- 本 ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798101521
作品紹介・あらすじ
<h3 align="center">初版刊行から10年間売れ続ける米国ハイテク業界のバイブル、ついに刊行!
毎年、多くのハイテク商品が開発され、市場に出回る現代。プレステやiモードなど、市場を席巻する商品の陰で人知れず消えてゆくハイテク商品も多い。それらのハイテク商品は、初期市場で順調に受け入れられてもメインストリーム市場に近づいた途端、突如として受け入れられなくなる。本書は、マーケティング的な視点からその理由を「初めて」解説した画期的な書。本書が提示した「キャズム理論」は、いまや米国ハイテク業界の常識であり、原題「Crossing the Chasm」も新聞・雑誌などの頻繁用語となっている。
感想・レビュー・書評
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初版刊行が1991年であるのに内容が全く色褪せず、そして多くの企業がこの戦略を理解して対応していればせっかくの製品がもっと埋もれずに済んだのではと思わされる。
ハイテク分野の製品ライフサイクルについてのものであるが、ハイテク分野のみならず、今まで市場になかった商品やサービスを広めようとしている企業にとっても参考になるところは多い。
それらの価値を認めてくれる一部のファンのものから大衆的な性質のものにするにはどうすればよいかを考えさせられる。
そのためにはニッチ市場を橋頭堡とし、拡大を図ると書かれており、それも闇雲に狙うのではなく、ここぞというところに目をつけて絞り込むべき、という戦略が詳細に述べられている。
表紙の見返しに「あなたの製品(サービス)がキャズムを越えられるかどうかのテスト」として本文で取り上げられているエレベーターテストの内容が載っているが、本文を読むまではこの意味がわからず、ありきたりの文のように思えたが、本文を読むと橋頭堡を作るために必要な要素が詰まっていることが理解できる。
実際に世に送り出そうとしている製品や商品の戦略に困ったら、その状態と照らしあわせて参考にしたい内容である。 -
最初に読もうと思ってからだと、10年以上経っていると思います。
この本を読んで、キャズムについて、いろいろ勘違いしていたことや、かなりの理解不足であったことがわかりました。
そしておそらく、「キャズム」を口にする人の多くは、この本を読む前の自分同様、キャズムに関して勘違いしていたり、理解不足だったりするのではないかと思います(そういう人たちとの会話から察するに)。
アーリー・アダプター(ビジョナリー)と、アーリー・マジョリティ(実利主義者)の間の溝(キャズム)の発生は、ある種、必然ではあるものの、そこを超えられる可能性はあり、この本では、キャズムを超えるための方法が、丁寧に説明されています。
とはいえ、その方法を実行するのは、決して簡単ではなく、しかも、リソースや組織のあり方の変更も含めた方法であることを考えると、かなりハードルは高いと思います。
ただ、信憑性はありそうな方法なので、試してみる価値はありそうです。 -
課題図書。
ふんわり理解だったキャズムの解像度が上がった。実利主義者の取り込みが大事だけどどうやるのさ〜というのに答えていてよかった。
ホールプロダクトってこの時代から言われてた概念なんだなーと勉強になりました。
セールス周りのところは流し読み -
新規事業を立ち上げ、売上が立ってくる。その後に訪れるキャズム(=溝)を越える事が大変である。について書かれた、マーケティングの古典。
20年ぶりに再読したが、事例は古くとも普遍性は変わらない。
2014年に事例を刷新したver.2版がある。
@BizHack1 #キャズム
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2023/08/05 -
翻訳本特有の読みづらさ、言い回しの難しさはあるが、企業経営として面白い
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以下を詳細に知りたい人は読めばいいと思うが、ネットにある情報を得るだけで良いような気もする。
・キャズム理論のグラフ
・アーリーアダプターとアーリーマジョリティの間に溝があり、飛び越えるのが困難 -
返却期限が来てしまったことから、後半は飛ばし読みしてしまった。様々な製品がうまくローンチできない状況を非常によく説明していると感じた。キャズムという状況について説明しているだけかと思ったが、さらにその状況を打開するための方策にまで言及されていて、非常に良書だと思う。
Geoffrey A. Mooreの作品





