- 本 ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797680249
作品紹介・あらすじ
『日本人の英語』の著者が、「多様性」「性と愛」「資本主義」「原子力問題」「津波」「死」などのキーワードを縦横無尽に論じる。日英米の社会・文化の魅力と本質を英語から浮かび上がらせる画期的な1冊。
感想・レビュー・書評
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著者のご年齢から仕方がない話だけれども、どの参考例も古めで分かる作品がほとんどなかったです。英語と日本語の訳しきれない文化的、言語的比較という点では勉強になりましたが、映画や歌、詩や小説などを例に出されてもピンと来ず…涙
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翻訳についての内容が印象的。この本を読んだ後に、英語原作の書籍を読むと読み方が変わる気がする。
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冠詞の"a"や"the"の働きについては、へぇとはなった。
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日本語を深く考察されているからなのでしょうね。マーク先生の解説付きで文章を読むと、夏目漱石も谷崎潤一郎も、寧ろ解釈が深まるというのは、母国語への甘えと怠慢として反省します。擬態語、擬音語の比較、すごく面白く、ほかで見たことがなかったです。色んな引用文章が本当に素敵。
死を表現して
I do not fear death. I had been dead for billions and billions of years before I was born, and I have not suffered the slightestinconvenience from it.
— Mark Twain
Each night when I go to sleep, I die. And the next morning, when I wake up, I am reborn.
— Mahatma Gandhi
Death is no more than passing from one room to another. But there’s a difference for me, you know, because in that other room I shall be able to see.
— Helen Keller -
P
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岩波新書に比べてとても軽い読み物であり、対象が一般向けであった。
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アメリカ人にして日本語の細かいニュアンスまでも長年学ぼうとされてきた著者による、英語と日本語のニュアンスの違いに関するエッセイ。
具体的な単語のニュアンスの違い、theとaの感覚、日本文学の英訳など、どれも興味深い事例であっという間に読了。
これ1冊読んだだけですぐに英語が上手になるというものではないですが、言語についての興味が高まることは間違いないです。 -
外国語として学ぶ英語は、機能としての英語を優先する。ただ、それだけでは少し寂しいので、言葉としての英語を文化を添えて味わう。そういう感覚の一冊。
冒頭、“はじめに”のところに、「説得力のある英語を話したり書いたりするためには、たくさんの語彙が必要であり、それを自分のものにするには、可能な限り多くの英文を読み、それを消化し、自分のものにするという地道な努力を続けるしかない」とあり、「語学学習は本人の自発的努力しかない」と語る。
永遠に辿り着けない終着駅、その駅舎を見ることはない。
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