- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798044767
感想・レビュー・書評
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アートの鑑賞法がいつまでたってもよくわからない。アートの作り手の経験が不足しているからだろう。そもそもアートを作るという必要性を生活の中に感じないので,作る機会があっても表面的な完成,取り繕ったゴールで終わる気がする。よく考えてみたらアートを作り出す生き物は人間だけなのかもしれない。アートを生み出す心を備えているとするならば,何らかの効用があるから進化的に残り続けていると考えられる。飾る心,記憶しようとする心,奇をてらおうとする心,・・・,必要とは言えないけどあるといいなを付け加える心。面白いテーマになりそうだ。
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多くの人にとって美術館は、余程の大物展示が来た時に行くところ、余程に気が向いたら余裕があったら行くところ、ではないだろうか?
美術館はもっと気軽に、身近に行っていい場所なんだなと思える本。
13歳からのアート思考も読んだが、あの本プラスアルファおすすめの美術館や特徴なども掲載されている。
個人的には「旅行と美術館はとても相性が良い」というのに、とても共感した。 -
非常にライト。
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「楽しむ」ためには知識が必須でしょうか? 子どもは雪遊びを楽しむとき,雪についての知識があるから楽しんでいるのではありませんね? 知識は必ずしも絶対に必要というわけではなさそうです。(p.64)
「買う」という気持ちで見ると,「自分」という主体性が強く働き出します。加えて「お金を払ってでも」という意識がプラスされると,作品を見る眼がよりシビアになります。その結果,作品を「自分の眼で厳しく見る」という見方につながったのです。(pp.128-129) -
わかる、わからないではない。と言うような話、たしかになんとなく感じていましたが、こうやって言い切ってもらうと良いですね。解説とかを鵜呑みにする必要はなく、美術館としてのPRに惑わされることなく、自身の感性で触れるのが美術ってことをキーワード的なもので説いていきます。早足で一周回ってみて気になるモノをじっくりと自身でタイトルをつけてみる。でもって、エアー買付をしてみると、また変わって見える金曜の夜。ってのを過ごしてみたくなりました。
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自分の美術館の楽しみ方に似た内容で共感できた。
後半の見方の提案は気になるものもあった。
タイトルを自分でつけてみるくだりとか面白いと思ったし、伊藤若冲の郡魚図を見てみたくなった。
おすすめリストは写真とか載せてほしかったなぁ。 -
桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPAC↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/583007 -
・前半は美術館の話
・後半は同年の新書2冊の要約した感じ
・早足で回ってから戻る、ガイドを見聞きしすぎない -
シンプルに初心者でも楽しめる美術館の楽しみ方が書かれている。実はアートはよくわからない、美術館は好きなんだけど絵の知識は無い、そんなふうに思う人にもピッタリ。
特に美術館の空間を楽しむ発想は目から鱗。絵を見て、どうこう批評しなきゃいけないのかと思っていたが、あの空間自体の居心地を楽しんで良いんだとわかり、ますます美術館に行きたくなった! -
アートに興味はあるものの、実際にどうやって向き合ったらいいかわからないという人におすすめの一冊。美術鑑賞の見方が変わった一冊。