対人援助の現場で使える 聴く・伝える・共感する技術 便利帖 (現場で使える便利帖)
- 翔泳社 (2017年8月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798152554
作品紹介・あらすじ
専門職が押さえておきたい
心理学に基づいた、信頼されるテクニック!
主に介護・福祉・医療・看護業界で働く専門職や
その他さまざまな現場で、さまざまな人の相談にのる方のため、
仕事にすぐに役立つ「傾聴の技術・伝える技術・共感の技術」を
やさしく解説する本です。
読者対象は、ソーシャルワーカー(社会福祉士、精神保健福祉士)、
生活相談員、施設職員、ケアマネジャー、介護福祉士、
ヘルパー、民生委員、児童委員、スクールカウンセラー、
児童指導員・相談員、医療職・看護職、自治体職員、
カウンセラー、士業の方など。新人の方はもちろん、スキルアップしたいベテランの方にも!
【本書のポイント】
・心理学をベースとした、傾聴・対話・共感の技術をやさしく解説
・心理学用語からも引ける
・「自分はこれをできているか」のチェックリストや演習用ワークシートもご用意
・ワークシートはWebにてダウンロード提供
【著者について】大谷佳子
Eastern Illinois University, Honors Program心理学科卒業、Columbia
University, Teachers College教育心理学修士課程修了。
現在、昭和大学保健医療学部講師。認定看護管理者制度ファーストレベル
教育課程、及びサードレベル教育課程講師。認知症介護実践リーダー研修
講師。介護相談員養成研修講師。
その他、医療、福祉、教育の現場の援助職を対象に、コミュニケーション
研修及びコーチング研修、スーパービジョン研修などを担当。
主な著書に、『基礎から学ぶ介護シリーズ利用者とうまくかかわるコミュ
ニケーションの基本』(中央法規出版/共著)、『介護福祉士養成テキス
ト2人間関係とコミュニケーション 体験学習型ワークブック』(建帛社/
共著)、『福祉事務管理技能検定テキスト老人・障害者の医学と心理』
(建帛社/共著)、『介護の○と×シリーズ コミュニケーション○と×』
(中央法規出版/共著)『介護の仕事が楽しくなるこころシリーズ気持ち
を届けることばの選び方』(日本医療企画/監修)『看護メンバーシップ』
(看護の科学社/分担執筆)
感想・レビュー・書評
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対人援助に必要な声かけ、やってはいけない振る舞いなど、非常に具体的に対比が書いてあり、とてもわかりやすい。
アサーション、リフレーミング、アンガーマネジメントなど、コンテンツごとに端的に論理がまとめてあり、自分の気持ち/相手の気持ちを交互に見ることで、共感とは、感情がやりとりされていることを明らかにしている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
対人援助の現場で何を言えばいいか、何を言ってはいけないか、具体的書かれていてわかりやすい。援助職の共感疲労についても言及しており、実践的だと感じた。教科書的に何度も読み返したい本。
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369.16/オ 2024.2末まで特集棚
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対人援助場面でのコミュニケーションの第一歩、「聴く」「伝える」「共感」の技術がわかりやすく紹介されています。ざっくりだけど易しい説明で取り組みやすいのではないでしょうか
傾聴も共感も簡単ではないけど、心掛けや方法を知っていれば人に関わる姿勢や意識も変わるし
それによってコミュニケーションも円滑になると思います。なったらいいなぁ。 -
マインドが上手に表現されなければ相手には伝わらない
笑顔は口元で表す
よく通る声:聞く方も話す方も疲れない、よく響く声:よい音色、説得力、癒し、柔らかい声:リラックス、好感を得るとき有効
雑談にむく話題:天気、気候、季節、日課や行事、軽い個人的な話
傾聴するためには聴くことに集中する、一度受け止める
心の壁、ブロッキング:思い込み、追体験、意見、解釈、憶測、アドバイス -
読了日 2020/05/23
長くゆっくり読んだ本。
これも一枚にまとめたいね
目次
はじめに
こんなコミュニケーションになっていませんか?
本書の技術を使えばこう変わる!
本書の活用方法
ワークシートのダウンロード方法
第1章 対人援助職としてのコミュニケーション力を高めよう
。対人援助の専門家としてのコミュニケーション
。援助耳歳として大切にしたいこと<マインド>
。気持ちを表現する方法 <テクニック>
。テクニックを使いこなす実践力<スキル>
COLUMN コンセプチュアル・スキル
COLUMN ラポールの形成
COLUMN 対人関係は職場ストレスの原因
第2章 聴き上手になる技術
Worksheet 「聴く力チェックリスト」
。話しやすい雰囲気をつくろう
。先に挨拶しよう
。リラックスしてもらおう
。自由に話してもらおう
Worksheet 「質問の言い換え①」「質問の言い換え②」
。聴きたい気持ちを表現しよう
。言葉を遮らないで聴こう
。気持ちのトーンを合わせよう
。相手の話す意欲を高めよう
。メッセージを共有しよう
聞きっぱなしにしないで確認しよう
COLUMN 会話の2つの構成要素
Worksheet 要約
。沈黙も大切にしよう
。意見や助言はやめよう
。自由に感情を表現してもらおう
。隠された本音を理解しよう
。その人の空間を大切にしよう
COLUMN 「はい、でも」ゲーム
COLUMN ヤマアラシのジレンマ
COLUMN 話を聴く時間
第3章 伝え上手になる技術
Worksheet 「伝える力チェックリスト」
。第一印象をよくしよう
COLUMN フィーリング・グッド効果
。相手に聴く準備をしてもらおう
理解しやすい構成で伝えよう
伝わったかどうか確認しよう
COLUMN 「言ってる意味わかる?」は心に重くのしかかる言葉
。「誰が」「何をする」をはっきり言おう
。あいまいな表現は具体的に言い換えよう
。声の大きさや印象をコントロールしよう
。ペースとトーンを意識しよう
。話し方に変化を持たせよう
。聞き手を観察しよう
COLUMN NLP(神経言語プログラム)の活用
。相手本位で伝えよう
。理論的に伝えよう
。納得できるように説明しよう
。了解してもらえるように依頼しよう
。聞いてもらったことに感謝しよう
COLUMN ポジティブな表現
COLUMN 話すことと書くこと
第4章 共感上手になる技術
Worksheet 「共感する力チェックリスト」
。心の動きに注目してみよう
。自分のなかの先入観と向き合おう
COLUMN ステレオタイプ
。思い込みから離れてみよう
。相手を基準において理解しよう
COLUMN 想定された類似性
。相手をありのままに受け入れよう
COLUMN 非審判的態度の原則
。相手の心の支えになろう
。相手の感情を把握しよう
COLUMN アンビバレンツ
。共感を効果的に伝えよう
。共に感じたら、共に歩き出そう
。共感できないときは振り返ろう
COLUMN シャドウの原則
。共感が辛くなったら距離を置こう
COLUMN マインドフルネス
。共感から援助につなげよう
COLUMN ナラティブ・アプローチ
。相手に気づきや、変化をもたらそう
COLUMN レジリエンス
Worksheet 肯定的な意味を見出すリフレーミング
第5章 押さえておきたい援助職のヒューマンスキル
。面接でのコミュニケーション技法
。心の問題を抱えている人へのカウンセリング
。自己決定を支援するためのコーチング
。部下・後輩を育てるためのスーパービジョン
。歩み寄るためのアサーション
。怒りをコントロールするアンガー・マネジメント
COLUMN アンガー・マネジメントのテクニック<短期的な対処術>
おわりに -
361.4