- Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798124711
作品紹介・あらすじ
破壊的イノベータは、そして彼らが興した会社は、ほかの起業家や企業とどこが違うのだろう?本書は、破壊的イノベータについてより豊かな理解を得ようとする、8年にもおよぶ研究をもとにしている。画期的な製品・サービスを開発した100名近くの人々と、革新的なビジネスアイデアを事業化し、市場のルールを書き替えた企業の創設者やCEO-イーベイのピエール・オミダイア、アマゾン・ドットコムのジェフ・ベゾス、リサーチ・イン・モーションのマイク・ラザリディス、セールスフォース・ドットコムのマーク・ベニオフといった、そうそうたる面々-にインタビューを行った。さらに、75カ国以上の500名を超えるイノベーターと、5,000人を超える企業幹部のデータを分析して、「イノベータDNA」と呼ぶ5つのスキルを導き出した。第一部では、5つのスキルの具体的な説明と、それぞれのスキルを組み合わせて個人がイノベーションに取り組む方法について解説する。第二部では、そのフレームワークを組織やチームに適用する方法について説明する。
感想・レビュー・書評
-
オーディオブックで聴取
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
イノベーターに重要な5つの行動を示した本。膨大な調査データを元に結論が導き出されていることと、具体的な実践方法が記載されていることから、非常に分かりやすく、ためになった。質問力、観察力から自分を磨いていきたい。
-
観察力を高めるためのヒント4つ、ネットワーク力を伸ばすヒント4つ、イノベーターの育ての親になろうと参考になることばかり。
-
やや冗長。
-
イノベーターがもつ5つのスキルと、イノベーティブな組織になるための3つの要素が分かりやすく解説してく」ている。
また、各要素を身につけるためのヒントも載せているので、実戦していきやすくなっている。 -
樫の木が必要になる前に、どんぐりを植える勇気をもつ。(どんぐりは、アイデア)
どんぐりなら植えれそう。
現状維持バイアスの罠から抜け出して、なぜからどんぐり(アイデア)を見つける。
そのためには、5つの発見力を身に付け、イノベーションを起こす勇気を持つ。これを実践するためには、イノベーティブなチームや組織に組み込まれた個人のDNAを理解し、強化する。とにかくやってみる。
練習と熟達の先の発見力により人と違う存在になれる。
発見力は、関連づける力、質問力、観察力、ネットワーク力、実験力。
これを実践する、人材、プロセス、哲学。
人材は理解しやすいが、プロセスは組織としての行動習慣、哲学は自ら実践し熱心さを企業文化として奥深く植え付ける。
このような人々は、お金ではない、現状を変えたいを意思を持って行動している。
これが研究した結果として、わかりやすくまとめられており、とても面白い。また、お金がモチベーションでないところにフォーカスが当たり出したところも、人間の要求が新たなステージに移行してる気がしました。
-
2019/11/16
-
-
”2013年6月読み始め。
<読書メモ>
<きっかけ>
品川おい書店に入った途端、目についた。
過去のイノベーションシリーズを受けて、個人や組織としてどう発動していくかが書かれているようでとても興味あり。” -
12/2/25
吉田 尚子さんが写真について「いいね!」と言っています。
風間 正利
「イノベーションのDNA 破壊的イノベータの5つのスキル」と「なぜデザインが必要なのか――世界を変えるイノベーションの最前線」を読み終えた。
?新しいことをするときは批判があり,それでもやり続ける意志を持つこと
?はなやかなものの裏には「ここまでやるのか?」という執念があること
?(当たり前だが)やめないで続けることが成功に繋がること
といったことを感じた。
当たり前のことだが,どんな有名人もこういったコツコツしたことをやり続けていたということを再認識できただけでも有意義だった。
最近,自分の行っている活動に対して,様々な意見が出てきたり,総括の必要性も出てきたので,1つ1つ解決しながら次のステップにいこうかな〜なんて思った。 -
イノベータのスキルを伸ばすのに、どんな場や機会があればよいかのヒントになる。昨今でいうと越境かなと感じつつ。
-
