- Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798121895
作品紹介・あらすじ
写真で振り返る、ニッポンのパソコン歴史教科書!
1989年、最初のノートパソコンといえる東芝ダイナブックの登場から、ほぼ30年という年月を経て、パソコンの構造やソフトウェアは様々な変遷を遂げました。コモディティ化しながらも多様な発展を維持するパソコン、趣味的な熱狂をはらみながらもビジネスやマーケットを成り立たせていく多様なパソコン文化はまだまだ健在です。
本書は、30年以上を通して変化したパソコンを2部構成で、写真を多用し世相にも触れながら、時間の流れの中で大きな変化をわかりやすく解説します。第1部を年代ごとのトピックの解説にあて、当時の開発者や関係者への「証言(ターニングポイント)」を盛り込み、開発秘話などを明らかにしてもらいました。また、第2部では、PCアーキテクチャなどをテーマごとにまとめました。
感想・レビュー・書評
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写真は割と少なめ。
でも、ざっと歴史を追うのにはちょうどいいと思った。
昔のプログラマーが苦行だけどやりがいあったことが今の人にはできない事があるのは少し寂しいですね笑詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読んでて楽しかった本。
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山本さんから借りた本。
電卓誕生から2009年(Windows7PC誕生)までの歴史を知ることができた。
OSやネットワークなどITの基礎部分の歴史も合わせて知ることができた。 -
アメリカから日本へ。
パソコンはどう30年以上の年月を経て、
試行錯誤し、変容し、身近なモノへとなっていったのか。
2010年までのパソコンに関する歩みの概要。
CPU、OS、ハードウェアにソフトウェア・・・関係する技術と
製品は、盛衰の流れの中で揉まれ、あるモノは消え、
あるモノは発展する。
ただ、日本国内・・・特に、周辺機器やソフトウェアに
ついての記述は少ない。それが残念。
専門用語が多く、一般的とはいえない内容ですが、
BASICやMS-DOSに触れ、パソ通で議論し、
(オフ会はアキバで)
苦労してISDNを繋いでインターネットを始め、
WINDOWS95に感動した自分にとっては、懐かしい(^^♪
そういや、あの頃のパソ通仲間とは
今でも交流していますねぇ。 -
今さらながら思い返すと、ボクとコンピュータの出会いは意外と古い。
ボクとコンピュータの出会いは今思うとボクらしく本屋さんであった(笑)
当時毎週土曜日の夕方に剣道の道場に通っており、その帰り道に寄り道して本屋に寄って帰っていた際に、一冊の本が目にとまったのである。
題名は忘れてしまったが、表紙には基盤剥き出しのボード一枚。
そこになにやら赤いLED。
未来である。得体が知れないのである。なにやら得体の知れないヤツなのである!
当時ボクはまだ8、9歳だっただろうか。その頃ちょうど学研の電子ブロックにハマっていたのだ。
電子ブロックでラジオを作ったり、よくわからない計測器を作ったり、それが昂じてなぜかアマチュア無線の免許トルのだっ!ムフゥ〜と息巻いていた時期なのである。
そんな電子部品にハァ〜ハァ〜していたアホガキのボクにとっては剥き出しの基板にゲジゲジがいっばい刺さっているこの本の表紙がたまらなかったのだろう。
まだ、『パソコン』という名称は無く『マイコン』と読んでいた牧歌的な時代たった...(^^;)ハハハ。
いまになっていろんな情報を総合すると、その本は当時発売されて一部マニアで盛り上がっていたNECの『TK-80』に関する本だったはずである。
道場の帰り道のたびにその本屋でTK-80の本をつまみ読みしながら、なんとかして親に買ってもらえはしまいか?と無い頭をこねくり回すのだが、なかなかイメージがつかめない。
なにせ、その本を読んでもTK-80でなにができるのかが全く解らないのだ(笑)
どういうモノなのか説明も出来ないのに、親に買ってもらえるワケが無い。
以後、ついに説明にいたることもできず、かといって野望は捨てきれずに解らないながらもその後創刊されていくマイコン雑誌を立ち読みしながら情報だけは溜めていくのである(笑)
そうこうするうちに時は80年代に入り、密かにマイコン熱は微熱程度に持ち合わせていたボクが初めて触ったパソコンが、近所の電気屋に陳列されていたNECの『PC-6001』だった。
この頃にはボクは中学生になっていた。
おそらく親に連れられて入った電気屋でキーボードが付いた触れるPC-6001を目にしたのであろう。
翌日開店時間とともにその電気屋に突入し、PC-6001のスペースを占拠。
初めて触れる夢のようなパソコン(この頃にはマイコンからパソコンと新しい言霊が与えられていたのだ)を前に小学生のクソガキ依頼の野望がメラメラと沸き立ったのである。
が、とりあえずPC-6001は占拠したモノのなにが出来るのかが相変わらず解らない。
未来である。得体が知れないのである。なにやら得体の知れないヤツなのである!
