。結局は本を読む事に対しての気構えとして、
    「自由に読み、ゆっくり味わい、そして深く考える。」
    事だと理解しました。

  • 感想がことタイトルと同じという、きわめてめずらしい本でした。

  • どうやら著名な方のようですが、すいません、存じ上げませんでした。
    タイトルに惹かれて読んだ。
    どうにもちぐはぐな本という印象。「内的衝動に従って好きな本を読め」と言いつつ、「人の本棚にベストセラーが並んでるとがっかり」と言ったり、この本(直木賞や芥川賞)は何十年も残らないみたいな話をしたり、やたら古典を薦めて来たり。また、本は買え、というけれど、スペースの問題には触れどもお金の問題にはノータッチ。馴染みの古本屋を作る為に毎回本を買わないとなんて、お金がないと無理でしょ。古典の全集を複数買うようにみたいなのも…(いくら古本で安いとはいえ、ねえ)。
    別に自分は何十年も残るだろうからこの本を読もうとか思わないし(それって自由じゃないよね?)、お金の関係でしょうがなく図書館も使わざるを得ないし、それにそもそも役に立つとは自分自身もう思ってないのであった。ので、この本は余り参考にならなかった。

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著者プロフィール

林望(Nozomu Hayashi)
1949年生まれ。作家・国文学者。
『イギリスはおいしい』で日本エッセイクラブ賞受賞、
『ケンブリッジ大学所蔵和漢古書総合目録』で国際交流奨励賞等受賞。
『私の好きな日本』『どこへも行かない旅』などの旅の本のほか、
古典論、エッセイ、小説、詩、能楽、料理等の著作多数。
『謹訳源氏物語』(全十巻)で毎日出版文化賞特別賞受賞。

「2018年 『旅ゆけば味わい深し』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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