- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798102610
作品紹介・あらすじ
モラルと現実を忘れぬアンチ・ヒーロー型リーダーシップ。組織と個人の狭間の意思決定法。
静かなリーダーシップ (Harvard Business School Press)の感想・レビュー・書評
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読了
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「静かなリーダーシップ」
ヒーロー型ではない、支援型、サーバント型のリーダーシップみたいなものかと思って読んだら、かなり違った。自分の価値観と組織の現実との間で、擦り合わせ(妥協)を行いながら、自分のキャリアを危険にさらすことなく、地味に粘り強く努力を続ける人のこと。
という意味では、これまでのリーダーシップ論とは、かなり違う観点ですね。
日本型の調整型のマネジャーとどうちがうのか?など、いろいろ考えながら、読んだ。
中間管理職にとって、自分の価値観を守りつつ、危機的ななかでも、組織の現実を冷静に踏まえながら、着実に変革を行っていく方法論かな? -
真のリーダーは組織における自分の影響力を考えず、道徳的基準をガイドラインとしたビジョンで動く。一方、静かなリーダーは打算的で了見が狭いように見え、高尚さも感じられない。さらには、人の心を鼓舞することも無い。
相手と自分の最大公約数的利益を得る為の処世術。特に中間管理職向け。自分が持ちえる可能な限りの影響力の使い方。倫理的に正しい事をすることは、時に虫歯治療の為に歯医者に嫌々行くような気持ちと似ている。痛みを極力減らす為に最善の努力をする。
冷笑主義ではない現実主義。時には必要な牛歩戦術。勉強になった。 -
大きく目立つリーダーでなくても、静かにリーダーシップを持っているリーダーもいるのだ。むしろ、静かなほうが好ましいことも多々あるということを学んだ。
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こういうリーダーシップの在り方の方が、好みに合うなあ…(`_´)ゞ
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「静かなリーダーシップ」についてケース例を紹介している。
静かなリーダーシップというのは定義付けが難解で、明確な定義は紹介されていない。
組織にいながらジレンマに直面した時に、どのように振る舞うか。
忍耐力高い現実主義者が大きな組織運営上の問題にぶつかったとき、己のリターンを確保しつつリスクコントロールして妥協点を確保する、という振る舞い方がロールモデルになっている。
2002年に出版された本なのだが、静かなリーダーシップという言葉はこの本を読むまで聞いたことがなかった。
ちょっと「静かなリーダーシップ」という単語がイマイチだったのかもしれない。静かなリーダーがなしている行動は、チーム内役割でいうとコーディネーター(調整者)の役割だと思うがどうなんだろうか。 -
一般的に、「成功しているリーダー」と聞くと、
カリスマ的、あるいはヒーロー的な
イメージを持つのではないでしょうか。
本日ご紹介する本は、
それらとは逆のイメージを持つタイプの
リーダーについて論じられた本です。
ポイントは
「じみなリーダー」
です。
”じみ”ってどんな感じでしょうか。
犠牲を出さずに、周りの人々や自分に取って正しいと思うことを、
目立たず、忍耐強く、慎重に、段階を経て実行する。
”じみ”なイメージができたでしょうか。
「自分でやろうとしない」
複雑な問題に直面すると、自分でやろうとするのではなく、
「何を学ぶ必要があるか」「だれの支援が必要か」
をまず、理解しようとする。
そして、状況を深く掘り下げて考え、
情報を収集して、他の人々に相談する。
問題が大きければ大きいほど、
自分一人でやろうとすると失敗します。
「少しずつ広げる」
大問題を連続性のある小さな段階や課題に分け、
1つずつ取り組む。
そして、探りを入れながら、
徐々に少しずつうまく言っている部分を確認し、
行動範囲を拡大していくのが、最も速い改善方法。
ルールだけ決めても、うまくいくものでは
ありません。
「妥協する」
妥協というと、いいイメージがありませんが、
ここでは、「白黒のような二者択一の発想をしない」
ということです。
やりたいことを実現するには、
関係者にも納得してもらわなければいけません。
しかし、たいていの場合、人それぞれ価値観が異なります。
関係者の要望とやりたいことの妥協点をみつけて
最善の方法を見いだし、少しずつ実効していく。
妥協を考えることが、目的を達成する最善の方法になる
場合もあります。
ぜひ、読んでみてください。
◆本から得た気づき◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
平々凡々とした日常の努力を忍耐強く積み重ねると、ほぼ全てのことが達成できる
大問題を連続性のある小さな段階や課題に分け、1つずつ取り組む
「信頼しても切り札は残しておく」=信頼しすぎるのは、信頼しすぎないのと同様に危険である
影響力には「評判」と「人間関係」という無形の要素が2つある
探りを入れながら、徐々に少しずつ行動範囲を拡大していくのが、最も速い改善方法
妥協を考えることが、目的を達成する最善の方法である
静かなリーダーは二者択一の発想をしない。作戦を実行できる余地は数多くある
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆目次◆
第1章 現実を直視する
第2章 行動はさまざまな動機に基づく
第3章 時間を稼ぐ
第4章 賢く影響力を活用する
第5章 具体的に考える
第6章 規則を曲げる
第7章 少しずつ徐々に行動範囲を広げる
第8章 妥協策を考える
第9章 三つの静かな特徴
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆マインドマップ◆
http://image02.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/309834978e1d5707.png
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