クイズ作家のすごい思考法

  • 集英社インターナショナル (2025年2月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784797681529

作品紹介・あらすじ

人を「へえ!」と唸らせるクイズをつくりたい!
クイズ作家は、常に新たな情報・発想を探している。
ビジネスや生活に使える、すごい思考法がここにある。

クイズ番組・書籍は数あれど、プロとして活躍するクイズ専業作家は日本に10人ほど。
その一人、国際クイズ連盟日本支部長も務める著者が、知られざるクイズづくりの現場、クイズづくりの経験から得た知見を、軽妙に綴る。

視聴者を「へえ!」と唸らせるために、情報をどう組み合わせるのか。
数分で出したアイデアの裏取りに、なぜ1か月も時間をかけるのか。
答えが一つに定まらないとき、どう対処すればいいのか。
誤情報も混じるウィキペディアを賢く利用する方法とは。

クイズ作家の頭の中には、ビジネスや生活に役立つ知識・知恵が詰まっている。
その思考法は、人とのコミュニケーションや、自身の関心や想像力を拡げるのにも役立つ。
随所にちりばめられたクイズを楽しみながら、すごい思考法が身につく本。

(目次より)
第1章 3日サボるとクイズ作問力が落ちる
――ふだんやっている能力アップ法
毎日、問題は多くて70問つくる
不得意分野を克服する
「知っていること」に「知らないこと」を掛ける
悩みの“ワクワクバランス”をどうするか
ウィキペディアの賢い利用法

第2章 ヒントは“日常”の隣にある
――クイズは入口であり出口である
日常のものに疑問を感じる――非常口のマークはなぜ緑色?
金魚がいれば銀魚もいる?――妄想を歓迎する
ビールの泡はアルコール度数が低いのか?
情報を体験しにいく

第3章 クイズ作家の収入は何で決まるのか
――「誰も解けない」も「みんなが解ける」もダメ
クイズ作家はクイズ王……とは限らない
「へえ!」をつくる仕事
そのクイズ、明日、人に話したくなる?
クイズ作家のお仕事_作問、裏取りが山場、監修者との付き合い方、ピンブーおよび読み合わせ

第4章 情報の扱い方で生き残る
――得意分野とその伸ばし方
悩める人は「アメリア・イアハート狙いで」
「他人の案」を通せる人が生き残る
終わる仕事にはオマケをあげる
“場”を読み、出題の傾向を変える

【著者略歴】
近藤仁美 (こんどう・ひとみ)
クイズ作家。1988年、三重県生まれ。早稲田大学教育学部卒業および同大学院修了。在学中からクイズ作家として活動を始め、日本テレビ系『高校生クイズ』の問題作成を15年間担当したほか、『頭脳王』『クイズ! あなたは小学5年生より賢いの?』『せっかち勉強』などのテレビ番組や、各種メディア・イベント等で問題作成・監修を行ってきた。2018年より国際クイズ連盟日本支部長。クイズの世界大会では日本人初・唯一の問題作成者を務める。

感想・レビュー・書評

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  • <訪問>「クイズ作家のすごい思考法」を書いた近藤仁美(こんどう・ひとみ)さん:北海道新聞デジタル 2025年3月16日
    https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1135255/

    近藤仁美 - Webcat Plus
    https://webcatplus.jp/creator/2878921

    近藤 仁美 | ワクセル Official Web Site
    https://waccel.com/collaborator/kondo-hitomi/

    Hitomi Kondo - AUU Online
    https://auuonline.com/hitomi-kondo/

    クイズ作家・近藤仁美 ウェブサイト | Quiz Creater Kondo Hitomi's Website
    https://www.hareiro.jp/

    クイズ作家のすごい思考法 | 集英社インターナショナル 公式サイト
    https://x.gd/Q9QqM

    クイズ作家のすごい思考法/近藤 仁美 | 集英社 ― SHUEISHA ―
    https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-7976-8152-9

  •  集英社インターナショナルの書籍が近頃面白そう。
     新聞書評でみかけた『ウンコノミクス』(山口亮子著)(未読)。他に今月(2025/7)半ばから時間をかけている一冊も集英社インターナショナルの本だ。そこに挟まれていた同シリーズの新刊図書案内の折りこみ広告で見かけたのが本書。

     クイズ解答者の思考は、『君のクイズ』(小川哲著)を読んで、なるほどと感心したのも記憶に新しい。単に雑学の蓄積に長けているだけではなく、クイズ番組の特性、時代性を考慮、どんな問いが出題されるかの予想、問題文の助詞、接続詞の使い方から類推できる出題意図と解答の絞り込みなど、凡人には想像もつかない読みと駆け引きが、一瞬の間に繰り広げられているという凄みが鳥肌ものだった。
     本書はその逆の、解答者ではなく出題者側の思考法というのだから、これも面白そうと興味を持ったものだ。

