ハッキング・マーケティング: 実験と改善の高速なサイクルがイノベーションを次々と生み出す

  • 翔泳社
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  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798149769

作品紹介・あらすじ

デジタルな世界では、今のマーケは遅すぎる。
米国IT業界の「アジャイル」思考で、マーケティングを加速させる

“素晴らしいマニフェスト。
多くのビジネス分野に応用できる。”
――デイヴィッド・C・エデルマン(マッキンゼーアンドカンパニー グローバル共同リーダー)

【本書のポイント】
・米国IT業界の思想(アジャイル、リーンなど)を取り入れた、画期的マーケティング論
・デジタルマーケティング全般に応用できる実践的内容
・日本になじみ深い、「かんばん方式」などの考え方も活用

これまでにも、デジタルマーケティングの戦略や戦術に関しては、
さまざまな優れた書籍が出版されてきました。

そうした戦略をすべて結びつける「糸」として、
マーケティング・マネジメントの重要性が増しています。

しかも、購買活動の隅々までデジタルが絡む、変化の速い世界に対応するため、
すばやく適切な施策を創造し、その中でイノベーションを起こさなければいけません。

そこで本書では、デジタルのスピードを先導してきた
米国IT業界の思想(アジャイル、リーンなど)をマーケティングに取り入れ、
現場の業務とマネジメントを改革し、イノベーションを生み出す手法を解説します。

【目次(抜粋)】
●第1部 「マーケティング」と「デジタル」と「ソフトウェア」の関係
・ハッキングは良いことだ
・マーケティングはデジタルな仕事になった
・「デジタル・ダイナミクス」とは何か

●第2部 アジリティ
・アジャイルマーケティングの起源
・マーケティング・マネジメントの新陳代謝を促進する
・大きく考え、段階的に実行する
・反復=継続的なテストと実験

●第3部 イノベーション
・イノベーションのパイプラインと永遠のベータ版
・チームによるデザインと新しいアイディアの追求
・ビッグデータよりもビッグテスト

●第4部 大規模化
・イノベーションと大規模化のバランスを取るバイモーダル・マーケティング
・マーケティングのためのプラットフォーム思考とペース・レイヤー

●第5部 人材
・10倍マーケターの神話を追う

感想・レビュー・書評

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  • マーケティングプロダクトの開発ポイントでありソフトウェア開発と共通するアジリティ、イノベーション、スケーラビリティ、人材の4点について解説している。
    特にアジャイルマーケティングについては主に早く市場に提供する方法がマーケティング視点で述べられている。

  • 様々なスキルや手法、書籍が紹介されているためソフトウェアファーストにおけるプロジェクト推進の全体像イメージづくり、包括的な知識補完に有効。

  • ソフトウェアの世界とマーケティングの世界には多数の共通点が存在する。 そのため、マーケティングにもソフトウェア開発のプロセス(ex.アジャイル、プラットフォーム思考)を取り入れなければならない という趣旨の本。
    以下メモ

    ・マーケティングにおいてもハッカーウェイが重要である

    ・スクラム とカンバンがアジャイルマーケティングのキーとなる。 スクラムはプロジェクトをいくつものスプリントに分け、各スプリントのサイクルを回していくことで改善を続けるアジャイル手法である。
    カンバンはタスクを業務フローごとに配置し可視化したものである。

    ・スプリントが進行している間チームはデイリースクラムという短時間のmtgを毎日行う。ここでは、(1)昨日なにをし、(2)今日なにをする予定で、(3)障害が発生しているか を報告し合う。

    ・スプリントサイクルが一周した後、チームはスプリントレビューを行う。ここでは、このスプリントで(1)何がうまくいき、(2)何がうまくいかず、(3)次のスプリントで改善するためにやり方をどのようにするか について話し合う。

    ・カンバンを作成する際には「進行中」工程にあるタスクの数を絞ることが重要である。また、スプリントにおいて予期せぬ タスクが発生した場合、そのタスクを保留にするのか新たにカンバンに追加するのか判断するため、トリアージ欄を作ることも効果的である。

    ・アジャイルマーケティングにおける組織はフラットでなければならない。

    ・マーケティングにおいてもMVP(minimum variable prodoct)の考え方が重要で有る。ベータ版を世に公表し、そこから継続的な改善を重ねていく(永遠のベータ版)

    ・ビッグデータを基に仮説を立て、ビッグテストを実施し、ビッグエクスペリエンスを想像する。

    ・ビッグテストの原則は、ビッグアイディア、ビッグテント(組織)、ビッグディールである。

    ・今日のマーケティングでは、バタフライエフェクトが大きく働く可能性が高い。

    ・マーケティングの世界においてもフルスタックディベロッパーならぬフルスタックマーケターが求められている。

  • プロダクト開発とマーケティングの類似点が詳細に書かれていて、
    どのようにプロジェクトを進めていく必要があるか
    最近のトレンドであるアジャイル開発などの手法の説明を用いてマーケティングをどう進めていくかが理解出来た。

    知らないことが多かったので、1度では吸収できない内容量だった。

  • これからはデジタルマーケティングの担当者もプログラム的なツールを使ってロジカルに戦略を立てられないといけないという趣旨。
    ただかなりハードルは高く、それが出来る人は自分は今まで見たことがない。
    「マーケティングエンジニア」みたいなポジションを意識してスキルを上げていかないと、そういう人材は育たない。

    ※しゃちょうの推薦図書

  • 【新着図書ピックアップ!】“ハッキング”や“ハッカー”なんて、悪いイメージばかり。闇とか、犯罪とか。いや、そうではないと著者は言う。ソフトウェア開発の世界においては、「ハッキング」とは「創造する」ことだと。デジタル環境においては、ソフトウェア開発とマーケティング・マネージメントが密接に結びついており、「ハッキング」の精神は、イノベーションの源泉だと思えてくる。助かるのは、プログラミングの知識なんてなくとも読めるのだ、この本。
    [New Book!]Highly recommend for anyone interested in digital marketing.

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著者プロフィール



「2017年 『ハッキング・マーケティング 実験と改善の高速なサイクルがイノベーションを次々と生み出す』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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