思考法図鑑: ひらめきを生む問題解決・アイデア発想のアプローチ60

著者 :
  • 翔泳社
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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798160948

作品紹介・あらすじ

「アタマの使い方」60パターン
思考のイメージを図解テンプレートでつかむ

ベストセラー『ビジネスフレームワーク図鑑』の著者による
考え方の「引き出し」を増やす技術が満載

【本書のポイント】
・個人はもちろん、チームでも活用できる
・使い方のほか、活用のヒントも多数掲載
・すべて記入例がありイメージしやすい
・PowerPointテンプレートですぐ使える

【内容紹介】
アイデアが浮かばない、企画をカタチにできない、
考えをうまく伝えられない、予想外の出来事に対処できない……。

本書は、そんな悩みをお持ちの方に捧げる思考メソッド集です。
論理的思考やデザイン思考など、さまざまな思考法を
イメージがつきやすいように図解テンプレートにしました。

個人はもちろん、チームでの
コミュニケーションツールとしても活用できます。

【掲載している思考法(一部)】
・論理的思考
・デザイン思考
・水平思考
・図解思考
・システム思考
・MECE
・批判的思考
・アブダクション
・要素分解
・Why思考
・演繹的思考
・帰納的思考
・メタ思考
・逆説思考
・IF思考
・プラスサム思考
・弁証法
・ABC理論
etc...

【目次】
第1章 思考の基礎体力を高める(メソッド:10種)
第2章 アイデアの発想力を高める(メソッド:12種)
第3章 ビジネス思考力を高める(メソッド:12種)
第4章 プロジェクトの推進力を高める(メソッド:12種)
第5章 分析力を高める(メソッド:14種)

