- 本 ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798184777
作品紹介・あらすじ
アーキテクトを目指すITエンジニアのための道標、最初に読むべき一冊!
ソフトウェア開発の土台となるアーキテクチャ。その重要性はますます高まっており、それを構築するアーキテクトという人材が求められています。本書では、これからアーキテクトを目指す方やアーキテクトとしての経験が浅い方に向けて、アーキテクティングの基礎知識をわかりやすく解説しています。
アーキテクトとして職務を遂行するには、幅広い知識と経験が求められます。日々の業務で多忙を極める中、相談できる先輩や上司が身近におらず、思うようにキャリアを築けていないという方も多いことでしょう。
そこで本書は、筆者が若手だった頃にこんな本があればもっと効果的に学習を行えただろう、という内容を目指して執筆しています。
アーキテクティングに主軸を置きつつ、設計やテストなどソフトウェアエンジニアリング全般についても広くカバーしているので、初学者に最適です。
本書を読んで、ソフトウェアアーキテクトへの道を歩み始めましょう!
【こんな方におススメします】
・これからアーキテクトを目指す方
・アーキテクトとしての経験が浅い方
・駆け出しのITエンジニア
・ソフトウェアアーキテクチャの基礎知識を学びたい方
・自分の知識や経験の棚卸しをしたいアーキテクト
【本書で習得できる主な内容】
・ビジネスを支えるITアーキテクトの役割
・変化に強いコードを書くための設計原則
・アーキテクチャ構築の考え方や実践方法
【目次】
第1章 アーキテクトの仕事
第2章 ソフトウェア設計
第3章 アーキテクチャの設計
第4章 アーキテクチャの実装
第5章 品質保証とテスト
第6章 アーキテクトとしての学習と成長
【著者プロフィール】
米久保 剛(よねくぼ たけし)
ユーザー系SIer、技術コンサルティング会社を経て、2008年より株式会社電通総研に所属。システムアーキテクト(SA)。複数の大規模SI案件でアーキテクトとしての経験を積み、現在は自社プロダクト開発においてリードアーキテクトを務める。得意領域はアプリケーションアーキテクチャ設計とテスト駆動開発。すべての関係者がハッピーになれるソフトウェア開発を目指して日々活動している。
感想・レビュー・書評
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システム要件の検討からリリースまでの流れを、初学者に理解しやすい形でまとめています。初級エンジニアの効率的な成長に配慮された構成で、参考になることが多かったです。
良いところ:初心者が取り組みやすく、実務で活かせる具体例も多い。システム開発の基本的な考え方や用語が丁寧に解説されており、専門知識がなくても学びやすい
あえて著者が割り切ったところ:各章の解説が簡潔すぎると感じる部分もあるが、初学者向けの入門書なので、さらに深く学びたい場合は別の専門書や実務を通じた経験の蓄積が求められます。
この本は、基礎知識を実務に活かすための「お作法」を効率よく学べます。
巻末の推薦図書に対してシントピカル読書ができるレベルになれば、自信を持って専門家と言い切れるレベルなのだと思います。
推薦図書はそれなりに文字数や複雑さもあり、大変かもしれませんが、自立したアーキテクトならば必読だと思います。
(全く同じ本でなくても、それに類する本は読むべきかと…)
また、全部読む意欲があるのであれば、「本を読む本」から読むと多くの学びが得られると思いました。
本書の全体的な内容が、「はじめに」に書かれた内容から逸脱せず、ライティングの原理原則が守られていると感じました。
点検読書がやりやすく、分析読書、シントピカル読書につなげやすいので、「本を読む本」の手法で読み返しても読みやすいです。
内容自体は、ほとんど知っていることばかりで個人的な学びは少なかったです。
が、文章構造がきれいにデザインされていて、アーキテクトっぽい文章だなと好感を持ちました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アーキテクト・アーキテクチャの入門書として良い。基礎の解説が分かりやすく記載されている。
