ビジネスエリートのための! リベラルアーツ 哲学 (21st Century Liberal Arts)

著者 :
  • すばる舎
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799107089

感想・レビュー・書評

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  • これまで哲学に興味を持てなかったけど、
    この本を読んで勉強してみようと思った。

  • これは、哲学入門者の方には、おすすめできる書です。
    哲学史を辿っていく作業もあるが、その後、現代的なお題に対して「哲学する」のである。これが、哲学は今を生きるものである、ということを私達に気づかせてくれる。また、入門者に対するおすすめ書籍だけではなく、哲学に関わる映画も紹介してくれている。これから、哲学を学ぼう、という人たちにとっての強い味方である。著者のファンになってしまった。
    audibleで聴く。

  • リベラルアーツは、思考力を高めるもの。
    フレームワークやロジカルシンキングでは大胆な発想は生まれない。
    奴隷としてではなく自由人に必要とされた技術のこと
    古典を学ぶこと=哲学を学ぶこと

    哲学と思考の違い=徹底的に思考する
    哲学は学ぶのではなくやってみる=しつこく考えてみる
    学ぶのは観光旅行、見物。やってみるのは探検。
    疑う、関連させる、整理する、想像するのプロセス。
    本を読む、考える、言葉にする

    思想は世界観。思想は考えた結果はなんでもいい。
    宗教は信じること=疑わない
    倫理とはルールのこと。哲学によって徹底的に考えてルールが出来上がる。
    道徳とは、自分のルールのこと。

    各哲学の解説は浅いので参考にならない。

    インターネットは自由を奪う
    つながりすぎた世界
    限界費用ゼロ社会
    暮らしの哲学気楽にできる101の方法
    ソクラテスカフェにようこそ
    哲学の使い方
    哲学はこんなふうに
    あなたを変える7日間の哲学教室
    ラッセル幸福論

    映画マトリックス
    おみおくりの作法
    ベンジャミンバトン数奇な人生
    A.I. スピルバーグ

  • 図書館の新書コーナーに並んでいたので気になって借りてみた。

    内容は、哲学とはどういう事か、現代の教養(リベラルアーツ)として、どうビジネスに活かせるのかをわかりやすく解説した入門書。

    哲学は難解でとっつき難く、どちらかと言うと暗記科目の倫理に近いと勘違いしていた事が、恥ずかしながら、この本を読んで初めてわかった。

    「哲学する」
    初めて聞いたような言葉だったが、あー、哲学ってするものなんだと初めて理解。

    哲学とは、徹底的に考える事で、言葉によって物事の本質を探究する営みと捉え、ソクラテスの問答法を始めに、歴代の哲学者の考えを簡単に解説し、現代問題にも哲学的に解説。最後に哲学するためのとっかかりを紹介する形。

    次に、もう少し何かここで紹介されている本を読みながら、少し哲学してみたいと思った。そんな本。
    今まで意識していなかった分野だが、以外に面白かった。

  • 学術的な関心を満たすというよりは、ビジネスツールとしての哲学の紹介、といった内容。思考のトレーニングの紹介に近い印象。

  • 哲学する、というのは問いを通じて思考し、本質に迫ること。新たな考え方を想像すること。
    哲学の方法について詳しく記述されていて親切な印象を受けた。

    哲学の本ってこんなに面白かったかなと思った。
    知識がついてきていること、わかり良い入門書が増えていることがその理由だろう。やっぱりわかるところから読んで行かないとダメ。某大学の哲学科は育成方法をよく考えないといけない。

    貫さんの哲学史が紹介されていたのでまた読みたい。

    紹介されている哲学者は現代寄りで、その点好感が持てる。というのも、古代ギリシャや中世の哲学には興味がなく、デカルト以降の哲学でないと知識も興味もない。

    ロールズやネグリとか、興味のある哲学者も取り上げられていた。

    AIや環境問題、ポピュリズムなど今日的な問題にも触れている。とはいえ、各問題をさらっと触れている印象を受けたので、もっと深掘りしたいなと思った。AIが人間かどうか、そもそも人間なんて何かといった問題に興味がある。

