- Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798604749
作品紹介・あらすじ
ころな荘一〇六号室の人口密度が急上昇してからはや一年。それぞれの想いが育つ中、季節はふたたびの春が巡ってきた。孝太郎が帰れば、部屋では幽霊と魔法少女がアニメに一喜一憂し、宇宙人と地底人と大家が食事を作っている。そんな光景が当たり前になっていたある日-「どうしたんだ、その姿はっ!?」突然、早苗の輪郭が薄れ始めた。
感想・レビュー・書評
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これまで早苗は幽霊として登場しているために、セリフは他のキャラと区別するために全てが『 』です。それが今回の一連の騒動を解決することで「 」になり、長い間刊行し続けてようやく肉体を得たという感動しました。
他のキャラとの疎外感があるため、いつかは「」こうなることを望んでいました。
11巻にもなり各ヒロインの孝太郎に対する想いが強くなる。強い信頼関係に留まっていたものがいつしか恋愛感情に変化をする。
それに伴い芽生えてくる「相手に求められたい」という願い。
周囲にいる人の中から自分だけを選んでほしい願望が多く書かれていた。
10巻でナナと交流のあった早苗の母親の登場。ナナからもらった杖を持つゆりかとの出合い。そこから広がるナナとのストーリーが描かれるのではないかという引き。
これまで読んできた読者を楽しませる演出が良いです。 -
今回は低評価である。本当にこんな形で早苗の伏線を消化してしまってよかったのだろうか。
評価の主因は三つ。
別れのシーンの緊張感のなさ、敵の予定調和的な弱さ、全編を通しての(特に終わりの)締まらなさ。語りすぎる文章も今回はマイナスに働いている印象がある。
挿し絵でも、病室のあの緊張感のなさには、なんというか創作性を感じてしまった。つまり「これはしょせん誰かが書いた空想の話だ」という、しらけである。
良いシリーズなだけに、本当に残念。二巻以来の低評価である。 -
お久しぶりの早苗メイン。メインは誰になっても安定してヒーローがヒーローしてヒロインがヒロインしてる話でした。「別れ」のシーンはクるものがあった。基本的にキャラが温かい感じがあるからいいんだよなぁ、この物語。そして早苗のパワーアップ。侵略者達は本当に大戦力になってきましたなぁ。ころな荘の外側のメンバーからもサポートあるし、何でもできちゃうんじゃないかな(笑)そんな中でもいろんな意味でカギになりそうなのがゆりかな気がする。次は個々の過去での繋がりが露わになるかな?