イノベーションのDNA 破壊的イノベータの5つのスキル (Harvard Business School Press)

  • 翔泳社
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798124711

感想・レビュー・書評

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  • 「イノベーションのジレンマ」、「解」、「解 実践編」と続き、どんな内容になるかと思い、読み進めると、今回は個人のイノベーション能力に関しての記載が、5章分もあり、今まで、敷居の高さや、自分ごととして読み進められない読者の方にも、読み進めやすい内容となっている。

     著名なイノベータから、一般的には無名な起業家までを、長期間かけて調査し、イノベーションを起こす個人の5つの能力を定義している。
      5つの能力とは、関連付ける力、質問力、観察力、ネットワーク力、実験力の5つと定義。後半では、組織におきる5つの能力(DNA)を、組織にどう根付かせるかを、3つの観点から語っている。3つの 観点とは、人材、プロセス、哲学。

     組織におけるイノベーションも、個人にフォーカスして、語っている部分が、今時でかつ、今までに以上に共感を得る内容になっているように思う。
    組織に所属する方でも、今後起業を考えている予備軍の方にも、バイブルとなる内容になってますね。


    巻末に、実践時に使用が可能な、マニュアルなどもありますので、そちらを参照しましょう!

  • イノベーションを高い確度で起こすには何が必要かを、データと事例から解説している。
    疑問を感じない、考えながら周りを見ることをしない、外部との交流を好まない、行動を起こさない人にイノベーションは起こせない、ということだった。
    いろいろなイノベーション促進の手法はあるにしても、結局最後の、「自分が世界を変えられると本気で信じる人達こそが、本当に世界を変えている」というところに落ち着くのだと思った。
    イノベーションをカイゼンと読み替えても面白かった。

    以下抜粋。
    ・社員に「枠にとらわれない考え方をしろ」といってお茶を濁す企業幹部もいる。だが枠にとらわれない考え方をする、その方法こそ、社員が知りたいことなのだ。
    ・適切な質問をし、適切な観察を行い、適切な人たちとのネットワークからアイデアや意見を引き出し、実験を行う能力が高い人ほど、失敗する可能性は低いのだ。
    ・日本や中国、韓国、多くのアラブ諸国など、個人より社会を、実力より年功を重視する国で育った人が、柔軟な発想で現状を打破してイノベーションを生み出すことが少ない
    ・大抵の人は、何も考えずに現状を受け入れる。決まりきった生活を好み、波風を立てたがらない人もいる。「壊れていないなら、直すな」のことわざに忠実に従い、「それ」が壊れているのかどうか、真剣に考えようともしない。対照的に、イノベータは多くのものを「壊れている」と認識し、直そうとするのだ。
    ・イノベータは発見に関わる行動(質問、漢sつ、実験、ネットワーキング)に1.5倍もの時間を費やしていた。
    ・「amazonの経営陣が大失敗をしでかさないなら、ホームランを狙ってバットを降っていないわけだから、株主のためにいい仕事をしていないことになる」(ジェフ・ベゾス)
    ・「イノベーションは、事業部門のマネージャーであれ、各部署のリーダーであれ、CEOであれ、あらゆるリーダーに課された最も重要な職務だ」
    ・ほとんどの経営幹部は実行を得意とし、分析、企画立案、行き届いた導入、規律ある実行の4つの【実行力】に優れている
    ・ビジネススクールは発見ではなく実行に長けた人材を育てるところだ。
    ・アイディアの絶対量を増やしたからといって、極めて破壊的なアイデアが生まれるとは限らない。なぜだろう?それは「水平思考の世界」の著者がいうように、【同じ方向にいくら目を凝らしても、違う見方はできない」からだ。
    ・なぜアイデアの在庫を増やすとイノベーションが増えるのか(P65 図)
    ・アイン新して新しいアイデアを生み出せる場所や時間を知っていた・・・・どんな場所や時間を選ぼうと、迷走し考えるだけの時間を作るように心がけよう
    ・ランダムな提携会社との新しい価値を生み出す方法のブレーンストーミング
    ・SCAMPER:洞察を生み出すための手法。Substitute, Combine, Adapt, Magnify/Minimize/Modify, Put to other uses, Eliminate, Reverse, Rearrange。
    ・「解答よりも、問題を提起することのほうが重要であることのほうが多い」
    ・質問ができない=ばかに見られる覚悟ができていない=自己肯定感を持っていない
    ・日本の上司は、質問ではなく、答えろ与えることを部下に求められている。・・・質問を奨励しない企業や国の文化は、破壊的イノベーションに死を宣告する。
    ・「カネが問題でなければ、何をする?」
    ・質問ストーミング:課題に対する質問のみを50集めて、解決に役立つ質問に優先順位をつける。
    ・顧客を観察するときに問うべき10の質問
    ・他人の思考や経験に触発されずに自分一人で行うことは、どんなに良くても、いささかつまらないし単調だ。(アインシュタイン)
    ・ボーウェンが技術的困難にぶつかった時の質問「これに似た問題を経験した人や解決した人はいるだろうか?」
    ・人と会うための口実「あなたのアイデアに、考え方に興味があるのです」
    ・食事はネットワーキングのための時間
    ・「実験はイノベーションのカギだ。予想通りの結果が出ることは滅多になく、多くを学べるから」(ベゾス)
    ・懸命な質問を投げかけ、顕著な状況を観察し、多彩な人たちと話せば、それほど実験を行わずに済む
    ・一日に少なくともひとつは境界を超えるよう努めよう
    ・「あなたが発明したものについて教えてくれませんか」
    ・チーム全体としてみた時の新しいアイデアの創出力は、一人ひとりの能力の総和や、ひとつの発見力だけに優れたチームの能力を一貫して上回る。
    ・プロセスや哲学を含む組織の力も、人材が優れた成績を上げるのに欠かせない。
    ・「興味のない分野で働く人と隣り合わせることもザラにある。そこでの会話が引き金になって、突然二人共が、新しいアイデアを思いついたりする。」
    ・イノベーティブなリーダーは、自身の発見行動を組み込んだプロセスを構築することで、自らのイノベータDNAスキルを組織に植えつけているのだ。
    ・組織のイノベーション哲学に関する質問
     あなたの職務では、イノベーションを起こすことを期待されていますか?
     イノベーションは人事考課の対象として明確に指定されていますか?
    ・「新しいことをたくさんやっていれば、判断を謝ることもあるさ」
    ・「自分が世界を変えられると本気で信じる人たちこそが、本当に世界をかえている」
    http://www.youtube.com/watch?v=mNK6h1dfy2o

