イノベーションへの解 実践編: イノベーターの確たる成長に向けて

  • 翔泳社
3.66
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (405ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798116730

作品紹介・あらすじ

「破壊的イノベーション」の実現には必ずしも大きな変革が必要ではない。理論はわかっても実践に移すのは難しい。本書は、イノベーションを阻む壁を突き破るための実践的、かつ、市場で実証されたツールとアプローチを提供する。

感想・レビュー・書評

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  • 社内起業家を意識したテイストになっており、新しい方向に舵を切りたいがどのように始めたら良いか考えあぐねている…と言った大企業にこそ有益な一冊。
    説明されている概念がチェックリストやフレームワーク化されていて実務向き。

  • 優良企業におけるイノベーションがはらむ落とし穴を実証し、衝撃を与えた名著『イノベーションのジレンマ』。そして「破壊される側ではなく破壊者となった立場」で書かれた『イノベーションへの解』。理論は分かったが、では「具体的にどうすればよいのか」ということが書かれた本です。破壊的イノベーションの前提や、企業組織などに言及しています。まさに実践編です。

  • 具体例と平易な説明でイノベーションのアプローチを記載しておりわかりやすいが、実践しようとするとかなり労力と推進力が必要そう。

  • ビジネス

  • 3

  • 破壊的イノベーションを定型的に実現させるための指南書

    凡人でも破壊的イノベーションを起せる為に!
    というよりは、大企業が組織的に定型的に破壊的イノベーションを起せる組織的な仕組みを説いた内容。

    是非、経営層に読んでおいて頂きたい。

  • 破壊的イノベーションんお本質は発想の転換にある。複数の発想の転換が行われるkとおもよくある。
    インターネットは単に技術的基盤に過ぎず、インターネットは持続的な存続であった。
    安定した中核事業がないかぎりイノベーションはない。

  • クリステンセン教授の著作と思って購入したら、クリステンセン教授が執筆したのは序文のみ。本文はクリステンセン教授が立ち上げたコンサルティング会社イノセントのメンバーによるもの。「イノベーションのジレンマ」と「イノベーションの解」を読んだ読者にとっては新しい気付きは乏しいかもしれないが、破壊的イノベーションを実践する際の手順が詳細に記されているので、実務家には参考になるだろう。

  • イノベーターの確たる成長に向けて

  • コモディティ化が進む成熟市場では過剰満足に落ちいており、市場は動かず、差別化という名の消耗戦に突入する。「用事」を切り口とした視点の変換による破壊的イノベーションの薦め。

  • 良書だとは思います。 タイトルの通り、より実践的なものに注視して書かれていて この手の仕事をされている方にはかなり効果的なものでは。 ただ、僕のように「後学のために」的なニュアンスで手に取ると かなり眠くなる内容でした…当たり前なんですが。 「イノベーションのジレンマ」のときのように、 一つのポイントに絞った新しめの主張がメインだと 僕なんかでも楽しめるんですが。 そろそろこのテーマでそういう感動はなくなってきたかも。 専門の方にはお勧めできるかと。

  • クリステンセン著「イノベーションへの解」で提示された理論を基に、具体的なツールを開発し「破壊的イノベーション」を実践するための手法を解説している。著者らは実際の企業での応用を通じてツールを整備しており、具体性の高いツールとなっている。
    ここで解説されている手法の各ステップを辿ってゆくことによって、多くのイノベーションの種を育てることができると思われる。

  • 「安定した中核事業」「成長のための作戦」「資源配分プロセスへの熟達」

  • ハウツー内容が濃すぎて消化困難

  • 「適切な手順に従い、適切な組織構造を採用することで、マネジャーや起業家が利益率が高い成長ビジネスを創成できる可能性を大幅に増加できる」

    というスタンスはとても勇気づけられる。

    以下メモ

    ・破壊的イノベーションには、中核事業の安定が必要不可欠

  • 『イノベーションのジレンマ』、『イノベーションへの解』、『明日は誰のものか』のクリステンセンの破壊的イノベーション3部作に続く実践編という位置づけです。なおクリステンセン教授は本書の著者には入っていません。

    書かれていることは立派なのですが、なぜか頭にすっと入ってこず非常に読みづらかったです。具体的な現実の課題を念頭に置いて読むとまだよいのかもしれないですね。

  • ◎「クラウドの衝撃」p.227で紹介
    (p.226 ~【ULCPC:(Ultra Low-cost PC)は、マイクロソフトが自社OSのMicrosoft Windows XPのライセンス発行に際して指定した、廉価版ないし低価格のパーソナルコンピュータ基本仕様(→スペック)と、これを満たす(指定要件を下回る)パソコン製品のこと。ネットブックなど。CPU処理能力の低さをクラウド接続でカバー。また「過剰満足」(使わない高機能搭載の為の価格上昇)にも対応。)
    《優良企業におけるイノベーションがはらむ落とし穴を実証し、衝撃を与えた名著『イノベーションのジレンマ』。そして「破壊される側ではなく破壊者となった立場」で書かれた『イノベーションへの解』。
    しかし、理論がわかったところで、「具体的にどうすればよいのか」という疑問が立ちふさがり、依然としてジレンマから抜け出せないままである。

