ありすさんと正義くんは無関係ですか? (HJ文庫 わ 3-4-1)
- ホビージャパン (2011年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798602400
作品紹介・あらすじ
鈴木正義くん(16)は、本人の外見と、とある噂のせいで恐れられ、交友関係が残念レベルな少年。この間も、電車で助けたクラスメイトの女の子に泣かれちゃう始末でした。ところが、そこで泣いちゃった少女=校倉ありすさんは、その事件をきっかけに、正義くんの不思議に気がつき始めるのです-わかつきひかるのちょっぴり変なラブコメディ、お届けします。
感想・レビュー・書評
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ちょっぴり変わった少年少女の
想いが届いたり届かなかったりする学園生活
始まります.
面白かったわー.
ありすさん可愛いわー.
で,生徒会長ちゃんは結局何だったんだろ.
いじめの原因を作っちゃったのは分かるけど
その誤解を解こうと努力しないのはアレか?
「あたしだけはホントの事を知っている」って優越感か?
あと,普通に性格悪いよな.
酷いことされてしまえばいいんだ,エロ同人みたいに!エロ同人みたいに!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
9784798602400 228p 2011・6・1 初版
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“「じゃ」
「だめっ」
ありすの手が伸びてきて、詰め襟の裾をぐいっとつかむ。
「ぐえっ」
首がひっぱられて前のめりになった。
「待ってよっ。デザート、あるの!......あ、今の、素早かったよねっ。わーっ。いつもこんな感じでできたらいいのに」
「いつもされたら困るっての」
正義は首を手のひらでこすりながら、しぶしぶ席についた。
ありすが不思議ちゃんと呼ばれるわけがよくわかる。ありすは空気を読まない。ギャラリーを背負っているのに、視線にまるで気付いていない。
考え事に夢中になるとささやき声さえ耳に入らなくなるようだ。とろいくせに成績がいい理由がわかった。集中力がありすぎる。”
なんというか平坦だった気が。
もうすこし掘り下げて欲しかったなー。
正義くんの実家の設定が好きだなぁ。
“人前で何かをするのは苦手。皆の前に立つと言葉が出てこなくなる。あがり症でとろくて泣き虫の不思議ちゃん。ありすを見ているとイライラすると篤子サンに言われた。いじめられたこともある。
なのにちゃんと話せる。気が利くわねと褒められる。
略袈裟とお数珠が魔法を掛けた?
トランシーバーの指示通りに動けばいいから?
忙しすぎて無我夢中で、あがる余裕もなく、妄想にひたるヒマもないから?
違う。
ありすしかいないから。”