感想・レビュー・書評

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  • 【参考にしたい思考法】

    ○〈アブダクション〉仮説形成。ある事実が起きた理由を説明できる仮説を考える思考法。
    ○〈MECE(ミーシー)〉「Mutually Exculusive and Collectively Exhaustive」問題点の洗い出しや市場調査をはじめとする情報の収集や整理、分析における思考法。もれなく、ダブりなくり
    ○〈PAC思考〉「Permise(前提)→Assumption(仮定)→Conclusion(結論)」結論の妥当性をチェック
    ○情報の質よりも量を重視するアイデアの発散。発散によって得た情報をまとめていく収束。
    ○〈ブレインストーミング〉ルールを決めてまず多くのアイデアを批判禁止で出した後、アイデアをまとめていく。
    ○〈類推思考〉最終的に目的とする「ターゲット領域」と類似性のある「ベース領域」から特徴を抽出。ターゲット領域に向けて応用していく。
    ○〈水平思考〉ある対象について、論理的にその対象について暗黙の前提やセオリーとなっていることを書き出す。不満や不便を感じていることもあれば。書き出したことについて、既存の前提を無視したアイデアを書き出し、改めて対象に接続していく。
    ※〈オズボーンのチェックリスト〉転用、応用、変更、拡大、縮小、代用、置換、逆転、結合
    ○〈逆説思考〉最終的に対象の本質を考える必要がある。
    ○〈if思考〉制約/状況/人物/時間/地理の仮定など。極端な過程をするのも◎
    ○〈素人思考〉単純かどうか(何が要点で何が枝葉か)、素直かどうか(バイアスやプライド、アピール思考に邪魔されていないか)、自由かどうか(こだわりや制約、ルール、正しさに縛られていないか)、簡単かどうか(もっと簡単に考えると?)
    ○〈トレードオン思考〉2つの相反する要素を両立させようとする思考。
    ○〈プラスサム思考〉限られた市場の総和を競合と奪い合うのではなく、総和を拡張していく思考。
    ○〈二軸思考〉2つの軸を用いて綿としてアイデアを整理。全体の俯瞰や思考が不足している領域に対する発想支援の役割も。
    ペイオフマトリクス:二軸を用いた四つの象限で考える。(例:効果と実現性、伝達手段と性質、リターンとリスク、重要度と緊急度)
    ○〈図解思考〉抽象化により複雑な物事の全体像や要点を理解し、パターン化によって類似の事例から解決策の糸口を探る。
    ○〈デザイン思考〉物の形状や機能のみならず、ユーザーの体験をより良い形にデザインすることで問題解決を目指す。
    ○〈ビジネスモデル思考〉顧客に対して継続的に価値を提供するための仕組みを考える思考。
    →「ビジネスモデル・キャンバス」……顧客セグメント(CS):顧客は誰で、主にどんなニーズを持った顧客グループに関わるか/価値提案(VP):顧客の抱える問題や課題を解決するために提供する課題は何か/チャネル(CH):価値を届けるためのコミュニケーション、販促、流通をどうするか/顧客との関係(CR):顧客とどのような関係を築くか/収益の流れ(R$):価値を届けた結果、どのようにして収益や報酬を得るか/主なリソース(KR):価値提供に必要な資源(ヒト、モノ、カネ、情報など)は何か/主要活動(KA):主にどんな活動が必要となるか/主なパートナー(KP):活動や資源を満たすためにどのような外部協力者や提携先が必要か/コスト製造(C$):運営するにあたりどのような金銭的コストが発生するか。
     「誰に価値提供するか(CS)」「どんな価値を提供するのか(VP)」「どうやって持続可能な収益をもたらすか(R$)」という3つから考え始める。
    ○〈コンセプチュアル思考〉目に見えない物事の本質的な性質をとらえる思考。客観的・具体的な事実に囚われない。
    ○〈GTD〉考えるべきことややるべきことの優先順位を決定づける。
     →インボックス:頭の中の気になること/これは何か/行動を起こすべきか(No:ゴミ箱/いつか・多分やる/資料フォルダ)/次に取るべき行動は1つか(No:プロジェクトリスト・プロジェクトの参考情報)/2分以内でできるか(Yes:今すぐ実行)/自分でやるべきか(No:連絡待ちリスト)/特定の日付にやるべきか(Yes:カレンダー)/次に取るべき行動リスト
    ○〈ABC理論〉出来事と結果の間には「信念」による解釈の違いが存在し、その違いが結果を左右するという考え方。目標や欲求を書き出し、それらの妨げとなるもの、妨げるものと出合った時の感情や意思決定への接続を書き出す。出来事と結果の間にある「信念(価値観、考え方など)」を言語化し、極端な考え方をしていないかを探る。(Activating Event/Belief/Consequence)
    ○〈内観法〉身近な人物との関係に目を向け、「してもらったこと」「して返せたこと」「迷惑をかけたこと」の3項目を振り返る。振り返る過程で自身の考え方や行動を見直し、関係性を再構築する。
    ○〈フレームワーク思考〉製品(Product)・価格(Price)・流通(Place)・販売促進(Promotion)の4つから考える「4P」/自社・顧客・競合の3つから考える「3C」/政治・経済・社会・技術の切り口で事業への影響要因を分析する「PEST分析」/製品の製造から提供までの工程を分割して分析する「バリューチェーン分析」など
    ○〈ボトルネック〉分析:複数の工程からなるシステムの全体と各プロセスを可視化し、同時に各々の処理能力を具体的に可視化する。そして全体の生産性を決定づけるスピードの遅いボトルネックを特定、その原因と解決方法を考える。
    ○〈KJ法〉:課題や目的に関する情報を集め、発送したアイディアや気づきなどをカードに書き出し、内容や意味ごとに親和性の高いものをグルーピング。それぞれのグループが何を意味しているのかを考えて名前をつけ、グループ間の関係性を図示する。そしてこの図の内容を1つの文章にすることで、生じた無理や矛盾が問題解決や新しい発想の糸口になるという思考法。
      ※川喜田二郎氏考案

  • ■思考の基礎力

    ・論理的思考から批判的思考(クリティカルシンキング)
    →ロジカルシンキングを行った後に、全ての項目に関して疑ってみてみる。
    →ロジカルシンキングはある事象に対してwhyをどんどん考えて行く考え方。なぜなぜ分析みたいな

