探してるものはそう遠くはないのかもしれない

著者 :
  • 秀和システム
3.18
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本棚登録 : 296
レビュー : 39
  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798053448

感想・レビュー・書評

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  • よぉく知っている食いしん坊ちゃんと、今まで知らなかった素顔のみえかちゃんがここにいた。文字通り素顔の、というか素肌の。
    本屋大賞の舞台にも、嵐の翔くんと出たテレビでも着ていたあの制服に隠された謎とか、髪の色の主張とか、愉快な上司とか、とにかくとにかくどれもこれも笑えて笑えて笑える。こんなことまで書いていいのか?叱られませんか諸方面から。いやいや叱られても気にしませんね、なんてったって新井見枝香ですから。
    てことで、これはいわゆるエッセイというものの枠を超えた妄想随筆ってかんじですな。文章もキレッキレで次々ページをめくっちゃう。楽しい楽しい。
    だがしかし。ゲラを読んでもらうための接待とか、ケーキ付のゲラとか、そういうのは地方の書店員には縁がないので残念だ。

  • "セブンルール"で有名書店員の新井さんの事を初めて知りました。7つのルールも面白く、興味を持ちました。エッセイの中には、仕事のことからプライベートのことまで書かれていて、その独特な感性が面白くて一気に読みました。近くに新井さんのような人がいたら面白いだろうなと思いました。新井さん、お忙しいと思いますが、第二弾を書いてください、そしてずっと現場にいてください!私も東京に行く時は、新井さんの三省堂にぜひとも行きたいです!

  • カリスマ書店員さんだそうで。久しく三省堂本店には行っていないので、行ってポップなぞ拝見してこようかしら。面白いのですが、必要以上に何かに迫られて書いているような少し痛々しさを感じました。まあ処女エッセーだから売れないと次回作の話も来ないでしょうから大変なんでしょうけど。聞くところによれば非常に良い売上だそうですから、次回作もあるのでしょう。次回作はもっと本についての話や自分でやってたバンドやホルン奏者でもあられるとのことですから楽器や音楽の話なんかも書いてほしいですね。「新井賞」があるとのことで受賞作をググってみたのですが、一冊も読んでなくて愕然としました。性別もジェネレーションも違うので、面白さの琴線が相違するのは当然ですが。「新井賞」作品読破したいと考えております。

  • 働いて家事して、生活する。
    そんな日々を、面白く書ける人をとても尊敬する。
    それって日々を丁寧に見つめるってことだ。
    自分の人生を楽しんでるってことだ。

    新井さんのエッセイ、とても面白かった。
    この方のエッセイ、自分の社会的地位を良くしたいとか、人間的に尊敬されたいとか、面白いやつだと思われたいとかそういう野心みたいなものがあまり感じられない。そこが良い。
    エッセイは本当のことが書いてある。「読む人の共感を想像して書くエッセイに、一体何の意味があるだろう」作中でそう述べておられたが、そんな一種の突き放し精神を感じる。しかしだから面白い。

    個人的には「賞味期限切れのボルシチ」と「任侠チョップドチョコレート」が印象に残っている。
    著者しか知らないささやかな事件や、自分が送る日常の中での、自分が知らない裏側(お店のバックヤードの話みたいな)ほど面白いものはないと思う。

    新井さんにはまたそんなエッセイを書いてほしい。

  • ぶっ飛んでる人だけど、経歴が少し似ていて、
    共感出来るところも多々あり、面白かった。
    ただ書店員をアピールしている割には、書店員の話はあんまり含まれてなかったから、ちょっと物足りない感。

  • テレビで密着されていてとても面白くて興味深くて、ぜったい読みたいと思ってた書店員さんのエッセイ。
    おもしろかったー!!!
    どんな人に読んでもらいたいとか、どんな内容にしたいとか、こう見られたいだとか、そういうのでなく、とにかくご自分が書きたいことを書きまくったという感じで、それがすごく良くて面白い。
    だんだん、めくる紙が少なくなって来て、もっとずっと読んでいたいのにーと思った。

