- Amazon.co.jp ・本 (147ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798038537
感想・レビュー・書評
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水村真由美さんの本は三冊目。今回はバレエ以外のほかのダンスのこともたくさん書かれています。
先に読んだ二冊同様、知的に冷静にダンスを説明していて面白い。
でもまだわからないこともあって、お茶の水女子大の学生さんたちと一緒に調べた研究結果も掲載されています。
今回とくに「なるほど」と思ったのは「クラシックバレエの基本の腕のポジション」
「肩を内旋、すなわちきをつけ姿勢から掌を後ろにむけた状態で、横に腕を上げます。そうすると、肩の一番出っ張った部分が正面から見えず、腕も肩と同じ位置までは高く上げることができません。その位置から今度はドアのノブを外に回すような肘の動き、前腕の回外をします。この時、肘は軽く曲げて、腕全体で天井を見ると曲線を描くような形にします」 -
非常に優雅で、かつ、普通の人には絶対できないよと思うようなバレエ ダンサーの身体の動き。
長年にわたって蓄積されてきたバレエの動きは、筋肉の使い方、関節の使い方などが非常に合理的に考えられており、また、ダンサーはそれを意識してトレーニングや練習をしていると思います。
そんなダンスを科学的に考えるための入門書。
解剖学の難しい本ではありませんので、書かれている内容の深さは期待できませんが、なるほど!というヒントには出会えるかも。
身体の動かし方だけでなく、筋トレ、食事、緊張が身体に与える影響など、ダンサーを中心に科学的に考えるヒントから、様々なダンスの紹介まで載っているので、はじめてダンスの本を読むには良いと思います。
ただ、本書の中で何度か取り上げられているにもかかわらず、さまざまな「ダンス」の魅力という章で、アイリッシュダンスが取り上げられいないのは、個人的には残念(>_<)