    ・1人ディベート
    →問いに対して、反対意見と賛成意見両方の立場に立ち、考えてみる

    ・演繹法
    →普遍的な大前提をもとに結論を導く

    ・帰納法
    →共通点を見出し、一般論を導く

    ・アブダクション
    →飛躍的な考え方ができる。
    →驚くべき事実から仮説を考える。その仮説は、演繹(仮説を裏付ける他の事実を想定)と帰納(想定した事実を実際に確かめる)で、実証する。

    ・要素分解
    →漠然としていて深掘りしづらい事は、各要素に分けて考える。このとき、足し算と掛け算を使う。

    ・MECE(ミーシー)
    →漏れなくダブりなく考える。
    →市場調査や問題点の洗い出しといった情報の収集、整理、分析において重要な考え方

    ・PAC思考
    Premise (前提)、Assumption (仮定)、Conclusion (結論)
    →ある主張に対してその主張を、前提、仮定、結論に分ける。そこから、前提と仮定に対して、本当に正しいのか考える。持ち正しくないのであれば、その主張の結論は間違っている。

    ・ディベート思考
    論題に対して、①まず賛成意見を出す②その賛成意見に対する反対意見を出す③その反対意見に対する賛成側の意見を出す。この②③を繰り返してメリットデメリットを洗い出す

    ------------------------------
    ■新たなアイデアを生み出したい時


    ・類推思考
    →似ている物事から特徴を抽出して応用する
    例:怪我をした時だけでなく日常的に使える杖が発売された→視力が低下した時だけでなく、視力の低下を防ぎたい人向けのメガネはどうか?
    →関係なさそうなことを自分ごととして捉える

    ・水平思考
    →連続した論理から逸脱した新たなアイデアの切り口を考える
    ①まずは論理思考(垂直思考)
    ②論理思考の1つ1つに対してあえて正しさを崩した発想をしてみる

    ・逆説思考
    →一般的に正しいことの逆を考え、その逆を実現させるアイデアを検討する

    ・IF思考
    →もし〇〇ならを考える
    ①テーマの選定
    ②もし〇〇ならという設定をいくつか考える
    例:10年後なら、ジョブスなら
    ③手順②に対して、どうなりそうか考える
    ④手順③から何かわかったことはないか

    ・素人思考
    →素人の目線で考える

    ・トレードオン
    →2つの相反する要素を縦軸と横軸に取り、共存させる方法はないか考えてみる

    ・プラスサム思考
    →富の総和がゼロになる状態をゼロサムという。つまり、誰かが得をすると誰かが損をする。そうではなく総和を増やす(プラスサム)を考える

    ・弁証法
    →対立を受け入れて第三の選択肢を考える
    正(テーゼ)と反対(アンチテーゼ)から両方を生かす合(ジンテーゼ)を考える

    ・2軸思考
    →2つの変数を用いて俯瞰的に捉える
    効果と実現性みたいなx軸y軸で分布を作る

    ・図解思考
    →関係性を図で考える(相関図みたいな感じ)

    ------------------------------
    ■ビジネス思考力

    ・価値提案思考
    →whatとwhoから提供する価値を考える

    ・シーズ(種)思考
    →既に保有している資源や強みから価値を考える
    ①シーズ(自分の持つ資源)を考える
    ②シーズにより対応できるニーズを考える
    ③どうすれば②を実現できるか

    ・ニーズ思考
    →顧客のニーズを起点に考える
    ①事象を書き出す
    ②手順①からニーズを考える
    ③どうすれば②を実現できるか

    ・ビジネスモデル思考
    →価値を継続的に届けるための仕組み
    (フレームワークにビジネスモデル・キャンバスを使用)

    ・確率思考
    →成功確率を判断基準とする
    →ディシジョンツリーが使える

    ・逆算思考
    →ゴールを起点にして中間目標を考える
    →ゴールはストレッチゴール(達成がやや困難な目標)になっているか?が大切

    ・オプション思考
    →複数の選択肢を持って客観的に考える
    →1つの思考に縛られない

    ・コンセプチュアル思考
    →意味の再定義を通して本質的な視点を得る
    抽象的⇄具体的、客観的⇄主観的の2軸で、テーマの本質を探る

    ------------------------------
    ■プロジェクトの推進力を高める

    ・why思考(目的思考)
    →手段と目的の整合性を考える
    what (課題)からいきなりHOW (手段)にいかずに、why (目的)を考えてからHOWに行動を移す

