フェーズフリー 「日常」を超えた価値を創るデザイン

  • 翔泳社
3.38
  • (1)
  • (2)
  • (4)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 48
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798176734

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 縁あって「フェーズフリー」という素晴らしい考え方に出会い、自分が所属する会社でもアクションパートナーとして参加することになったため、タイムリーに発売された本書でフェーズフリーについて学びました。

    災害は昔からあり、それに対する備えも進化していますが、備えるためには一定のコスト(お金、時間、苦労)を要します。いつ訪れるか分からない「もしも」のためだけに、日常生活でお金・時間を犠牲にして「備える」「備え続ける」ことが難しい...そうして結局「備えられない」うちに突然の大雨や地震などの危機が訪れ、結果深刻な災害になってしまうという、現実的・根本的な問題を社会は抱えています。

    そこで、日常時と非常時という2つの社会的状況(フェーズ)から自由(フリー)になり、「いつも」使うものやサービスを「もしも」の時にも役立つようにデザインしておくことで、日常を豊かにしつつ日頃から無理なく備えていこうという、特に防災分野で着目され初めている新しい考え方やデザイン思想が「フェーズフリー」です。

    考え方自体は至極当然・当たり前のことではありますが、「エコ」「フェアトレード」「ユニバーサルデザイン」などと同様に、一つの言葉に集約することで同じ言葉を使って皆で日頃から話し合い・考え・実践していくことが重要だと感じました。説明だけでなく事例も豊富に掲載されているので、フェーズフリーの基本を学ぶ際にはおすすめの一冊です。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

獨協大学教授

「2022年 『ウラ事情がわかる!「ユダヤ」で読み解く世界史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐藤唯行の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×