- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798128467
作品紹介・あらすじ
「どんな会社でも獲得できる唯一にして最大の競争優位は組織の健全性である。だが、単純で望めば誰でもただで手に入れられるにもかかわらず、ほとんどのリーダーに無視されている」-なぜか?本書は最終的に競合優位に立つ企業は、スマートな組織ではなく健全な組織であるとし、実例や実話を豊富に取り上げ、四つのプロセス-経営陣の団結力、組織の透明性創出、透明性の浸透、透明性の向上、をわかりやすく解説する。
感想・レビュー・書評
-
組織開発や企業のバリューを考える上で、参考になる点も多いが、一方で若干読み辛いところがあり、腹落ち感がもうひとつだった。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「健全性」をキーワードに、組織の中にいる人の振る舞いや考え方を説いている本。
書いていることは難しいわけではなく、それを実践するのはとても難しい類の内容。
事例も書かれているし、何となくこの分野に興味がある人であれば、すごく役立つ内容だと思う。 -
何かすごい経営戦略の紹介があるわけではない。
しかし、ここに書かれている組織運営を実行すれば素晴らしい集団となり、その結果素晴らしい結果がうまれることは間違いないだろうことは素人目にも明らか。
しかしなかなかできないんですよね・・・ -
組織の健全性について書かれた、実はアジャイルな組織の、本だった。
後でちゃんと読み直そう。 -
■健全な組織をつくる「4 つの規律」
A.結束力のあるリーダーシップ・チームをつくる
組織を健全にするには、リーダーシップ・チームがまず結束する必要がある。
具体的には、次のようなことを行う。
・互いにありのままの自分をさらけ出し、信頼を築く。
・信頼関係の下、重大な問題には、進んで「衝突」する。
・結果を重視し、全メンバーが目標達成に向け努力する。
B.透明性をつくり出す(整合性を図る)
経営陣の意見の食い違いは、組織に大きな影響を及ぼす。
「我々はなぜ存在するのか」「我々はどうふるまうか」「我々は何をするのか」「我々はいかにして成功するか」「現時点で一番重要なことは何か」「誰が何をするか」という6つの質問の答えを経営陣で一致させねばならない。
C.透明性を浸透させる
6つの質問に一致した明確な答えが出たら、それを、一定期間に何度も組織内に伝えていく。
また、経営陣の決定は、経営陣 → 直属の部下 → 彼らの部下へと迅速に伝えさせる「カスケード式伝達」を行い、全部署に同時に伝わるようにすると、部下は組織の透明性が信じられるようになる。
D.透明性を高める
経営陣が常に会社の価値観などを社員に伝えるのは不可能である。
よって、採用、教育、報酬等々、社員に関わる全てのプロセスを、6 つの質問の答えを強化するよう築く。