    そこで、本書が実践的な解決を提示する。クリステンセンが共同創立者として立つ、Innosight社のトップらによって、さまざまな企業事例の集大成から実践的な解を導き出した。

    「イノベーションにおける落とし穴」、FAQ、各章の終わりには、ワークシートや演習問題等があり、
    まさに即戦向きの内容となっている。さらに、『イノベーションのジレンマ』および『イノベーションへの解』の内容の
    サマリーもついており、前著へのフィードバックをしながら理解を深められる構成となっている。

    クリステンセン自身による序文「イノベーションのジレンマのその後」では『イノベーションのジレンマ』
    における「破壊的イノベーション」という言葉の用法は必ずしも的確ではなかったという反省から幕を開ける。

    果たしてクリステンセンが提示する「破壊的イノベーション」における真のメッセージとは何なのか?
    『イノベーションのジレンマ』から10年--クリステンセンの真意が明かされる。

    【序文】クレイトン・クリステンセン
    【原題】The Innovator's Guide to Growth: Putting Disruptive Innovation to Work 》

  •  事例が分かりやすかったです。2週間ぐらいかかりましたが、とても読みやすかったです。
     前著も読むと関連付けができるので、とてもいいと思います。

  • <読んだ日>
    081218

    <概要>
    破壊的イノベーションの理論は分かった、で実際に破壊的イノベーションをどのように起こすかに言及した本。イノベーションのプロセスを「機会の識別・アイデアの公式化と具体化・事業の構築」という三つのステップに分けて考え、それぞれのステップで具体的に何をすればよいか、そして陥りやすい罠とそれを回避する方法について述べている。

    <感想>
    イノベーションのジレンマ、イノベーションへの解、明日は誰のものか、の前三作で説明されている以上の破壊的イノベーションについての理論等はなく、ひたすら実際的にはどうするか、に終始している。なのでまだ学生の身分としてはよく分からない、というのが現状。社会に出てしばらくして読み直したら、得るものも多いのかもしれない。

    <印象にのこったエッセンス>
    本書後半「最後の助言(8つ)」のなかの3つ。
    3.最悪の仮説とは自分は正しいと思い込んでしまうこと
    7.時間の使い方が優先順位を反映する
    8.評論家は多数存在するが、問題解決者は希少である

    <行き先>
    本棚

  •  前作である「イノベーションへの解 収益ある成長に向けて」を読み終わってから、「イノベーションへの解 実践編」を2週間もかかってしまいましたが漸く読み終わりました。


    ●読むためにはやはり、前提条件として前作の読破は必須
     前作で用いられた「破壊的イノベーション」「用事を済ませるためにサービスを雇う」「経験の学校」といった用語・考え方・視点がそのまま用いられているため、前提条件としてそれらが「どういった意味、意図、視点で使われているのか」を理解していなければ、序文の時点で頭の中でパニックを起こします。


    ●非常に豊富なツールと考え方のサポート
     前作を確りと理解したうえで本著を読めば、非常に多くの情報が得られるます。題名のとおり「どうしたらイノベーションへの解を実践できるのか」といった視点で書かれており、またそれらに用いるための分析ツールの紹介、使い方、ツールで分析されたポジション毎の仕事の進め方が事細かに書かれています。

     ツールは1ページをつかって実際に使われる形が紹介されており、またそれらを他社の事例に当てはめて使い方を説明するなど、非常に分かりやすくまとめられています。

     また、各章の終わりであったり非常に重要なチェックポイントでは、どのような点に気をつけるべきなのかといった、チェックリストが多く設けられており、これらを当てはめて行くことで、仕事を進める上での指標になるよう作られています。


    ●自分自身の考え方の「柱」をさらに強めてくれる一冊
     最後まで読み終わって、感じたのことはこれらの考え方について、完全に妄信するのではなく、過去の事例により導き出された「答えの中間点」であり、全てではないと心に留めておくべきだとい事です。

     そういった考え方を常に持ちながら用いることで、自身の考える点の柱として、道に迷った際の道しるべとして、非常に強力な仕事のツールとなるのではないでしょうか。

     マネージャーや意思決定者に向けて書かれている本ですが、実行部隊の人間であっても現在の事業を拡大化、新規事業に従事する前のこことが前として、読んでおいて損の無い一冊です。

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