- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798149295
作品紹介・あらすじ
「わかっているのになぜかできない」ができるようになる!
大人になってから発達障害の症状に悩む人が増加しています。
ここ10年で「発達障害」の知名度が飛躍的に上がったことで、
「もしかして自分も…」と成人になってから気づく人が増えたのが
最大の要因と思われます。
発達障害の人には、「同時並行作業力が弱い」「段取りが取れない」
「ケアレスミスをする」「コミュニケーションが苦手」といった特徴があり、
これらが仕事の達成を阻害しています。
本書では、そうした症状に悩む人のために、「仕事」「職場」に対する
具体的な解決方法に焦点を絞って解説しています。本書で紹介する解決法は、
デジタルを使った仕事術や、コミュニケーションのための練習法など、
ちょっとした工夫で実践できるビジネススキルばかりです。
感想・レビュー・書評
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読書猿さんが勧めていたので買ってみました。
ケーススタディ形式で解決策が提示されており、大変便利な本。
主にADHD向けですが、ASDの人にも有用です。
デスクワークで起こる問題について便利なアプリやツールを使った解決策を提示します。
ところで、他の方のレビューで気になって買い控えていたのですが、読んでみれば良書でした。
就労センターの人が、じぶんたちが損をすることを書かない、ってたしかにそうかもしれませんが、一概にはそうは言えないと思います。
と言うのは、誠実な人ならば、今まで蓄えてきたノウハウを本にしてまとめることをするからです。
それに大学の先生でもふつうにすることですし、自己啓発をやってる人でも本を書くでしょう。
もちろん、実際の指導よりは奥行きは無くなるかも知れませんが、コンパクトにまとめることは可能です(筆者は医者ですから)
加えて、医者が専門を変えることもよくあることです。中には医者を辞めて他の仕事に就く人もいらっしゃいます。
志一つで努力すれば変えられるのに、権威主義なのかわかりませんが、いささか狭隘かなと思いました。
逆に言えば、そのような努力で編まれた一冊です。
筆者が運営している就労センターまで行く必要はありませんが、読書猿さんがおっしゃるように、発達障害を持たない人でも有益なことが書かれています。
最初、この本のレビューを書く気はなかったけれど、良書なので私のように警戒して欲しくないので一応書くことにしました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
発達障害ではないですが、役に立ちました。
以前事務職についているとき、出来て当たり前と多くの人が思っていること(報連相とか、仕事の段取り、電話応対)ができず、苦労したことがありました。
周りは普通に出来ること→何故できないかわからない→怒られる→自信がなくなる→休職や退職
って最近よくあるのかなぁと。
多くの人は人間関係を上手く築きながら相談したり、乗り越えてゆくのでしょうが、それが苦手な私は当時とても困ってました。これが当時あったらなぁ。
新入社員のマナー本とも似ていますが「発達障害の~」とタイトルについているため、仕事をする上で、すでにある凸凹とどう折り合いをつけていくか、がわかるため、納得して改善できます。
電話応対は苦手でしたが、これどおり実践して仕事していくと、回りとの関係も良くなり少しずつ自信が持てるようになりました。
職場や周りに発達障害がいる人、人事関係の方、が読んでも良いと思います。 -
書評がよかったので読んでみた。すごく細かい、かゆいとこに手が届く内容がとてもよかったのだけど、
わたしは事務職ではなく、Windows使いでもなく、残念ながらいかせるところが少なかった。
これだけのていねいな説明の類書ないから、
オフィスでパソコンでWindowsでお仕事してる発達さんはとても役立つのではないかな。 -
これで自分にも発達障害の特徴があるということに気づいた…
だから普通の片付けの本は効かなかったんだね…
なんでできないのかを理解してもらえてなかったから…
ひとつひとつの問題に対して、どうしてこうなるの?どうすればいいの?を優しく教えてくれる本。
安心したり、認めてもらえたきもち(;o;) -
2019/04/30*読了
発達障害を疑ったときに読み漁った内の3冊目です。
仕事上での困りごとが多いのでその対処法を学ぶために購入しました。
表紙にも仕事に集中できない、ケアレスミスが多い、質問ができないとありますが、
他にもできていない事が多すぎるので、全部の対処法を実際に仕事に取り入れる事はできませんでした。
心療内科に通院する前にこの本を読んで、できない事をリストアップするのには役に立ちました。 -
・ユーモアはないけど、導入の実例サンプルと具体性に関しては非常に親切で有益。
・借金玉さんの「発達障害サバイバルガイド」はユーモアで読みやすくしてあるけど、こちらは実用性に絞り込んである。
・ASD、ADHDの両方から記載があるのがとても良い。発達障害と一括りにしていない点で信頼できる!
・ただ、発達障害当事者がこれを読めるか?というと、微妙な気がする。周囲の人が読んでアドバイスに使うのが現実的かなと思う。
・前述したように、内容的には親切かつ非常に実用的で良書には間違いない。