個人的には、第2章の「中核ロジック」と「処理フローロジック」の分け方が一番学びになった。そこから、クリーンアーキテクチャでの実装層(第3章)、ユニットテスト方針(第5章)まで触れられていて、参考になる。 -
最近、アーキテクトという職業に興味がでてきたので読んでみた。
今までプログラマとして仕事してきたけど、アーキテクチャを意識して仕事をしていきたいと思った。
アーキテクトといえば、一番重要なのは設計だと思うのだけど、そのあたりがなかなかうまくできないなと思う。
自分に今足りないのは設計能力だと思うので、そこから鍛えていきたい。
足りないといえば、コミュニケーション能力も全くもって足りない(皆無)のだけど、これについては性格上あげるのは無理だと思っているので、テンプレでやりとりできるぐらいにはなりたいと思う。
マイクロソフトのサティア・ナデラ氏の「今やすべての企業はソフトウェア企業である」という発言は面白い着眼点だなと思った。半世紀前は、ほぼ全ての企業はソフトウェア企業ではなかったのに比べると、だいぶ社会情勢は変わったのだろうなと思う。
時々思う。自分は50年前に生まれていたらどうやって社会生活を送っていたのだろうと…。
品質特性における「イリティ」という言葉は初めて聞いた。availability(可用性)のように、英単語が「ility」で終わる単語が多いからそう呼ばれるらしい。調べてみると、「-ility」は、英語の単語の語尾に使われる接尾辞で、特定の性質や状態を表す抽象名詞を表すそう。使う機会あるか分からないけど、覚えておきたい。
ドキュメントについては、もっとちゃんと記載するようにしないといけないのだろうなと思う。ドキュメントを書くのは苦手だけど、アーキテクトになるなら開発者向けに整備しないといけないのだろうなと。
後はやっぱり、自動テストが重要になってくるのだろうなと思った。最近ようやく少しずつ書くようになってきたけど、まだまだ網羅性という観点では足りないので、そのへん意識して書くようにしていきた。
E2Eテストは全然書いたことないけど、やっていったほうがいいのだろうな…。
最後に記載されている書籍なども読んで、もっとアーキテクトについて知識を深めるようにして、なおかつ実践できるようにしていきたい(『レガシーコードからの脱却』は読んだことあるのだけど、それからもレガシーコードを量産させてしまっていたりするので…) -
アーキテクトの概略に終始するものと思ったが、各工程に対してかなり深掘りした内容が多かった。
特にソフトウェアアーキテクチャの選定とテスト工程については学びが多かった。
アーキテクトの守備範囲の広さに驚きつつ、やりがいもひとしおだろうなと、自分のキャリアの選択肢の一つとして意識できた -
請求記号 007.61/Y 83
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初心者アーキテクトにオススメ。
広く深く必要な情報がカバーされている。
すでに知識を持っているエンジニアに読み飛ばせる部分もあるが、さらなる学習に向けた参考書の提示もあるので持っていて損がない。 -
アーキテクティングの全体を俯瞰することができました
全体として易しめに、実務にも沿った形で解説されていて分かりやすかったと思います(ただし2章は私には難しく挫折しそうになりました) -
基礎固め網羅集。
チラ読み。概念が伝わるので基礎固めの入り口になる。 -
【書誌情報】
『アーキテクトの教科書――価値を生むソフトウェアのアーキテクチャ構築』
著者:米久保 剛
形式:書籍
発売日:2024年07月22日
ISBN:9784798184777
定価:3,080円(本体2,800円+税10%)
仕様:A5・272ページ
カテゴリ:開発管理
キーワード:#開発環境,#開発手法,#プログラミング,#システム運用
ソフトウェア開発の土台となるアーキテクチャ。その重要性はますます高まっており、それを構築するアーキテクトという人材が求められています。本書では、これからアーキテクトを目指す方やアーキテクトとしての経験が浅い方に向けて、アーキテクティングの基礎知識をわかりやすく解説しています。
https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798184777