    文章てのは、深刻にもなり得るし、一方、深刻なものも深刻でなくなる力もある。あとがきでも綴っていたが、その深刻さ「桃カバー」をする必要がなくなるっていうことは、とても大きなことだと思う。ものすごい力だ。その力を持った人の、面白い文章をたくさん読みたい。

  • カリスマ書店員のエッセイなので本の話満載かと思ったら、特にそういう事は有りませんでした。相当おちゃらけた内容のエッセイなのでとっても読みやすいのですが、こんなの読んでも仕方が無いという気すらしてくるアホ本ではありました。
    テキストサイト、ブログ世代にはなじみ深い受け狙いの文章。ある意味懐かしく感じました。紙の本にする必要があったのかどうかはちょっと疑問ではあります。

  • ぶっ飛んだ書店員さんの日常エッセイ。正直書店員としての仕事部分はそんなにないけれども、脱線につぐ脱線、妄想につぐ妄想、そんなことぶっちゃけちゃって大丈夫ですかというエピソードのオンパレードで、そのジェットコースターぶりに引き寄せられる。ちょっと見かけただけの人、あるいは職場の同僚の人生を勝手にアテレコ...うん、わかる気がする、そういうことしちゃうよね、と。他人のこだわりについて取材し、漫画に起こして出版していると言う清野とおるさんの作品、読んでみたくなる。超面白いとオススメの中野信子「サイコパス」も。

  • 名物書店員といわれる著者のエッセイ。エッセイは本当のことを書くものだ、著者の本当の姿に触れることができるものだと書いている。であればここに書かれていることは全部本当のことなのだろうけれど、だとするととてもぶっ飛んでいる。この本を書くときはずっと全裸だったらしいし、本を出すほど「売れっ子」なはずなのに家賃をいつも滞納するほどかつかつの生活を送っている。
    著者は有名な書店員さんということだけど、自分は正直この本で初めて知った。本当はエッセイはある程度知っている人をもっと知りたいと思って読むのが良いと思うので、そういう意味ではあまり入り込めなかったかな。でも、次の著書もあるようなので、そちらは楽しめそう。
    オリジナルの賞を作ったりしているとのことなので、そういう書店員としての生活が書かれていると思ったのだけど、そうではなかった。でもさすがに書店員さん、本のエピソードは所々にあって、その中で読んでみたいと思ったのが津村記久子『この世にたやすい仕事はない』。ハローワークで「ドモホルンリンクルの雫がぽたりぽたりと落ちるのを見守るような仕事」を探す物語だという。『あずまんが大王』の大阪を思い出すような話だなあ。読んでみたくなった。
    著者はお店で店員さんに顔を覚えてもらうのが嫌だという話だけど、逆に店員としては客の顔や購入歴を覚えておススメ本なんかを話してしまう人らしい。個人的には店員さんに顔を覚えてもらいたい派なので、そういう書店員さんがいる本屋が近所に欲しいなあ。それまでに買った本とかを覚えてくれて、それに基づいてお勧めしてくれるような店員さんがいたら、絶対買っちゃう。もしそれが結果的に面白くなくても損した気にはならないし、その感想を語り合いたい。要は書店員さんと読書友達になりたいだけなのかもしれないけど、そういうお店・書店員さんが身近にいれば、それだけでだいぶ幸せになれるような気がする。
    <NetGalleyで閲覧>

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著者プロフィール

新井見枝香(あらい みえか)
東京都出身、1980年生まれ。アルバイトで書店に入社し、契約社員数年を経て、現在は正社員として勤務、某書店文庫売場に勤める成り上がり書店員。文芸書担当が長く、作家を招いて自らが聞き手を務める「新井ナイト」など、開催したイベントは300回を超える。独自に設立した文学賞「新井賞」は、同時に発表される芥川賞・直木賞より売れることもあり、文庫解説や帯コメントなどの依頼も多い。テレビやラジオの出演も多数。
エッセイ『探してるものはそう遠くはないのかもしれない』がヒット。出版業界の専門紙「新文化」連載「こじらせ系独身女子の新井ですが」を元にした二冊目の単行本、『本屋の新井』を2018年10月に発行。

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