幼馴染に陰で都合の良い男呼ばわりされた俺は、好意をリセットして普通に青春を送りたい (1) (HJ文庫)

  • ホビージャパン
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784798633350

作品紹介・あらすじ

都合の良い男が幼馴染から聞いた陰口から始まる――恋物語

特殊な生い立ちから、人の心が理解できない少年・藤堂剛。友人の少女たちに裏切られた剛は、特殊な力で己を守ることにした。その力――『リセット』で彼女たちへの感情を全て消すことで。しかし、照れ隠しでついた嘘が原因で剛に『リセット』されたことに気付いた幼馴染の花園華は、素直になれない自分を反省し、剛との関係性を一から作り直すべくアプローチを始める。「普通」を希う不器用な少年が、少女たちと関係を「やりなおす」ことで青春を取り戻す物語。

感想・レビュー・書評

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  • ヒロインへの感情をリセットすることで、心が壊れるのを防ぐことが、ある種の自己防衛なのかな。

    こちらが冗談のつもりでも、相手はそうとは限らない。冗談という名の悪意は恐ろしい。

  • 最後まで物語がどこに着地するのか予想できず目が話せなかった。
    感情をリセットできてしまうことで人の機微を理解できない人間の思考実験のような物語だった。内容は全く異なるが『アルジャーノンに花束を』を彷彿とさせられた。


    リセットを行った主人公に対し周りの人間はどう関わるのか、主人公が人の機微を理解するためにどう変わるのかが面白かった。

  • 人の心が理解できず、自分が傷つけられたと感じたら他者への思いを『リセット』し、その対象に対する思いを無かったことにしてしまう主人公の少年・藤堂剛と、彼に『リセット』されたことで、剛への真の気持ちに気付く少女たちの物語。剛の人となりが分からない前半はかなり辛い展開が続き、もう読むの止めようかなとさえ思ってしまいました。しかし後半は、剛と周囲にいるヒロインたち両者ともに変わろうと前を向くので救われた感じがしましたのですが、最後に食らわされた衝撃にはもう言葉もありません。彼らの関係に救いはあるのでしょうか…。

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