ムフゥ〜〜〜ッ!!!と鼻の穴を膨らませていると店員さんに操作ガイドのようなモノを渡され、それを貪り読んだ記憶がある。
なにやらプログラムといわれる、日本語じゃ無い言葉が必要であると。
BASICとやらの書かれたプログラムをキーボードで打ち込まないと、このパソコンなるモノは動かんと...。
鼻の穴が膨らみすぎてもはや過呼吸にならんとしているボクは、タダひたすら操作ガイドに書かれているBASICプログラムを打ち込んだのである。
そして、実行すると『Hallo!』の文字が左から右へスクロール。
.........アゴが外れた。
なんなんだこいつはっ!?なんやらわかんない記号を打たせて、出来ることといったらそんなもんかっ!!おまえのポテンシャルはそんなモンなのかっ!!
と当時までコンピュータの在り方そのものがわからんボクはそのへなちょこぶりにいきり立ったのである(笑)
そんな衝撃的なPC-6001との出会いではあったが、マイコン誌はいつのまにかパソコン誌というモノに衣替えをしており、各社からホビー向けのパソコンが次から次へと発売されていった。
中学時代の同級生はボンボンが多く、何人かは当時の8ビットパソコンを買ってもらっている輩がいた。
西にシャープの『MZ-80』を持っているヤツがいると聞くとそいつの家に押しかけ、カセットテープのロードを目の前にしてお゛ぉ〜〜〜文明の進歩だっ!!と目頭を熱くし。
東に富士通の『FM-7』を買ったヤツがいると聞くとそいつの家に押しかけ、フロッピーディスクなるモノを目にして、こいつぁ〜未来ぢゃぁ〜〜〜っ!と失禁し。
そんなこのまま理系の道を突き進むのかと思えば、思春期を迎えてすっかりチャラい路線にのめり込み、大学時代には一般教養の『コンピュータ概論』の単位を落とすというレベルまでド文系の凡人に成り下がったボクが、なぜIT屋さんに就職したのかはいまとなっては謎である。
そんなこんなな夢と希望に満ちた当時を思い起こさせてくれたパソコンの来し方に関する歴史を纏めてくれた本書は当時のパソコン少年には目頭が熱くなる本である(笑) -
これは貴重な資料である。
保存版。
ちょうど自分自身の学生~社会人時期に重なるが、大変懐かしく眺めた。
PC本体だけではなく、ネット等利用環境の変化にも詳しく言及されている。
パソコンは短期間に大きく変化してきたが、このため意識的に記録を残さないと正確な振り返りが困難になるだろう。
非常に価値あるワークの成果である。 -
「懐かしい!」って話題がいっぱい出てくる。けど、個々の話題が浅すぎる。250ページで30年を語るとなると、やむを得ないのかなぁと思いながら読んでいたが。第1部と第2部で同じような話が何度も出てきたり、構成に無駄が多いと感じた。重複した内容をまとめれば、もう少し個々の内容に踏み込んで書く事もできただろう。
また、情報がPC-98やWinodws系に偏りすぎている(偏ってもなお情報は薄い)。WindowsとMacは分けて書かれているが、Windowsの変化とMacの進化は無関係では無く、両者影響し合いながら時代を駆けてきているのだから、一緒に扱うべきだろう。
他にも、AmigaやCommodoreなど、有名なマシンもあったのに取り上げられていないのでは、30年史としては片手落ち。 -
今のパソコンに至るまでにたどった道筋を知ることで、劇的に使い勝手が良くなったことを知ることができ、今の時代に生まれてよかったと思える。
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今後役に立つ!ということはそんなにないと思う。
が、自分の仕事歴と照らして考えると、その時代にはこなすことでいっぱいだったことが、あれはああだからこーだったのか・・という感じで、今更わかったりして、感慨がある。 -
BASICマシンから所有していた人にとっては、懐かしい一冊。
大型汎用機のメインフレームとは違った流れで、パソコンのマイクロプロセッサは電卓から汎用マイクロプロセッサを作る流れになった。
初期の開発に日本人が関わっていると知って驚いた。