ザ・ブランド 世紀を越えた起業家たちのブランド戦略 (Harvard Business School Press)

制作 : Nancy F. Koehn  樫村 志保 
  • 翔泳社
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  • レビュー :5
  • Amazon.co.jp ・本 (509ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798101453

作品紹介・あらすじ

世界的に有名な6つのブランド、スターバックス、デルコンピュータ、ウェッジウッド、エスティ・ローダー、ハインツ、マーシャル・フィールド。これら6つの異なる業界・時代背景で新市場を創出した、起業家たちのビジネス史を追いながら、彼らがいかにして消費者の信頼を勝ち取り、その確固たる地位を築き上げたのか、その不変的ブランディングの法則を探る。

感想・レビュー・書評

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  • 歴史書。著名な6つのブランド(ウェッジウッド、ハインツ、マーシャルフィールド、エスティローダー、スターバックス、デル)の成り立ちを集めたもの。マーシャルフィールドは馴染みがなく頭に入って来なかった。スターバックスの事業拡大の話は興味深かった。それぞれが起業家だが、単なる経営者ではなく、自分のビジネスについて自分で手を動かしていて、自分で売り歩いていた、というのも教訓である。最後の第八章はよくまとまっていて一読の価値がある。

  • 自分の日常がどれだけブランド戦略に支配されているかよくわかる。ファミレスにハインツのケチャップがあるだけで何となく品質に安心し、ひいてはエステーローダーの匂いが苦手だから私は無添加なクリニーク派だとか思っていたら同じブランド傘下だったのか。成功した企業を取り上げているからなのだが、ブランド確立までの絶え間ない経営努力と起業家精神、とにかくすごい。

  • 世界的に有名な6つのブランド戦略について書かれた本。
    それぞれの企業家が何を大切にして企業を成長させたのか、そのビジネス史を追いながら紹介されている。
    ・スターバックス
    ・デルコンピュータ
    ・ウェッジウッド
    ・エスティ・ローダ
    ・ハインツ
    ・マーシャル・フィールド
    どの企業も、その当時、誰も考えつかなかったような、でも今となって聞いてみれば当たり前と思うようなことを固く信じて突き進んでいる。その思い、固い信念が形となったものが、企業の成長であり、ブランドという信頼の形なのだと思う。
    読んでて感動してしまった。
    やる気も出た。
    スターバックスとデルコンピュータが好きになった。

  • マーケティングの原点と組織・体制のあり方がよくわかる一冊でした。

  • 世界的に有名な6つのブランド

    スターバックス、デルコンピューター、ウェッジウッド(陶磁器)、エスティ・ローダー(化粧品)、ハインツ(ケチャップで有名)、マーシャル・フィールド(高級百貨店)

    これら6つの異なる業界・時代背景で新市場を創出した、起業家たちのビジネスの歴史を追いながら、彼らがいかにして消費者の信頼を勝ち取り、その確固たるブランドを構築したのかを、研究した本。

    6人の起業家はみな、「消費者の信頼を勝ち得ることで新商品・サービスの市場を作り出す」ことを目標に、顧客の声に耳を傾け、顧客のニーズの的確な把握と、予測に努め、自社製品とブランドを支える組織を作って普及のブランドを築いた。

    6人の起業家それぞれにとって、消費者の欲求をもとに新製品の市場、会社、信頼できるアイデンティティを築くには多額の費用を要した。ターゲットとする顧客に新しい商品・サービスにどんなメリットがあるのかを伝えることも同様だった。その6人に共通することとして以下の5点が挙げられる。

    ・自分の製品やサービスについて詳しい知識と経験を持っていた
    ・自分が犯した誤りからすばやく学び、急いで修正した
    ・自分の商品を特徴づけ、変化する消費者の要望に応える、意味のあるブランドを創出した。
    ・顧客との不断の双方向のコミュニケーションを通じて、自社と顧客が相互に学びあうプロセスを考え出した。
    ・ブランドが消費者にした約束を果たすことができる組織力を築いた。

    また、起業家自身自ら販売した経験があり、販売の達人であったことも見逃せない。


    本書は、このように各ブランドの歴史、そして起業家に共通する不変の法則を示してくれる。

    本書が魅力的なのは、各ブランドの歴史を知ることができ、その背景が知れ、ビジネスモデルを知ることができるので、起業をしている身にすれば学ぶべきことは多い本である。

    特に印象的なのが、ジョサイア・ウェッジウッドの販売戦略である。

    18世紀の陶磁器市場で、ウェッジウッドはステータスと目新しさがいかに重要であるかに気づいていた。

    そのため、ドイツの貴族・上流階級の1000人宛に、自社の陶磁器を無断で送りつけた。どの小包にも商品を宣伝する手紙、請求書が同封されていた。

    これは選別した顧客に勝手に商品を送りつけ、商品をセット価格で購入するか、もしくはメーカー負担で返品するかを顧客に選んでもらうマーケティング手法である。

    この計画には180万ドルがかかり、財政的リスクは相当なものだった。しかし、ウェッジウッドは「多少のリスクを負わなければ、大きなことは何もできない。それに、商いに絶対的なものなどないんだ」といった。このギャンブルは成功し、選ばれた顧客の大多数はウェッジウッドの商品を購入した。

    ジョサイアは、多くのイギリス人が前の世代より豊かになり、非必需品や贅沢品に金をかけるようになったのに気付いていた。そして、この消費のほとんどが、社会的な模倣によるものだということも知っていた。現代の消費者と同じく、18世紀のイギリス人も自分の願望の対象に金を使う傾向があった。つまり、富裕層のすること、あるいは少なくとも自分よりすぐ上の所得層の行動をまねたのである。1776年、英国の政治経済学者ナサーニャル・フォスターは、「人々の、せめて自分よりすぐ上の階級レベルに上がりたいという飽くなき野望が、流行の贅沢品を伝染病のように広めている」と表現した。


    まさに、今自分たちがやっているビジネスにも応用できるのではないか、そして社会現象として「勝ち組」や「セレブ」なんていう言葉が一般化してきた世の中ではますますこのようなマーケティング手法が有効になるのではないかと感じた。



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