     結果、出題創作のコツ、配慮は語られているものの、多くはクイズに使った雑学や、その活用法が大半だったという印象。
     例えば、下記は、心がけ、コツであって思考法ではない。

    “「次のうち」でクイズの解答の対象となる説を限定し(選択肢を用意)、「といわれる」でクイズの外にある別の説を排除しないようにする。こうした技術を使い、作問者はできるだけ事実に忠実、かつ解く人が「明日誰かにはなしてみたくなる話題」を提供するように心がけているのである。”

     とはいえ、著者が培った出題を作る行程を経て思考というか、気持ちの持ちよう、行動が変わっていったという記述も見られ、それはそれで面白いところ。以下のような記述だ。

    “「ですが問題」は解き手が推進力を発揮できる華のあるもんだいなのだが、私にとっては、様々なものに対して「未知の続きがある」と思える習慣をつける面で役立った。(中略)
    いやなことの後ろに全然違う世界が広がっている可能性に思い至りやすくなった。“

     世にも珍しい(と言っていいと思う)、稀有な職業を通じて、著者が人生をいかに謳歌しているかを読むのも痛快だ。
     人生を賭けた「クイズ」そのものが、なにかの役に立ったと思える。それはクイズ作家冥利に尽きるというものだろう。

    「私はクイズそのものよりも、クイズをと押して得たものを他分野で活かせたときや、クイズがきっかけで新しい事実に出会ったとき、他者とのコミュニケーションが活発になったときなどに、クイズが役立ったなと感じる。」

     結局、本書も、昨今流行りのコミュニケーションにまつわるビジネス書だということがだんだん分かってくる。クイズ作家が、クイズを作り出す時に駆使する心掛けやノウハウ(これを思考法というならそうかもしれないが)、クイズの雑学を通じ、この社会でいかに対人関係を構築していくか、相手とコミュニケーションを取っていくかを、面白おかしく論じている。

    「情報は、何を言っているのかわからなければ伝わらず、あえて踏み込んで理解しようとする人は少ない。そのため、入口となる素材は、情報の受け取り手にとってなじみのあるものであることが望ましい。」

     これは、クイズの問いは、誰もしないことがらから始めるのではなく、小学生レベル、要は義務教育の基礎の基礎からはじめ、それに繋がる新たな気づきをその後に提示するという、コミュニケーションの段階、ステップの説明にもなっている。
     入口は馴染みのあるものから、そして、相手の「へぇ!」という感心を引き出す。その内容を、著者は「明日、人に話たくなること」か否かを基準にしているという。その基準を満たすと、

    “「ねえねえ知ってる?」という会話が生まれやすくなる。現代においては情報拡散の度合いがものごとの成否に深く関わるだけに、クイズに限らず様々な業種で応用できる項目ではないかと思う。”

     と、明らかにビジネス書の様相を纏っている。
     意外と言っていることは当たり前のことなのだが、その内容がつまらなくならないのは、クイズ、あるいは雑学を随所にまぶして読者の興味を離さない工夫がされているからだろう。
     問題文を最後まで聞いて、解答を確認しようと、読み手の心理をうまくコントロールしている様が目に浮かぶ。
     ビジネスの現場でも使えるような、~の法則、~理論といった小ネタが多いのも新書の読者層(ビジネスユース)を大いに意識してのことだと拝察。

     そんな小ネタが仕事で有効ならば、『知って得する、すごい法則77』(清水克彦著)という法則ばかりを集めたお手軽な著作も出ているので、それも見てみるかと思う。こちらは集英社インターナショナルではなく中央新書だけど。

  • クイズ作家の世界
    知ってるつもりだったけど、企画や監修、裏取りの実態等知らないこともたくさん
    2025年ベスト候補の1冊

  • <目次>
    第1章  三日サボるとクイズ作問力は落ちる~ふだんやっている能力アップ法
    第2章  ヒントは”日常”の隣にある~クイズは入口であり出口である
    第3章  クイズ作家の収入は何で決まるのか~「誰も解けない」も「みんなが解ける」もダメ
    第4章  情報の扱い方で生き残る~得意分野とその伸ばし方

    <内容>
    クイズの作問を生業にする人がいる。それもいわゆる”放送作家”ではなくて…。これは驚き!そのベースは「調べ魔」。確かに最近の高額クイズ番組では、”裏どり”をちゃんとしておかないと訴えられる可能性もある。その苦労話や作問が他のビジネスにも関係があることが読み取れた。ちょっとした視点の相違が面白かった。

  • すごい思考、ということはちょっと思わなかった。
    が、考え方を整理している書籍としてはアリだと思う。

  • 選書番号:795

  • まさに随筆

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著者プロフィール

近藤仁美(こんどう・ひとみ)
愛知県名古屋市生まれ。東京都済生会中央病院副看護部長、認定看護管理者。岐阜県立多治見看護専門学校を卒業の後、助産師、保健師、看護師、教員と幅広い分野で看護職に携わる。
平成30年4月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

「2018年 『看護師という生き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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