思考法図鑑: ひらめきを生む問題解決・アイデア発想のアプローチ60
- 翔泳社 (2019年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798160948
作品紹介・あらすじ
「アタマの使い方」60パターン
思考のイメージを図解テンプレートでつかむ
ベストセラー『ビジネスフレームワーク図鑑』の著者による
考え方の「引き出し」を増やす技術が満載
【本書のポイント】
・個人はもちろん、チームでも活用できる
・使い方のほか、活用のヒントも多数掲載
・すべて記入例がありイメージしやすい
・PowerPointテンプレートですぐ使える
【内容紹介】
アイデアが浮かばない、企画をカタチにできない、
考えをうまく伝えられない、予想外の出来事に対処できない……。
本書は、そんな悩みをお持ちの方に捧げる思考メソッド集です。
論理的思考やデザイン思考など、さまざまな思考法を
イメージがつきやすいように図解テンプレートにしました。
個人はもちろん、チームでの
コミュニケーションツールとしても活用できます。
【掲載している思考法(一部)】
・論理的思考
・デザイン思考
・水平思考
・図解思考
・システム思考
・MECE
・批判的思考
・アブダクション
・要素分解
・Why思考
・演繹的思考
・帰納的思考
・メタ思考
・逆説思考
・IF思考
・プラスサム思考
・弁証法
・ABC理論
etc...
【目次】
第1章 思考の基礎体力を高める(メソッド:10種)
第2章 アイデアの発想力を高める(メソッド:12種)
第3章 ビジネス思考力を高める(メソッド:12種)
第4章 プロジェクトの推進力を高める(メソッド:12種)
第5章 分析力を高める(メソッド:14種)
感想・レビュー・書評
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■思考の基礎力
・論理的思考から批判的思考(クリティカルシンキング)
→ロジカルシンキングを行った後に、全ての項目に関して疑ってみてみる。
→ロジカルシンキングはある事象に対してwhyをどんどん考えて行く考え方。なぜなぜ分析みたいな
・1人ディベート
→問いに対して、反対意見と賛成意見両方の立場に立ち、考えてみる
・演繹法
→普遍的な大前提をもとに結論を導く
・帰納法
→共通点を見出し、一般論を導く
・アブダクション
→飛躍的な考え方ができる。
→驚くべき事実から仮説を考える。その仮説は、演繹(仮説を裏付ける他の事実を想定)と帰納(想定した事実を実際に確かめる)で、実証する。
・要素分解
→漠然としていて深掘りしづらい事は、各要素に分けて考える。このとき、足し算と掛け算を使う。
・MECE(ミーシー)
→漏れなくダブりなく考える。
→市場調査や問題点の洗い出しといった情報の収集、整理、分析において重要な考え方
・PAC思考
Premise (前提)、Assumption (仮定)、Conclusion (結論)
→ある主張に対してその主張を、前提、仮定、結論に分ける。そこから、前提と仮定に対して、本当に正しいのか考える。持ち正しくないのであれば、その主張の結論は間違っている。
・ディベート思考
論題に対して、①まず賛成意見を出す②その賛成意見に対する反対意見を出す③その反対意見に対する賛成側の意見を出す。この②③を繰り返してメリットデメリットを洗い出す
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■新たなアイデアを生み出したい時
・類推思考
→似ている物事から特徴を抽出して応用する
例:怪我をした時だけでなく日常的に使える杖が発売された→視力が低下した時だけでなく、視力の低下を防ぎたい人向けのメガネはどうか?