五つの項目から成る発見力を磨けば、イノベーティブな経営者になれるし、イノベーティブな組織を実現できる、と論じている一冊。こう書くと、単なるノウハウ本と変わらないように聞こえるかれもしれないけれど、本書はイノベーティブな経営者への豊富なインタビューとそれに基づく緻密な分析から出来ているので、説得力が違う。かと言って、学術論文調でもなく、少し手を伸ばせば届きそうだと読者に思わせる 現場を意識した書きぶりになっている。ワタシはこの類の本を読むときには、読者の背中を軽く押し、読者に勇気を与えてくれることを期待しているのだけれど、本書はそれを見事にやってのけている。
それから、もうひとつ。イノベーションというと、ジョブズやベゾスのような革新的な製品やサービスを想像してしまうけれど、今あるプロセスやビジネスモデルを革新することだって立派なイノベーションだ、という当たり前のことを本書で再認識させてもらった。 -
この手の本は得てして表題のみで具体性に欠けることが多いが、この本はそれとは異なる。非常に具体的な提言に満ちていて大変良い。
-
クリステンセンは、「イノベーションのジレンマ」しか読んでいなかったのだが、近著の「ジョブ理論」が面白かったので、遅ればせながら、イノベーション・シリーズを追っかけで読んでいます。
「イノベーションのジレンマ」への処方箋として、「イノベーションへの解」があって、色々な角度から包括的に整理されているのだが、個人的には、今ひとつ「当たり前」感が拭えなかった。
「それができないから困っているんじゃない」という感じがあった。
それは、ある意味、ドラッカーがイノベーションは、天才のアイディアではなくて、普通の人たちがある程度計画的に起こすことができるものだと言っていたいたことにも通じて、一定の納得感もあった。
となんだか、モヤモヤがあったのだが、このDNAを読んで、結構、スッキリした、というか、何がモヤモヤしていたのかがスッキリした。
イノベーションをやれる人・組織は、やはり普通の人・組織とは違うのだという、一見当たり前そうで、実はこれまでうまく議論されていなかったことを綺麗に整理した感じ。
その結果は、実は、これも直感的にそうだろ〜な〜、な内容で、納得はしつつ、衝撃はないか。。。
処方箋もまあ当たり前な感じではあるが、こちらの処方箋の方は、少し試してみようかな?という気持ちが少し動いた。
「イノベーションのジレンマ」という本は、破壊的イノベーションについて書かれたある意味破壊的イノベーションな本だったが、それに続く本は、破壊的イノベーションについて書いているのだけど、堅実な「持続的イノベーション」な本になっているというのは、おこがまし行けど、そんな感想を持ってしまった。
ここまで読んだので、ついでに「イノベーション・オブ・ライフ」と「イノベーションへの最終解」も読んでみることにする。 -
-他のレビューでもちらちら見たが、やっぱりイノベーションのジレンマほどの衝撃はない。分かりやすくまとまっているがこの本自体は破壊的ではない。
-「重要なのは、大企業が破壊的イノベーションに失敗しがちな理由が、発見力ではなく実行力で選ばれた人材が最高経営層を占めることにあるということだ」これは大きな会社で働いてた時本当に思ったなー。
-同時にgoogleの20%ルールを本当に意味ある仕組みにするにはどうしたらいいんだろうっていうのもめっちゃ考えてた。googleのような一回突き抜けた大企業ではイノベーションのジレンマの対抗策として導入されてたんだろうけど、イノベーションを起こす前のスタートアップでの導入は早すぎな気もするし。導入したとして承認制とか報告制とかにすると結局みんなが避けて「実質ないようなもの」にもなりかなねい。権利ではなく義務として、人事評価の対象にもするってくらいトップが腹をくくってコミットしなきゃ成功しない仕組みな気もする。いずれにしろかなり綿密に計算されたルールが必要になってくるだろうなとは思う。
-Q/Aレシオ(会話内での質問:回答の比)ってのは最近Qが減ってるなーと思うので。もうちょっと意識したいなと思った。 -
イノベーションを起こすための個人ベースでの5つの必要スキルと企業(組織)としての3つのスキルを、トップマネジャーへのインタビュー・経営事例を通して明示しています。
ただ、イノベーションのジレンマ程の強烈なインパクトを期待していた点は少し残念かな。 -
イノベーションは全員の仕事であること。カシの木が必要になる前にどんぐりを植えること。子供のうちにイノベーターとしての能力を伸ばすことができること。
学ぶことが多い一冊。また立ち戻りたい。 -
イノベーションとは、アイデアとアイデアを様々なジャンルと結びつけて、新しく型破りなイノベーションに仕立て上げること。
-
クリステンセン イノベーションのジレンマの続編と言うか関連書
結局,イノベーションを起こすのは,人なのか,組織なのか,組織の中の人なのか判然とはしなかった.
