魔道コンフィデンシャル (クトゥルー・ミュトス・ファイルズ)

著者 :
制作 : 山田 章博 
  • 創土社
4.67
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 15
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798830308

作品紹介・あらすじ

第二次大戦の余塵未だ冷めやらぬ1940年代のシカゴ。日本人でありながらマフィアのドンとなった男がいた。その名は衛藤健。別名をモンタナ・ジョー。マフィアのドンたちからは、畏怖の念を込めて「トウキョウ・ジョー」と呼ばれていた。その表情は冴えなかった。それというのも、トウキョウ・ジョーは何者かの視線に悩まされていたからだ。邪悪な気配を帯び、悪意と嘲笑に満ちた視線である。視線と前後してトウキョウ・ジョーは悪夢を見はじめた。夢の中で『ジョー』と叫ぶ声が響く。『地下に行くな、ジョー』…だが悪夢の中でトウキョウ・ジョーはその声を振り切って地下室に続く石段を下ろうとする。悪夢に憔悴したトウキョウ・ジョーは強力な助っ人を雇う。第2次大戦中スパイとして活躍した、その名も「神門刀帯(ごとう・たてわき)」-。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • クトゥルーXノワールといった趣向のアクション作品。
    ハードボイルド、マフィアもののような語り口が、意外に魔術的世界観とマッチする。読者の興味を惹きつけるための謎めいた序章が、読了後、別の意味合いを持つ構成が素晴らしい。

  • これは『邪神帝国』に連なる一連の作品となる。
    神門帯刀が登場するが、主人公はトウキョウ・ジョーと異名を取る日本人のマフィアで、舞台はギャング盛んなりし頃のシカゴなのだ。
    あえて言うなら、「ギャング」「魔術」「クトゥルー」という三題噺なのだが、これほどかけはなれてみえるものをどのように攪拌して、仕上げているかが朝松健の腕の見せ所。
    しかしながら、従来の朝松健らしい儀式魔術の描写を等修士ながらも、古い儀式魔術そのまんまではなく、新たな色彩を与えているところが大変面白かった。

全2件中 1 - 2件を表示

プロフィール

1956年、札幌市に生まれる。出版編集者として幻想文学、魔術書の数々を企画、編集。1986年に『魔教の幻影』で小説家デビュー。以降、ホラーをはじめ、ユーモア格闘技小説、時代伝奇小説、妖怪時代コメディなど、幅広いジャンルで活躍。代表作に『Faceless City』『邪神帝国』『金閣寺の首』など。2006年「東山殿御庭」が日本推理作家協会賞候補となる。〈ナイトランド・クォータリー〉に創刊号より《一休どくろ譚》を連載中。近年はトークイベントにも出演、歯に衣着せぬコメントでファンを沸かせている。

朝松健の作品

ツイートする