シン・ゴジラ政府・自衛隊 事態対処研究 (ホビージャパンMOOK 789)

著者 :
  • ホビージャパン
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  • Amazon.co.jp ・本 (119ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798614229

作品紹介・あらすじ

“現実 対 虚構

感想・レビュー・書評

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  • シン・ゴジラ論じた本は数あれど、行政と軍事に絞ってまとめた本。アメリカの元将校による「もし本作のゴジラが西海岸に上陸したら」のシミュレーションやらロシアの行動を推測したり、専門家の話はやっぱり面白い。
    タバ作戦での各兵器がどれくらいの威力を持っているのか、それに比べてJDAMがどれくらい凄かったのか、なんで遅れて爆発していたのか、さらにさらにMOPIIがどれくらい飛び抜けた兵器なのか、良く分かった、と思う。
    本筋の解説もシン・ゴジラと言う作品が非常に丁寧に取材していたことを裏付けるようで、現実の行政・軍事がどういうふうにできあがっているかを、ささーっと理解出来た。
    いや、なんだかんだこれだけ勉強する機会って、ないよね。
    とくに災害に関わるようなことは、こんな事も知らないのか、と言う事が多くて。
    災害に対して行政や法がどうやって対処するのか、それをどう人が作り上げていったのか、いろいろ知りたくなった。
    それに鑑賞中は「このゴジラに原爆なんて効かないでしょ」的な態度であったけど、そもそも原爆がどれくらいの威力を持つか、と言うのを数ページで解説され、またそれがもたらす被害の重さを観ると、本誌でも言われてるけど「原爆を使うのが勇敢か」といわれるとやはりそうは言えないよなー、と思ってしまう。そうは言ってもやっぱり効かなさそうだし。
    今度はゴジラを生物学的なアプローチで解説しているのが欲しくなるなー。

  • 災害時の行政の備え、作中の軍事行動の詳細、アメリカやロシアに上陸した場合の各軍の対応。
    興味深いトピックは豊富なのだが、いかんせんムック本なので厚みが足りない。
    フルカラー120Pで2,500円。
    映画のパンフレットとして見ればこれだけのものはないが、
    本として見ると面白い話が中途半端に打ち切られるもどかしい読後感のみが残る。
    せっかくのこれだけの映画なのだから、
    本編のように真っ向から虚構と現実の戦いを語る真の解説本を欲して止まない。

  • めちゃくちゃおもしろかった。行政法の研究者の方も書かれていて,非常に正確で分かり易い。ゴジラのエネルギーの話(核融合)もとても面白いですよ。とてもおすすめ。

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著者プロフィール

軍事ブロガー
1983年、ニューヨーク生まれ。大学卒業後、IT系企業に勤めるかたわら、2008年に「dragoner」名義で軍事関連ブログを開設する。その後、2010年にTwitter(@dragoner_JP)を開始し、多くのフォロワーを持つ人気アカウントとなった。2013年から本格的にライターとしての活動を開始する。現在は、個人ブログ「dragoner.ねっと」(http://dragoner-jp.blogspot.jp/)だけでなく、「Yahoo!ニュース 個人」や「ジセダイ総研」などにも、軍事問題の時事解説を中心に寄稿している。本書が初の単著となる。

「2016年 『安全保障入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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