私が読み取れなかっただけかも知れないが.
いずれにしても,単発に終わらせない何かというのがあることはおぼろげながら分かった気もする.
しかし,ここで出てくる日本企業が日本電産だけとは,ちょっと驚き.(研究ベースにはもっと多くの企業があるのだろうが) -
イノベーション関連の書物はたくさん読んだが、やはり論文から派生したものは密度が濃い。たくさんの資料からイノベーションという漠然としたものについて、できるだけ体系的にまとめられている本であった。各種イノベーション関連の本を読んだ後で読むと全体感を知れるいい本だと思う。
-
イノベーターに関する特徴を解明しようとする本
ただし、エビデンスベースとは言えない。 -
イノベーションをおこすために、発見力、質問力、観察力、ネットワーク力、実験力と関連付ける力の5つのスキルが重要で、そのスキルをどのように高めていくかなど実践的な内容でした。
-
『発見力』の要素について、1つ1つ丁寧説明してわかりやすい。特に質問力など、意識化する事で、鍛える事ができ、実用的である。
しかし、後半については事例としては面白いが、オリジナリティーが少々欠けているように感じた。 -
「イノベーションのジレンマ」で著名なクリステンセン教授の最新作。「ジレンマ」は、多くの企業が成熟とともに「持続的イノベーション」を追求する中、安物の代替品と思われた製品がいつのまにか市場を席巻してしまう「破壊的イノベーション」のメカニズムを明らかにし、それに続く「イノベーションへの解」は破壊的イノベーションの実践書だった。
本書も実践書であるが、「解」が「戦略論」であるのに対し、「個人と組織」に焦点をあてている。著者によれば、優れたイノベーターのスキルは「質問力」「観察力」「ネットワーク力」「実験力」と、それらを活用して「異なるものを関連づける力」の5つに集約される。さらに、イノベイティブな組織はこれら5つのスキルをもった「個人」(Person)を最大限生かせるような「プロセス」(Process)と「ポリシー」(Policy)を兼ね備えているという。
読者は「5つのスキル」のいくつかについて、意識的あるいは無意識に実行していることに気づくかもしれない。同時に苦手なスキルも明らかになるだろう。特に日本企業においては、個人としては「発見力」を発揮したくても、組織的な制約が邪魔をしていることが多い。そこに風穴を開けるためには何が必要なのか。そんな「質問」をすることから本書の実践を始めたいと思う。 -
イギリス『エコノミスト』の予測で、今世紀はシュムペーターの時代になるだろう、みたいなことが書いてあった。
それは、つまり創造的破壊が繰り返されてゆく、イノベイターの時代になる、ということだ。
宇宙産業、エネルギー産業、ロボット、3Dプリンター、最新医療、これからの世界は、これまでの世界とは全く違ったものになってゆく。 -
愛知学院大の鵜飼さんの紹介。
-
発見力、質問力、観察力、ネットワーク力、実験力、そしてそれらの関連付け力が鍵
2014.11.5 -
本書は、イノベーションは研究者や商品企画の担当者だけのものではないこと、成功事例には共通事項があること、ダイアローグ・イン・ザ・ダーク、アップルなどの豊富な事例でイノベーションとは何なのかを解き明かす。そして、イノベーションに欠かせない情熱の重要性を述べている。
世の中のほとんどのことはでは、努力の結果の最善/普通の比は2/1程度である。しかし、イノベーションによりこの比は50〜100/1程度となりこの差が価値の源泉であり決定的な差異化要因となり得る。
これらの適応範囲は何も研究開発だけに閉じない。商品企画に閉じない。我々が行う活動すべてに関わることであると本書では説いている。さらには、うまくいった事例を調べてみるとそのための手法については共通点がある。とはいえ、どれにも効く万能薬のようなものはなく、変革したものに合わせ多様である。結局のところ、ピンチをチャンスに変えるための、質問力、多様なものを組み合わせる能力、そして、変革を恐れない精神および行動力の重要性をを豊富な事例から暴き出した。
イノベーションの道を志し、仮にうまくいっていないのであれば、もう一度自分を見直す意味で読むのがいいのかもしれない。