外国人に伝えたくなる美しい日本人の姿

著者 :
  • すばる舎
3.43
  • (2)
  • (1)
  • (3)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 28
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799104330

作品紹介・あらすじ

災害時にも助け合い、譲り合えるのはなぜなのか?ひたすら研鑽を積む「職人気質」はどこから来るのか?他国に類を見ないほどの綺麗好きの理由は?コツコツ努力するのを厭わないのはなぜ?意外に説明しづらい、外国人の抱く典型的な疑問に答えられるようになる本。短く伝える英語例文付き。誇りを守るために知っておきたい歴史の話。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • このくらい日本を誉める本があってもいいと思う。
    「勤勉、真面目、正直」が日本人の特徴と言い切る作者、鎖国や明治、大正時代の人々のおかげで今の日本がある。

    公の精神、ものづくり、おもてなしの心、職人道、日本史の「正の側面」 5章に分かれて、文字数もさほどなく読みやすい。
    歴史に強い方には薄っぺらく感じられるかもしれんないが、弱い者には教科書とは違って誉めている点がいい。
    ニコンとライカの関係の話も面白かった。


    神風特攻隊に任命したのは、絶望的な大義のために命を捧げた若者たちの論理規範が以後何千、何万年と、人々の自己犠牲精神をかき立て続けるであろうと考えてのこと。最後の望みは、未来の日本人が彼らの精神を受け継いで、強い心を持ち、苦難に耐えてるくれることだった。 
    未来を生きる日本人の誇りと勇気になる。
    その思いこそが、「公」ということではないか 34

    日本武尊が関東を平定する任務後足柄山へ戻る。姫が身を投げた相模の海を見て 「アズマはや(わが妻よ)」 → 関東地方をあずま/我妻 と言う 41

    日本の特徴は、世界最古の王朝と世界最古クラスの文明があること 45

    袖振り合うも 他生の縁 92

    水に流し、怨みを残すことをよしとしない日本人…
    日本人の本性の中にある、よりよい人間関係の中にこそ、よりよい自分がある、という思考が、和気に溢れた文化を創った 101

    Hospitality とは、神からの恩寵を神に替わって施す、の意味を感じてしまうので、おもてなしの訳語に躊躇してしまう 104

    1. 見返りを求めず 2. 貴賤を問わず 3. プロセス重視 がもてなしの条件だと思う 

    Tip の語源
    To Insure Promptness 106

    「自分にできることは、何かないかと常に考え、行動しようとする」日本人が心に抱いてきた、気立て、といえる。 109

    供養とは、感謝の思いを表す、こと。
    針供養、人形、包丁、鋏、鏡… 115
    色さめし 針山並ぶ 供養かな / 高浜虚子

    感謝、粗末にしない、手入れをする。 祖先から受け継いできた日本人らしさに気付かされる言葉 122

    常なるものなどない。それが「常」である。つまり、無常こそが常だと考える無常感 123

    素晴らしい技術は、素晴らしい人格によって生み出される、と考える日本の、特性。
    天佑神助/てんゆうしんじょ とは、天の佑け、神の助け、その力を常に地に降ろし、常人には考えられない「神技」のような作品を作る人間が、「工人」
    工 の文字、上の篇の一は天。下篇の一は地。Iはその天地をつなぐ人を指すといわれる。 164

    5s/ 整理、整頓、清潔、掃除、躾 165

    掃除による辛抱が人を成長させる。辛抱するから技術なり仕事が身につくのだ by 松下幸之助 167



  • Amazonでの評価たかかったが、、、
    ちょっと、私には合わなかった。
    東日本大震災のいい話と零戦、私には全く繋がらない。零戦の戦果をどうのではなく、そこでの自己犠牲と、利他の心と全く別。ものつくりにかんしても、、、

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

(株)S・Yワークス代表取締役社長

「2007年 『ものづくりへの情熱』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐藤芳直の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×