コトラーのイノベーション・マーケティング

  • 翔泳社
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (450ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798122342

感想・レビュー・書評

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  • A-Fの各役割や動き方などがじっくり理解できる理論本でした。

  • 結構難解であった。 ドラッガーのイノベーションを再度読み干してから再度読もうと思う。 イノベーションモデルのA-Fモデルを表わす。

  • 未来型のマーケティングの話かと思えば、むしろ企業経営寄りの話だった。近代のマーケティングは経営直結型が主流となってきているため、あながちマーケティングの本に間違いはないのだけども。

    創造的文化を作るためには。これを科学した本であり、本書に出てくる『A-Fモデル』という形にイノベーションの流れ・仕組みを昇華させているところはさすがコトラーと言えるのではないかと思った。

    テーマがイノベーションと言うこともあり、新規事業など未知の課題に
    チームで取り組む時に参考になりそうな内容で、自分にとっては
    タイムリーな内容で大変ためになりました。

    “創造的人材の不足を嘆く経営者は多い。だがこういった組織の問題は、創造性あふれる人材が足りないことではなく、アイデアの機能的管理が十分行われていないことなのだ。”

    そうつまり、イノベーションすら組織をもってして標準化すべき、ということを
    これからの時代を生き抜く組織を創り上げるには肝に銘じる必要があるのだろう。

  • 11/11/7
    吉田 尚子
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  • 上司にとりあえず読めと言われて読んでみた。 が、そもそもマーケティングとかにピンと来ていない状態だったので、まだまだ咀嚼できていないところが多数。 ただ、1章における「企業における阻害要因」は納得できることがいろいろと書かれている。 ・イノベーションとはラディカル・イノベーションだけではなくインクリメンタル・イノベーションの積み重ねが破壊的イノベーションを呼び起こす ・各部門間の緊密な連携が必要 ・責任の明確化 などなど・・・ これらを踏まえて、A-Fモデルの説明が展開されていくのだが、消化不良なのでほかの本で勉強してから再度読むことにする。

  • 図書館で借りた。深い

  • イノベーションについて書かれている本は多くありますが、よく纏まって読みやすかったです。

  • マーケティング論の大御所であるフィリップ・コトラー(共著)による、イノベーションをいかに実行してカスタマーに届けることができる組織を作るのかの方法論。序章にて「組織を変革し、イノベーションに優れた組織にする方法を学びたい人のために書いた本である」との記載がある。では読むか。米国では2010年に刊行されている。テーマは非常に興味があるもの。原題は ”Winning at Innovation: The A-To-F Model”。

    コトラーは、しばらく前からマーケティングにおいても「ホリスティック・マーケティング」という包括的な考え方をすべきであるということを打ち出しているが、イノベーションについてもトータルなイノベーション・システムの構築を目指しているようだ。つまり、単純に創造的なアイデアだけではイノベーションは起こすことができず、それを取り仕切る人と、経営管理と関わりの深い新しいスキルがなければ市場に出すことはできないということだ。

    本書の骨子はタイトルにも含まれる「A-Fモデル」である。A-Fはイノベーションに関わる人の役割の頭文字をとったもので、次の6つの役割のことをいう。それらの役割はおおまかにいうと「イノベーションの6I」というものに相当する。なるほど、うまいこと言うな、という感じだが、3Cや4P、5Forceといったものくらい覚えられるだろうか(5が限界かなあ)。

    A: Activator → Initiate
    B: Browser → Investigate
    C: Creator → Ideate
    D: Developer → Invent
    E: Executor → Implement
    F: Facilitator → Instrumentation

    本書の内容としては、上記のそれぞれの役割の詳細な説明と、それらを組み合わせて実際にどのようにイノベーションプロセスを進めていくのかということが書かれている。実際に、それらすべての役割が社内になくても外部リソースを使って実現されてもよいし、プロジェクトの中で活躍する順番や場面もひとつではなくプロジェクトの内容や環境によって変わってくる。説明の中では、モーフィングやパーチェス・ファネル(購入の漏斗)などの興味深いツールが紹介されるが、それらも含めてひとまず中身を読んでほしい(自分は結構ななめ読みしてしまったが)。


    イノベーションが不要な組織は存在せず(そして存在できず)、何らかの形でイノベーションを仕組みとして組織の仕組みの中に組み込んでおくことが当然に必要となっている。そのためのプロセスや組織について整理するためのモデルとして、本書のA-Fモデルとプロセスは網羅感がありよくできている。イノベーションの実現には、多様な役割が必要であるという認識と、それらの縦と横の連携が必要であるということと、実行のための強い意志とその共有、といったところがまずは意識をするべきところだろうか。そして、自分はA-Fの中でどの役割を担うべきなのだろうかと考えながら読むとよいだろう。少し前と役割は変わっているような気がするな。

  •  マーケティングの大家コトラーによるイノベーション論。イノベーションについてはいろんな人がいろんなことを言っているが、本作のテーマは「役割分担」と「プランニング」。イノベーションは一部のイノベーティブな人達の仕事と思われがちだが、A-Fモデルは様々な役割の人達との関わり合いから生み出されるものであることがよく分かる。必ずしも1つのイノベーションチームがアクティベータ(A)、ブラウザ(B)、クリエータ(C)、ディベロッパー(D)、エグゼキューター(E)、ファシリテータ(F)からなる6名である必要はないと思うが、6名未満の場合は誰かが複数の役割を兼務しないとチームとして機能しないことになる。イノベーションの成功要件の一つとしてチーム編成と言えるだろう。

  • 第1章  企業におけるイノベーションの阻害要因
    第2章  A-Fモデルの概要
    第3章  アクティベータ
    第4章  ブラウザ
    第5章  クリエータ
    第6章  デベロッパ
    第7章  エグゼキュータ
    第8章  ファシリテータ
    第9章  A-Fモデルを用いてイノベーション・プロセスを設計する利点
    第10章 イノベーションを計画する
    第11章 評価指標
    第12章 創造的文化を育てる方法
    第13章 インセンティブと報酬

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