- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798104935
作品紹介・あらすじ
本書では、新事業を予測通り発展させる立場にあるマネージャーに指針を与える。収益ある成長事業の構築とは、あまりにも膨大なテーマである。そのためここでは、成長を生み出すためにあらゆるマネージャーが下さなくてはならない、九つの意思決定に的を絞った。これらはイノベーションのブラック・ボックスのなかで成功するための重要な決定である。
感想・レビュー・書評
-
イノベーションとは、日々顧客と接する中で生まれてくること。そして、そのイノベーションを育てていくためには、マネジメントとしてどうあるべきかを考察する。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
破壊的イノベーション(新市場型、ローエンド型)、持続型のイノベーションに関する解説
顧客のニーズをつかむのではなく、顧客の用事(できれば片付けられないもの)をつかみ、金を支払って解決する意思があることが必須
破壊的イノベーションはすぐに上位市場への移行を検討するべき。
ゆくゆくは相互依存的なアーキテクチャではなく、モジュール型のアーキテクチャを検討するべき
資源、プロセス、価値基準から組織の能力は決まっており、プロセス、価値基準が有意であれば、それを統合する必要はない。統合しても良いケースは資源が有意である時のみ。 -
まず思ってしまうのは、本当にこういった方法論で大企業が破壊的イノベーションを引き起こすことができるのか?ということだ。この本に登場する成功例の企業は現在だいたいにおいて下り坂にいる。成功を維持できない理由がイノベーションのジレンマにあるような経営陣の持続的イノベーションへの寄りかかりだとすると、ここにかれている方法論が以下に現実的でないかの証左になってしまう。
今イノベーションという言葉から真っ先に思い浮かぶアップルはどうだろうか?スティーブジョブズは彼がアップルで最も誇りに思うのはどの製品よりもアップルという会社組織だと言っていた。イノベーションのジレンマは間違いなく読んでいた彼の答がアップルであるとするなら、アップルの成功がいつまで続くか、それがどんな組織で実現されるのか、はイノベーションを実現させるための組織体についての注目すべきテストケースになるであろう。 -
[出典]
「解像度を上げる」 馬田隆明 P.155 -
勝間さん推薦
-
既存の企業が今の顧客がいるという点で、破壊的イノベーションを実施する企業に勝てないという点。昔のSONYのWALKMANように、ハイエンドと持っていない未顧客の間の領域に入っていくような発想が印象的。また、顧客が何を片付けたいかというジョブ理論型の思考は常に考慮しておきたいところ。
どんなマネージャーに任せるかという議論も面白かった。 -
第一弾『イノベーションのジレンマ』は驚くべき内容でしたが、問題提起といった位置づけでした。一方こちらは、その問題に対する解です。
隙きのない理論でとても読み応えがあります。
2種類の破壊的イノベーションに足元を救われないために、あるいはイノベーションを起こすのになにに着目すればいいのかが、非常に明瞭に説明されています。 -
論文の重要なフレームワークとなった。
この本無くしてゼミのまとまりなし。