「最前線の映画」を読む Vol.2 映画には「動機」がある (インターナショナル新書)

著者 :
  • 集英社インターナショナル
3.69
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本棚登録 : 225
感想 : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797680553

作品紹介・あらすじ

「映画は、何も知らずに観ても面白い。でも、知ってから観ると100倍面白い。観てから知っても100倍面白い!」(町山智浩)

お待たせしました!
大好評『「最前線の映画」を読む』第2弾がいよいよリリースです。
今回も、町山智浩氏ならではの「深掘り映画レビュー」が炸裂!

【本書で採り上げられている映画たち】
『シェイプ・オブ・ウォーター』──「アザーズ」たちへの捧げ物
『スリー・ビルボード』──善人はなかなかいない
『パターソン』──芸術とは誰のためのものなのか?
『ファントム・スレッド』──「僕の映画はどれも自分自身の個人的な話だよ」
『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』──「これはメタファーなんだ」
『君の名前で僕を呼んで』──なぜ監督は、蠅が飛び回るシーンを撮ったのか
『ラブレス』──ズビャギンツェフの愛なきロシア
『アンダー・ザ・シルバーレイク』──ハリウッドへの扉を開く「鍵」とは
『ROMA/ローマ』──大いなる「贖罪」の物語
『マザー!』──アロノフスキーが映画を撮り続ける「動機」
『魂のゆくえ』──「絶望はうぬぼれだ」
『ツイン・ピークス シーズン3 The Return』──遅さ、夢、ノイズ、夜道、電気、機械、絶叫

【著者】
町山智浩(まちやま ともひろ)
映画評論家。ジャーナリスト。1962年、東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業。「宝島」「別冊宝島」などの編集を経て、95年に雑誌「映画秘宝」を創刊。その後、アメリカに移住。現在はカリフォルニア州バークレーに在住。TBSラジオ「たまむすび」、BS朝日「町山智浩のアメリカのいまを知るTV」レギュラー。

感想・レビュー・書評

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  • 『シェイプ・オブ・ウォーター』●──「アザーズ」たちへの捧げ物
    『スリー・ビルボード』●──善人はなかなかいない
    『パターソン』──芸術とは誰のためのものなのか?
    『ファントム・スレッド』●──「僕の映画はどれも自分自身の個人的な話だよ」
    『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』●──「これはメタファーなんだ」
    『君の名前で僕を呼んで』──なぜ監督は、蠅が飛び回るシーンを撮ったのか
    『ラブレス』●──ズビャギンツェフの愛なきロシア
    『アンダー・ザ・シルバーレイク』●──ハリウッドへの扉を開く「鍵」とは
    『ROMA/ローマ』●──大いなる「贖罪」の物語
    『マザー!』──アロノフスキーが映画を撮り続ける「動機」
    『魂のゆくえ』──「絶望はうぬぼれだ」
    『ツイン・ピークス シーズン3 The Return』──遅さ、夢、ノイズ、夜道、電気、機械、絶叫

    ●鑑賞済み

  • 観て、わけのわからない映画って、ときどきあるんだよね。本書に出てきた『マザー』とか、冒頭とエンディング、それぞれで目覚めた彼女が別人だったことには気づいていたけど、ただひたすら???という感じだった。そうやって考えさせることが、映画の求めていることなんだろうけどさ。そういうとき、ガイド、謎解きまではいわなくとも、あれってさぁ、といっしょに考えてくる人がいるのって、楽しいんだよね。わけのわからない映画の楽しさって、あれこれ考えるところにあるんだよ、と気づかせてくる。本書は、そういうシリーズだね。

  • 「そんな背景があったのか!」町山さんの解説を読むとeurekaの連続、新たな視点を与えてくれる。「この作品のこの部分は〇〇(〇〇年・国名)からの引用だよ」とタイトルやジャケットは見たことあるけど内容は知らない作品・監督・俳優を教えてくれて、結び付けてくれる。解説を読んだ後にその映画を観ると1回目よりも面白くなる。今回はシェイプ・オブ・ウォーターにまつわる解説が特に響いた。まだ観た事ない作品の解説は、観賞後のお楽しみにしたいので未読です。なので星3つ。悪しからず。(2020.12月)

  • かなり深い、というか専門的。映画研究のレベル。
    観てない映画については全く参考にならず。。

  • 今回も深い考察とその映画を作った監督の育った環境、何故、この映画を撮ったのかその背景もわかる。
    紹介されてる中では、
    「ファントム・スレッド」
    「シェイプ・オブ・ウォーター」
    「スリー・ビルボード」
    「Romaローマ」  の4本視聴済み。

    著者が紹介している映画は、それほど興味がない傾向のでも観たくなるから不思議。
    Amazonプライムに入ってる他の作品も、観てみよう。

  • 相変わらずわたしの映画の入り口に立ってくれる著者。
    映画に詳しくなく、そんなに興味もないひとでも楽しく読めると思うし、映画を見返したくなる。

  • 面白かった〜。

  • あの映画が作られたのはなぜか?監督や脚本家はどこから作品のアイデアを得たか?それは彼ら自身の過去の体験にあった。本作に挙げられた映画の多くは、文学においてのスティーブン・キングが有名であるように幼少時の父親の不在にあった。他にも家族からの愛の欠乏であったり、また年上の同性との短い恋であったり、一人の人間の非常に個人的な物語ばかりである。しかしだからこそ、その作品はオリジナリティがあり、かつリアルであり、観客の心に響くものとなる。なぜその映画に感動したか?それを探る楽しみが映画にはあると本書は教えてくれる。

  • 作品を観ただけでは気づかない過去の映画の引用や監督の生い立ちなど、読むとまた観たくなる。
    でもあんまり深掘りしすぎると、アンダー・ザ・シルバーレイクの主人公みたいになっちゃう?

  •  本書では、観た作品(『シェイプ・オブ・ウォーター』『スリー・ビルボード』『パターソン』『ラブレス』『ROMA/ローマ』)の章は読んだ。
     興味があって観そこなっている作品(『魂のゆくえ』『聖なる鹿殺し』)は、観たら読もう。

     でも彼の解説を読んでから作品を観ようとは、あまり思わない。映画を観て、その作品から直接伝わってくるパッション等についてはあまり語っていない。彼が作品を観ようと思う“動機”や、観たうえで人に薦めたい意図はあまり読み取れないから。

     「動機」と書いて”ワケ“と読ませる本書。
     ズビャギンツェフは父に捨てられ、自身も地方からモスクワへ出るとき家族を捨ててきた。 ジョージ・ルーカスは父親との確執がある。スピルバーグも子どものころ父親が家を出ていった過去を抱えている。
     そんなトラウマが、全て彼らの作品の「動機(ワケ)」と括られたんじゃあ作家もたまらんだろう。
     どの解説も、さほど「動機」を深読みしたものではなく、作品周辺の知識情報を広く集めたものだが、その情報の深堀り、集め方はプロの“作業”だなとは思わされる。

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著者プロフィール

1962年生まれ。映画評論家。1995年に雑誌『映画秘宝』を創刊した後、渡米。現在はカリフォルニア州バークレーに在住。近著に『トランピストはマスクをしない コロナとデモでカオスのアメリカ現地報告』(文藝春秋)、『映画には「動機」がある「最前線の映画」を読む Vol.2』(集英社インターナショナル)、『最も危険なアメリカ映画』(集英社文庫)、『町山智浩のシネマトーク 怖い映画』『町山智浩の「アメリカ流れ者」』(スモール出版)などがある。

「2021年 『町山智浩のシネマトーク 恋する映画』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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