  • 2010年頃Harvard Business Reviewでもイノベーションを特集していたように思うが、今回は一冊の本にまとまって非常に内容の濃い、しかも経営者だけでなく一人一人がイノベーションを生む力(質問力、観察力、ネットワーク力、実験力など)を伸ばすヒントがついているのがうれしい。

    前作では高かったハードルが、コンテンツ的にも、読みやすさにも良い意味で今回は下げられたような感じで、自己啓発に近い内容になってます。内容がとにかく濃いので、再読予定。

  • イノベータのスキルを伸ばすのに、どんな場や機会があればよいかのヒントになる。昨今でいうと越境かなと感じつつ。

  • この手の本は得てして表題のみで具体性に欠けることが多いが、この本はそれとは異なる。非常に具体的な提言に満ちていて大変良い。

  • 2017年2月、コレを読んで思ったことはなんで自分はイノベーションを興したいのかと言う所。
    そこに関しては別に明確な解があるわけでも無い。
    そもそもそのスタンスが狂っているきがしてきた。
    まずは社会を良くする的なVisionがあって、それに対してMissionがないといけない。そしてwhatとしてイノベーションがある。
    そういう思考を好む自分が居るのでそれは行う;

  • 「イノベーションのジレンマ」で著名なクリステンセン教授の最新作。「ジレンマ」は、多くの企業が成熟とともに「持続的イノベーション」を追求する中、安物の代替品と思われた製品がいつのまにか市場を席巻してしまう「破壊的イノベーション」のメカニズムを明らかにし、それに続く「イノベーションへの解」は破壊的イノベーションの実践書だった。
      本書も実践書であるが、「解」が「戦略論」であるのに対し、「個人と組織」に焦点をあてている。著者によれば、優れたイノベーターのスキルは「質問力」「観察力」「ネットワーク力」「実験力」と、それらを活用して「異なるものを関連づける力」の5つに集約される。さらに、イノベイティブな組織はこれら5つのスキルをもった「個人」(Person)を最大限生かせるような「プロセス」(Process)と「ポリシー」(Policy)を兼ね備えているという。
      読者は「5つのスキル」のいくつかについて、意識的あるいは無意識に実行していることに気づくかもしれない。同時に苦手なスキルも明らかになるだろう。特に日本企業においては、個人としては「発見力」を発揮したくても、組織的な制約が邪魔をしていることが多い。そこに風穴を開けるためには何が必要なのか。そんな「質問」をすることから本書の実践を始めたいと思う。

  • 共通する5つのスキル 質問・観察・ネットワーク・実験・関連付け。
    ・イノベーションに必要な3P 人材・プロセス・哲学
    ・実行力と発見力はしばしばペイオフする。実行力のある人が経営者になることが多い。
    ・アイデアノルマ。既存のものを組み合わせるノルマを課す。
    ・強制連想 今抱えている課題と適当に入れた情報について無理やり関連性を見出して考えてみる。
    ・質問力 いまどうなのか、なぜこうなったのか。
    ・アイデアネットワーキング 新しい人と交流する。
    ・実験力を高める。
    ・企業においては人材、プロセス、哲学の三つの要素が非常に重要である。

  • イノベーティブな企業は必ずイノーベーティブなリーダーが陣頭指揮。
    質問力、観察力、ネットワーク力、実験力、関連付ける力。質問を奨励しない企業に未来はない。

  • わかりやすくて面白かった。もっと論文ぽいかと思っていたけど、実例の豊富さはもちろん、多くは調査結果に基づいて書かれていた。
    イノベーターが斬新なアイデアを思いつくのは、関連付ける力、質問力、観察力、ネットワーク力、実験力といったスキルが必要。全てが必要というわけではなく、それぞれ得意分野はあるものの、自覚的に訓練することで伸ばすことができるスキルである。
    そして、チームでイノベーションのDNAを育てていくにはどうすればいいか。そのような組織には、人材、プロセス、哲学が必要。
    示唆に富んだ本だった。

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