ウソみたいな動物の話を大学の先生に解説してもらいました。

  • 秀和システム (2025年2月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784798072661

作品紹介・あらすじ

大人気「ウソみたいな◯◯の話を大学の先生が解説してみました。」シリーズ第3弾!
今回のテーマは「動物」。一口に動物といっても身近なものから普段は触れ合えないものまでさまざま。
彼らの生態、機能、進化など驚きの事実を鳥取環境大学の学長となった名物教授が解説!
本書を読めば動物たちを見る目が変わります!

目次
1章 動物たちの不思議な生態
2章 環境に適応する驚きの身体機能
3章 生き物たちの生存戦略
4章 意外と知らない身近な動物の謎
5章 いろいろあります……複雑な親子関係

感想・レビュー・書評

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  • 常識は時代と共に変わるので、誤った知識の更新が必要です。

    鎌倉幕府の成立年が1192年から1185年になったり、太陽系の惑星の数が9個から8個になったりと、歴史や天文学だって変わっている。
    動物の行動についても、検証実験が足らないのに「こうだろう」と思い込んでいたことが沢山ある。

    いろんな実験や観察により新しい事実が発見され、これまでの動物に関する常識も変わってきている。
    例えば、鏡に映った自分の姿を見て「自分だ」と認識できる動物をどれくらい知っていますか?
    イルカやゾウやカササギが認識できるらしいが、魚の中にもいると聞いたら驚きです。
    自分を認識できる「知能」って何?となる。

    まあ、本書に書かれている内容にも間違いが含まれているでしょう。
    ちょっとしたウンチクとして、好奇心が満たされる話題が幾つか出てきます。
    興味が湧いたら、検索してみると詳細な情報がすぐに見つかります。

    多くの人は、動物も人も同じように世界を見ていると思っている。
    「動物が見ている世界は人とは違う」と考えるのは難しい。
    私は鳥が好きだが、鳥はとてもカラフルだ。
    対して、犬や猫は地味。緑やピンクの犬猫はいない。
    それは、鳥はいろんな色が識別できるが、犬や猫は色の判別ができないから。
    見るだけでなく、匂いや音など日々感じている世界は動物によって随分違うんでしょう。

    何故なんだろうと、理由を知りたい事柄もいろいろ出てくる。

    たとえば、外から見えない所に巣を作る鳥の卵の殻は白い。
    しかし周りから見えない巣の奥に卵を産むシジュウカラの卵には赤褐色の斑点がある。

    シュレータペンギンは2個の卵を産むが、1個目の卵は捨てて2個目の卵だけを育てる。
    平均して2個目の卵は1個目より1.8倍も大きいらしい。
    昔は2羽のヒナを育てていたがエサが減り1羽だけになった。

    ヤツガシラは、最後に生んだ小さめの卵が孵化すると先に生まれた体の大きなヒナにエサとして与える。
    共食いして強い子供が生き残る生物は多くいるが、子育てする親が自分の子をエサにする例は珍しいらしい。

    このような不思議な生態は、環境の変化に適応して遺伝子を未来につなぐための進化の途中だからなのでしょう。
    こういう生態に着目して観察を続けると、過去にどんな戦略をとって種の存続をして来たのかが分かって来る。

    分かったから何の役に立つの?という事柄が多いけど、きっと何かの役に立つよ。

  • 科学情報サイト「ナゾロジー」に掲載されている研究報告を
    紹介し、生き物の新たに分かりつつある認知・行動を、
    ホモサピエンスの実態を交えながら、分かり易く解説する。
    ・はじめに
    1章 動物たちの不思議な生態
    2章 環境に適応する驚きの身体機能
    3章 生き物たちの生存戦略
    4章 意外と知らない身近な動物の謎
    5章 いろいろあります・・・・・・複雑な親子関係

    野生動物に関する研究には、今までの認識が変化する報告が
    あったり、研究が進行することで新たな発見に繋がる
    可能性があったりもする。研究者の地道な努力に賞賛!
    解説し、考察し、仮説も唱えるのは、鳥取環境大学学長の
    小林教授。至って真面目であれど、鳥取環境大学での
    話があちこちに出没しているのが、先生らしさ。
    顔や鳴き声、姿で他の個体を識別。
    様々なコミュニケーション。種を超えた交流。
    環境の変化で使う道具も変わる。
    寄生虫トキソプラズマの感染でリーダーに?
    その環境に対応した身体の特性。
    進化の軍拡競争は生存戦略。
    イヌやネコ、カラス、ツバメ、魚などの身近な生物の不思議。
    卵と親の関係、子どもの保護活動の違い。
    特に興味惹かれたのは、
    オランウータンの傷口の自己治療。
    ハナモグラの鼻ちょうちんと
    カヤネズミの水中の鼻ちょうちんの素晴らしい機能。
    サイの角が小さくなったのはホモサピエンスの影響での進化。
    托卵を巡る鳥の騙し合いと、蛾VSクウモリVSフクロウ。
    ネコが魚を好む理由。そして、
    小さく孵化したヒナを大きいヒナに食べさせる、ヤツガシラ。
    遺伝子を次代に受け渡し、生き延びるための生物たちの
    進化の研究の多くは、今後が楽しみのものばかりでした。

  • 請求記号 481.78/Ko 12

  • ふむ

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000074872

  • 選書番号:446

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著者プロフィール

1958年岡山県生まれ。
岡山大学理学部生物学科卒業。京都大学で理学博士取得。
岡山県で高等学校に勤務後、2001年鳥取環境大学講師、2005 年教授。
2015年より公立鳥取環境大学に名称変更。
専門は動物行動学、進化心理学。
これまで、ヒトも含めた哺乳類、鳥類、両生類などの行動を、動物の生存や繁殖にどのように役立つかという視点から調べてきた。
現在は、ヒトと自然の精神的なつながりについての研究や、水辺や森の絶滅危惧動物の保全活動に取り組んでいる。
中国山地の山あいで、幼いころから野生生物たちとふれあいながら育ち、気がつくとそのまま大人になっていた。
1日のうち少しでも野生生物との"交流"をもたないと体調が悪くなる。
自分では虚弱体質の理論派だと思っているが、学生たちからは体力だのみの現場派だと言われている。

「2023年 『先生、ヒキガエルが目移りしてダンゴムシを食べられません!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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