→関係なさそうなことを自分ごととして捉える
・水平思考
→連続した論理から逸脱した新たなアイデアの切り口を考える
①まずは論理思考(垂直思考)
②論理思考の1つ1つに対してあえて正しさを崩した発想をしてみる
・逆説思考
→一般的に正しいことの逆を考え、その逆を実現させるアイデアを検討する
・IF思考
→もし〇〇ならを考える
①テーマの選定
②もし〇〇ならという設定をいくつか考える
例:10年後なら、ジョブスなら
③手順②に対して、どうなりそうか考える
④手順③から何かわかったことはないか
・素人思考
→素人の目線で考える
・トレードオン
→2つの相反する要素を縦軸と横軸に取り、共存させる方法はないか考えてみる
・プラスサム思考
→富の総和がゼロになる状態をゼロサムという。つまり、誰かが得をすると誰かが損をする。そうではなく総和を増やす(プラスサム)を考える
・弁証法
→対立を受け入れて第三の選択肢を考える
正(テーゼ)と反対(アンチテーゼ)から両方を生かす合(ジンテーゼ)を考える
・2軸思考
→2つの変数を用いて俯瞰的に捉える
効果と実現性みたいなx軸y軸で分布を作る
・図解思考
→関係性を図で考える(相関図みたいな感じ)
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■ビジネス思考力
・価値提案思考
→whatとwhoから提供する価値を考える
・シーズ(種)思考
→既に保有している資源や強みから価値を考える
①シーズ(自分の持つ資源)を考える
②シーズにより対応できるニーズを考える
③どうすれば②を実現できるか
・ニーズ思考
→顧客のニーズを起点に考える
①事象を書き出す
②手順①からニーズを考える
③どうすれば②を実現できるか
・ビジネスモデル思考
→価値を継続的に届けるための仕組み
(フレームワークにビジネスモデル・キャンバスを使用)
・確率思考
→成功確率を判断基準とする
→ディシジョンツリーが使える
・逆算思考
→ゴールを起点にして中間目標を考える
→ゴールはストレッチゴール(達成がやや困難な目標)になっているか?が大切
・オプション思考
→複数の選択肢を持って客観的に考える
→1つの思考に縛られない
・コンセプチュアル思考
→意味の再定義を通して本質的な視点を得る
抽象的⇄具体的、客観的⇄主観的の2軸で、テーマの本質を探る
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■プロジェクトの推進力を高める
・why思考(目的思考)
→手段と目的の整合性を考える
what (課題)からいきなりHOW (手段)にいかずに、why (目的)を考えてからHOWに行動を移す
・改善思考(PDCA)
・GTD
→タスク管理手法
→やるべきことの場合分けに使える
・ポジティブ思考
→メリットや強みなど積極的な面を重視する
→テーマに対して、ポジティブ要素とネガティブ要素を考える。風呂敷を広げるときはポジティブな視点で広げ、実行の段階で慎重になるために、ネガティブな視点で見る
・内観法
→省みることで自分を知る
→周りの人に目を向けて「してもらったこと」「して返せたこと」「迷惑をかけたこと」の3つに分ける。
→このときの自分や相手の感情も書き出す。
→自分の考え方の変化や、相手の気持ちが察しれるようになる
・抽象化思考
→個別の物事を大きなまとまりで考える。
→具体的業務内容を抽象化し、自分の仕事の価値を考える
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■分析力を高める
・仮説思考
→仮説を立てて、その仮説が正しいか検証しながら結論の質を高める -
ブレインストーミングや水平思考等、アイデアを形にする思考法の方法論が見開き2p毎に60例紹介されている。
タイトルにあってるし、章立てがわかりやすいし、色使いもわかりやすい。
重複多かったり、それぞれの思考法が感銘受けるほど深いって事もないけど
「図鑑」としてすごく優秀に思う。
会社に置いといて、煮詰まった時にいつでもパラパラめくれるようにする使い方とかが見える。 -
まさに図鑑。思考法についてカタログ的に説明されている。まずこれを読んで興味があるものがあれば、その思考法の専門書で学ぶという形がいいのかな。
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様々な場面で使える思考法を図解されており分かりやすい。
一回読んで終わりでなく何かある度に読み返す使い方があっていると思う。 -
一つひとつがコンパクトに解説されてはいるが、その分ものたりない。
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型を学ぶー実戦で取り入れるができるととても良いので辞書的な使い方をしたい
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論理的思考というのはよく聞く思考法だ。推理ものの小説なんかでは犯人を当てたり、難事件を解決する時に活躍する。
論理的思考は前々から知っていたけど、イメージとしては名探偵が持つ才能的なものという感じだった。
でも、実際には人を説得したり問題解決を行ったりする時に誰もが日常的に使っている。
意識してなかったり精度に違いがあるだけだ。
ある小説がきっかけでこの思考法というものに興味を持ち、論理的思考の他にも様々な種類があることと、それらがトレーニングによって身につけられる可能性があることを知った。
そんな中、本屋でこの本を見つけて興味をひかれ、手に取ることになった。
この本ではどういった思考法があるか、それはどんなものであり、具体的にどう使われているかを簡単にではあるが説明している。
ビジネス視点でかつ種類で分類して、実践しやすいようにフレームワークなども書かれている。
仕事でどう活かせるかを考えながら読むと想像が広がって面白かった。
興味をもった思考法を掘り下げていくともっと面白い発見などができるかもしれない。 -
発想や思考のまとめ方、分類などに必要な「アイデア」の力。
このアイデアはどのようにすれば生み出すことができるのかを各種の「型」を羅列した、まさしく図鑑。
図鑑というだけあって、これだけでは現実的に使うことは難しい。しかし現実の困りごとがあった時にヒントは与えてくれるかもしれない。