- Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798019420
感想・レビュー・書評
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ジェフリー・ムーアの『キャズム』。
たぶん読もうと思ってから7,8年は経ってしまっていると思います。途中2,3年前に時間がないけど、せめてエッセンスだけでも、と思って入手したこの本。ようやく…です。
読んでみての感想ですが、もう「キャズム」自体、古典レベルの知識なんだろうなあ、ということ。世間のビジネスはさらに変化しているだろうと思いました。やはりタイムリーに頭に入れないとダメだ…。
とはいえ、アーリーアダプターなどの市場と「キャズム」の関係性、どうすれば超えていけるのか、超えた後どうしていくべきか、など、モヤっと漠然としていたことが、自分の中で言語化はしやすくなった気がします。
本書もポイントだけ凝縮してまとめられているので、短時間で読むことができました。
ただ、要約本なので、一定の前提知識がないと理解が難しいと思います。知識がないけど読みたい人は、あるのか分からないけど、初心者向けに解説された書籍を選んだ方がいいと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初期市場の顧客は創意工夫をするが、多数派市場では実利的なメリットが優先される。キャズムを超える攻略手法としては、
1.具体的かつ実利的な目に見える効果
2.工夫なしに簡単に使えるユーザー・インターフェース
3.過去の実績
参考)ドラッカーのイノベーションの機会
1.予期せぬ成功、2.ギャップの存在、3.ニーズの存在、4.産業構造の変化、5.人口構造の変化、6.認識の変化、7.新しい知識の出現 -
オリジナルでは分からない側面も含めて大変良く理解することができた。
このシリーズは結構貴重だと思うが、きっとあまり売れることはないだろうな。 -
図が多く、全体▶︎詳細の流れが分かりやすく、チョチョイと読める。
顧客のカテゴリー。どこをターゲットにするかによりアプローチは全く異なる。
1.イノベーター:専門知識豊富。とりあえず新しくておもしろそうなものは買う。買って使い方工夫して考える
2.初期採用者:専門知識があり、コミュニティのオピニオンリーダー。
----ここまでは商品の機能で買う人
3.初期多数派:実利主義者。効果を求める。
4.後期多数派:保守的、懐疑的。圧倒的多数の事例を見極めてから採用
5.ラガード:遅延者。確実な効果を確認してから採用。イノベーションに対して配分する金が無い
2と3の間に大きなキャズムあります。越えるためには。
・具体的かつ実利的に目に見える効果
・工夫なしに簡単に使えるUI
この辺りが主な要素かなと。 -
わかりやすい!
キャズムと合わせて読むのがいいと思います
「永続企業」を目指すための戦略
企業も人生と同じで誕生、成長、成熟、衰退するんだな…
それでも、チームワークや戦略で企業が永らえて
みなの生活が安定して長く続けられる仕組みは必要不可欠
自分の文脈に置き換えて例えば「人生戦略」にも応用できそう! -
キャズムのなんたるかを知りたくてざっと読んでみた。入門書としてはかなり分かりやすいのでは。その気になったら本腰を入れて勉強してみようかな。
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キャズム理論を簡単にまとめた本。
原書を読んだ後に読むと頭の中の情報が整理されてよい。
逆の、順で、ざっと把握してから、原書読むってのもいいかもね。 -
「キャズム」という言葉に最近出会った。イノベーション論との関係、従来の商品ライフサイクルとの関係を知りたくて読んだ。マーケティング理論の一つとして、導入期・成長期・成熟期・衰退期から成るプロダクト・ライフサイクルは有名だが、ハイテク製品には導入期にさらに、イノベーター・初期採用者・初期多数派・後期多数派・ラガートの5段階から成るテクノロジー導入ライフサイクルがあり、初期採用者と初期多数派の間に大きく深い裂け目があり、それがキャズムである(図で見ないと判らないと思うが)。
近年、クラウド化が進む中、多くの日本のエレクトロニクス企業が新しい時代での顧客創造に苦悩している。新しい技術や商品を出すも、主流市場で普及せずに撤退したり、さらには、出す前から普及シナリオを描けず悩んでいる間に海外企業に先を越されたり。本書の「クロッシング・ザ・キャズム戦略」で問題が簡単に解決できるとは思わないが、ハイテク分野で新コンセプト商品やサービスにチャレンジする際、しっかりと認識しておくべき新しい理論だと理解できた。 -
自分メモ:キャズムを越えて、アーリーマジョリティに受け入れられるには、1.具体的かつ実利的な目に見える成果 2.工夫なしに使える簡単なUI 3.過去の実績(からくる信頼)アーリーアダプターは理想主義、アーリーマジョリティは実利主義。