    ・改善思考(PDCA)

    ・GTD
    →タスク管理手法
    →やるべきことの場合分けに使える

    ・ポジティブ思考
    →メリットや強みなど積極的な面を重視する
    →テーマに対して、ポジティブ要素とネガティブ要素を考える。風呂敷を広げるときはポジティブな視点で広げ、実行の段階で慎重になるために、ネガティブな視点で見る

    ・内観法
    →省みることで自分を知る
    →周りの人に目を向けて「してもらったこと」「して返せたこと」「迷惑をかけたこと」の3つに分ける。
    →このときの自分や相手の感情も書き出す。
    →自分の考え方の変化や、相手の気持ちが察しれるようになる

    ・抽象化思考
    →個別の物事を大きなまとまりで考える。
    →具体的業務内容を抽象化し、自分の仕事の価値を考える

    ------------------------------
    ■分析力を高める

    ・仮説思考
    →仮説を立てて、その仮説が正しいか検証しながら結論の質を高める

  • ビジネスに限らず、考えるときに使えると、いただいた書籍です。

    あらゆる角度での思考法が図鑑形式で並べらており、とりあえず困ったら立ち返って読み直すのに良いかと思いました。

    個々に図解と具体例もあるので、パッとみてもわかりやすく、実践にも使えそうでした!

  • ブレインストーミングや水平思考等、アイデアを形にする思考法の方法論が見開き2p毎に60例紹介されている。
    タイトルにあってるし、章立てがわかりやすいし、色使いもわかりやすい。

    重複多かったり、それぞれの思考法が感銘受けるほど深いって事もないけど
    「図鑑」としてすごく優秀に思う。

    会社に置いといて、煮詰まった時にいつでもパラパラめくれるようにする使い方とかが見える。

  • まさに図鑑。思考法についてカタログ的に説明されている。まずこれを読んで興味があるものがあれば、その思考法の専門書で学ぶという形がいいのかな。

  • 様々な場面で使える思考法を図解されており分かりやすい。
    一回読んで終わりでなく何かある度に読み返す使い方があっていると思う。

  • 一つひとつがコンパクトに解説されてはいるが、その分ものたりない。

  • 型を学ぶー実戦で取り入れるができるととても良いので辞書的な使い方をしたい

  • 論理的思考というのはよく聞く思考法だ。推理ものの小説なんかでは犯人を当てたり、難事件を解決する時に活躍する。

    論理的思考は前々から知っていたけど、イメージとしては名探偵が持つ才能的なものという感じだった。
    でも、実際には人を説得したり問題解決を行ったりする時に誰もが日常的に使っている。
    意識してなかったり精度に違いがあるだけだ。

    ある小説がきっかけでこの思考法というものに興味を持ち、論理的思考の他にも様々な種類があることと、それらがトレーニングによって身につけられる可能性があることを知った。

    そんな中、本屋でこの本を見つけて興味をひかれ、手に取ることになった。

    この本ではどういった思考法があるか、それはどんなものであり、具体的にどう使われているかを簡単にではあるが説明している。
    ビジネス視点でかつ種類で分類して、実践しやすいようにフレームワークなども書かれている。

    仕事でどう活かせるかを考えながら読むと想像が広がって面白かった。
    興味をもった思考法を掘り下げていくともっと面白い発見などができるかもしれない。

  • 発想や思考のまとめ方、分類などに必要な「アイデア」の力。
    このアイデアはどのようにすれば生み出すことができるのかを各種の「型」を羅列した、まさしく図鑑。

    図鑑というだけあって、これだけでは現実的に使うことは難しい。しかし現実の困りごとがあった時にヒントは与えてくれるかもしれない。

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