  • 入門書としてわかりやすい。
    哲学とは、といった内容から著名な哲学者の紹介、現実の問題に対する哲学の使い方、哲学するための方法、哲学ブック、映画ガイドといった内容で理解しやすかった。
    現実の問題に対する哲学の使い方の部分のみ中身が薄く感じたが、入門書でありそこがメインでないため仕方ないかと思う。

  • 1.今話題のリベラルアーツについて気になったのと、この著者の本を前に読んだことがあり、わかりやすかったので、購入しました。

    2.著者にとっての教養とは、何らかの物事について考えるための基礎となる思考や知識を意味しています。すなわち、思考のベースとなるものです。これを育てるためには、哲学という、物事の本質について考える学問が必要と述べています。哲学を学び、実践することで現代に必要な分析・決断・解決・創造の4つの力を高めることが出来ると述べています。このような入りから、有名な哲学者の紹介に続きます。そして、それを読んだ上で、テロやAI、資本主義などの問題点を著者の視点から述べています。
    入門書となっているため、どの章もわかりやすく簡潔にまとめていますので、2時間もあれば読み切ることができると思います。

    3.自分にとって哲学とは、「考え方を学ぶ学問」と思っていました。まだまだ未熟なので、思考を深めることができないですが、本書の21世紀の問題を述べている時に、それぞれの問題について、自分なりに考えてみると楽しかったです。しかし、哲学の言葉の意味、例えばイシューやイデア、フィリアなどは意味が難しくちゃんと学ぶのであれば、かなりの時間を要すると思いました。現に私自身、全てを理解しているわけではありません。
    入門書なので、すぐに読めますが、3章の21世紀の問題については、じっくり考えて自分なりの考えをまとめた方が思考の訓練になるので良いと思いました(おかげで私はこの本を読み切るのに3日かかりましたが、、、)。これをやった後だと、ニュースを見ても少し違った見方ができたので、このやり方はおススメしたいと思います。

  • ビジネスエリートの為かはわからないが、物事を考えるうえで哲学が必要であることに漠然とした問題意識をもっていたことから、本書を読んでその思いが確固たるものとなった。今後は以下哲学者の理解を深めてゆきたい。

    ・プラトン(理想の姿)
    ・アリストテレス(人間は本性的にポリス的動物である)
    ・カント(人間の本質を考える)
    ・ショーペンハウアー(意志の否定)
    ・レヴィ・ストロース(構造主義)
    ・サルトル(人間は自由の刑に処されている)

  • 初学者にもわかりやすい。哲学のしかたを教えてくれる。

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著者プロフィール

1970年、京都府生まれ。哲学者・山口大学国際総合科学部教授。
京都大学法学部卒、名古屋市立大学大学院博士後期課程修了。博士(人間文化)。商社マン(伊藤忠商事)、フリーター、公務員(名古屋市役所)を経た異色の経歴。徳山工業高等専門学校准教授、米プリンストン大学客員研究員等を経て現職。
全国各地で「哲学カフェ」を開催するなど、市民のための哲学を実践している。また、テレビをはじめ各種メディアにて哲学の普及にも努めている。NHK・Eテレ「世界の哲学者に人生相談」、「ロッチと子羊」では指南役を務めた。最近はビジネス向けの哲学研修も多く手がけている。専門は公共哲学。
著書も多く、ベストセラーとなった『7日間で突然頭がよくなる本』や『ジブリアニメで哲学する』、『不条理を乗り越える』、『前向きに、あきらめる』等をはじめ、これまでに100冊以上を出版している。YouTube「小川仁志の哲学チャンネル」でも発信中。

「2024年 『60歳からの哲学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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