シン・ゴジラ政府・自衛隊 事態対処研究 (ホビージャパンMOOK 789)
- ホビージャパン (2017年3月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (119ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798614229
作品紹介・あらすじ
“現実 対 虚構
感想・レビュー・書評
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シン・ゴジラ論じた本は数あれど、行政と軍事に絞ってまとめた本。アメリカの元将校による「もし本作のゴジラが西海岸に上陸したら」のシミュレーションやらロシアの行動を推測したり、専門家の話はやっぱり面白い。
タバ作戦での各兵器がどれくらいの威力を持っているのか、それに比べてJDAMがどれくらい凄かったのか、なんで遅れて爆発していたのか、さらにさらにMOPIIがどれくらい飛び抜けた兵器なのか、良く分かった、と思う。
本筋の解説もシン・ゴジラと言う作品が非常に丁寧に取材していたことを裏付けるようで、現実の行政・軍事がどういうふうにできあがっているかを、ささーっと理解出来た。
いや、なんだかんだこれだけ勉強する機会って、ないよね。
とくに災害に関わるようなことは、こんな事も知らないのか、と言う事が多くて。
災害に対して行政や法がどうやって対処するのか、それをどう人が作り上げていったのか、いろいろ知りたくなった。
それに鑑賞中は「このゴジラに原爆なんて効かないでしょ」的な態度であったけど、そもそも原爆がどれくらいの威力を持つか、と言うのを数ページで解説され、またそれがもたらす被害の重さを観ると、本誌でも言われてるけど「原爆を使うのが勇敢か」といわれるとやはりそうは言えないよなー、と思ってしまう。そうは言ってもやっぱり効かなさそうだし。
今度はゴジラを生物学的なアプローチで解説しているのが欲しくなるなー。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
災害時の行政の備え、作中の軍事行動の詳細、アメリカやロシアに上陸した場合の各軍の対応。
興味深いトピックは豊富なのだが、いかんせんムック本なので厚みが足りない。
フルカラー120Pで2,500円。
映画のパンフレットとして見ればこれだけのものはないが、
本として見ると面白い話が中途半端に打ち切られるもどかしい読後感のみが残る。
せっかくのこれだけの映画なのだから、
本編のように真っ向から虚構と現実の戦いを語る真の解説本を欲して止まない。 -
めちゃくちゃおもしろかった。行政法の研究者の方も書かれていて,非常に正確で分かり易い。ゴジラのエネルギーの話(核融合)もとても面白いですよ。とてもおすすめ。