実践的データモデリング入門

著者 :
  • 翔泳社
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本棚登録 : 314
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798103853

作品紹介・あらすじ

本書は、データベースを中心とした業務システムの開発で必須となる「データモデリング」の解説書である。対象となる業務をER(Entity Relationship)図で表現するための「トップダウンアプローチ」や「ボトムアップアプローチ」を説明し、最終的にテーブルに実装するまでを具体的に提示している。さらに、単なる理論の解説を超え、データ項目のネーミングやデータモデルの見直しなど、実践的手法を盛り込んだ。モデリングを中心とした質の高いシステム開発を目指す方のために最適な一冊。

感想・レビュー・書評

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  • データベース設計の手順と業務やシステムの分析について書かれている。
    前半の1/3はデータベース設計に使う分析手法やエンティティ、リレーションの説明に割り当てられている。
     後半は架空の書籍販売webサービスのデータベースを設計していく。エンティティの抽出をトップダウンで行ったあとボトムアップで抽出を行い、そのあとトップダウンで抽出したエンティティとボトムダウンで抽出したエンティティを比較して属性や要件の過不足を検討する。さらにビジネスルールに基いて検討し設計の精度を上げていく。
     他にモデリングのパターンや分析ツールの説明、物理モデルの実装時に気をつけておくこと、モデルの変更時の説明などについても書かれている。
     webサービスの設計でエンティティを丁寧に抽出していくチュートリアル的な内容ではなく、設計のプロセスをまんべんなく駆け足で解説していくタイプの本になっている。
    そのため一つの要素に内容を詰め込みすぎていて理解しづらくなっていてたり、著者の仕事仲間で使われている専門用語を多用しているため初学者にとっては読みづらい内容になっている。デーベースマガジンの連載を書籍化したものなので、実務経験を積んでいる設計者向けに書かれた本なのだと思う。
    今後何度か読み返して理解していこうと思う。

  • 実際にER図を作る機会がないような社内情報システム部にとっては、小さな経験値をこの本で得られるので、非常に有用な本だと思う。データモデリングに関する本は、あまり出回っていないため、基礎から学ぶには重宝する一冊。

  • データモデリングについて、概念/論理/物理の各レベルのモデルについて、全体網羅的に解説をしている本です。

    モデリングの全体の流れや各レベルでの作業範囲や概要を理解したい方にはうってつけの内容です。

    個人的には、実業務で問題となる事例についてのノウハウをもう少し織り込んでいて欲しいなと感じました。(そこまでやるとページ数がすごいことになりそうですが…)

  • 論理設計、物理設計だけでなく、追加機能にともなうER図の変更方法まで踏み込んでいるのが秀逸。

  •  どーんと重量感ある正統派の本です。データベース設計するならこうやれと堂々とど真ん中を解説してくれています。

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著者プロフィール

大手SI会社(株式会社シーエーシー他)の勤務を経て、2005年にデータアーキテクト(http://dataarch.co.jp)として独立。
RDBに黎明期より携わり、モデリングからDBA、SQL性能改善まで幅広くデータ系全般をカバー領域として、多くのプロジェクトに参画。システム基盤はメインフレーム、C/S、Web系を経験。
データモデリングでは概念レベルにとどまることなく、実装を意識した設計を心掛けている。
著書に『実践的データモデリング入門』(2003年 翔泳社刊)、『独習データベース設計』(2009年 翔泳社刊)などがある。


「2017年 『ITエンジニアのためのデータベース再入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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