サルトル、存在と自由の思想家

著者 :
  • トランスビュー
0.00
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 15
レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798701394

作品紹介・あらすじ

小説、批評、劇作、評伝から哲学作品、さらには身を賭した政治活動まで、20世紀後半の知的世界に君臨し、国際政治にまで影響を与えた巨人の苦闘の跡をたどり、その全貌を描く。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  •  第一次大戦は桁はずれの哀しみをヨーロッパ大陸にもたらした。世界は不安で、緊張した生を強いられた。普遍的な本質など無力であった。現実存在を探求しよう。何らの本質も定められておらずどんな運命もない人間は根源的に自由で、明晰な意識は全能だから、自らの自由を使って望ましい世界を創造し、自らの選択と責任において自身と自分の世界を切り開くのだ。

    『サルトルが晩年まで完成に執着したフローベール論こそは、構造主義に対抗し、フロイトやマルクスまでも取り込み、何としても、どんなことをしても、明晰な知の名において、一人の人間の内部と外部とを完璧に解析し尽くさないではおかないという、鬼気迫るサルトルの回答だったということもできるだろう。』281頁

全1件中 1 - 1件を表示

プロフィール

1948年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部人文学科卒業。1972年、講談社に入社。『英文日本大百科事典(Encyclopedia of Japan)』全9巻の編集に携わり、「講談社現代新書」編集部を経て、「選書メチエ」編集長、「講談社学術文庫」編集長を歴任、2003年退社。現在、昭和薬科大学・神奈川大学非常勤講師。専攻、西洋思想史、20世紀文学。著書に『サルトル 知の帝王の誕生』(筆名・朝西柾、新評論)、『サルトル、存在と自由の思想家』『サルトル、世界をつかむ言葉』(トランスビュー)がある。

渡部佳延の作品

ツイートする