74歳、ないのはお金だけ。あとは全部そろってる

著者 :
  • すばる舎
3.09
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本棚登録 : 205
感想 : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799109328

作品紹介・あらすじ

すっと伸びた背筋で溌剌とし、いつも明るい笑顔のミツコさん。牧師の夫と共に40年以上教会を運営。その傍ら娘4人を育て上げる。病弱だった夫を長年介護の末、2016年に見送る。その後は住まいを引き払い、単身公営住宅に。日々のやりくりは年金と、週3回のシルバー派遣の収入の8万円で「十分」。人生は考え方次第。あるものに感謝して。栄養のある食事と運動で健康を維持すれば、医療費もかからない。お金がないからこそ、一輪の花を買えたときの喜びが増す。空が晴れただけで幸せ。すでに十分与えられている…。ミツコさんの生き方は今の時代の希望となる。自宅の写真も入れながら、その清貧かつ豊かな生活をのぞく。

感想・レビュー・書評

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  • ミツコさんの生活が正直に書かれてて清々しい。
    牧師さんの家庭って全然想像できなかったけど、
    常に家族以外の方との交流も多くて、でもそれを煩わしいとも思わず(私は思っちゃうので)それぞれの方の事を思って過ごされてる姿勢が素敵だと思いました。
    そして今はお子さんも成長され、ご主人も亡くされて1人で公営団地で暮らしてる。そしてその暮らしを楽しんでる。

    私も自分なりに楽しんで生きていかなきゃ。

  • 『あとは全部そろっている』とあるように、ミツコさんは、持っているものに満足して生きてらっしゃいます。
    持っているものに満足して生きるとはどういうことなのか?私なりにミツコさんの暮らしも踏まえて考えてみました。
    そして、それは「持っているものを使って、喜んで生きること」だと思いました。
    持っているお金で一輪の花を買ったり、子どもや孫にプレゼントを買ったり。
    持っている機会、お金、能力、経験、それらをただ保持するのではなくて、それを活かす時に心に喜びがあるのだと思いました。

    あと私が感じたのは、クリスチャンだから持っているものを「神様や人のために活かすべきだ」と考えがちですが、まずは自分が喜ぶことを考えていいのではないか。ということです。私自身が喜んで生きていることを、何よりも神様は喜んでくださると思いました。

    もう一つ、この本を読んで思ったことは、「何よりも神様からの満たしを受けていたい」ということです。神様に祈り、聖書を読む時に、自分の複雑な考えが解きほぐされ、自由になる経験をすることがあります。
    自分が負っていた重荷を、ひょいと取り上げてくださる神様。どれだけ足りなさを感じていても、問題を抱えていても、神様に心満たされる時に、それらが小さなものに思えてくるから不思議です。

  • 74歳牧師ミツコさんの毎日の暮らしや考え方を学ぶことができます。清貧に甘んじた暮らしぶり(この言い回しは正しいのかしら?)は読んでいて背筋が伸びます。
    驚いたのは同じく牧師として一緒に生きてきた夫と険悪だった時期もあったとのこと。仕事も生活も一緒で、さらには教会の牧師という仕事柄、人が多く出入りする生活で、さぞ辛かっただろうと想像しました。聖人君子のようなミツコさんにもこのような苦しみを経験しているのだなと驚きました。日々迷い悩んでいるとおっしゃりながらも、自分を受け入れる強さが感じられ、見習いたいと強く思いました。

  • 感想を書きたいが、心に遺ったものだけをアップすることにする。

    〈本から〉
    年金7万円が主な収入。けっこうお金持ちです
    お金がないことを嫌だと思うのではなく、その状態を楽しんでしまいます。たとえば花は、ごくたまに1本しか買いません。でも、だからこそ、その1本の花が買えたとき、ものすごくうれしい。お金があれば、いつでもたくさん買えるけれど、逆に1回の感動が薄まってしまいます。時々しかできないからこそ、喜びが深い。だから、少ないものでも幸せになれるのです。。今は、お金がないほうがむしろ幸せだとおもえるようになりました。

    植木の花が咲いただけで、空が晴れただけで幸せ

    いつでも目の前のことを「最高のものにしよう」と向き合う
    私は複数のことを同時にできないので、仕事でも家事でも目の前のことに集中します。夫が「楽しくないと人生じゃない」といつも言っていた人なので、私も「何でも集中して楽しもう」と思うようになりました。

    「人のため」ではなく「自分のため」で生きるのがラクに
    何かをするときに人のためだと思うと、「これだけやってあげたのだから、もっと感謝されたい」と思ってしまいがちです。でも、「自分のためにやっている」と思ったら、相手に見返りを求めなくなり、気持ちがとてもラクになりました。誰かに何かをしてあげるのは、自分がやりたかったから。手を抜くと自分が気持ち悪いから、何事も一生懸命やる。人のためではなく、すべては自分のためと考えます。

    常に相手に対して、一歩引くように心がけています。人間は誰でも、相手より上に立ちたいものですが、私は相手を立てるように行動したい。でも、我慢はしません。青手との関係は常に台頭で、いいたいことを言い合えるのが理想です。私の中にも「人よりも上に行きたい」という気持ちが、根本的にはあるのです。だから、あえて「少し控えめにしよう」と、自分を戒めているのです。

    周囲を見渡せば、必要なものはすでに全部そろっている
    今は全部そろっていて、満ちたりています。暖かい家があり、健康な体があり、今日食べるご飯がある。空は青く、花は美しい。お金も、今ある分で十分ありがたい。何かが足りないと思うのは、人と比べてしまっているからかもしれません。そんなときは「比べない! 私は私」と自分に言い聞かせます。

  •  高齢女性の一人暮らしの正にバイブルのような本。年金と、シルバーの仕事の賃金とでささやかに暮らす生活が清々しい。教会の牧師さんとして、いろいろな人と関わりがあるから寂しくは無いのだろう。
     ただ、体が動かなくなった時、要介護状態になった時、ある程度の貯蓄が無いと不安にならないのだろうか?

  • 今与えられたら物に感謝し、一日一日を丁寧に過ごす。素敵な生活だと思いました。

  • 質素な今の生活を楽しんでポジティブに送っている。生活のやりくりも上手にこなし、持てるもので工夫してやっていっている。
    身の回りの情報も上手に取り入れて、筋トレにも挑戦している。

    多くの人間関係に囲まれて、マメに働き、イキイキと生きている姿がわかる。
    そんな日常生活を送っている様子が描かれています。

  • 新聞の新刊広告で見かけて気になっていた。
    「牧師の家に生まれ、牧師の妻に。
    夫が亡くなった後は、公営住宅でひとり暮らし」
    というキャッチフレーズだった。
    特に「公営住宅」が気になった

    P132
    物には「寿命を全うしてもらう」という考え方

  • 清々しい生活で、心持ち少しでも参考にしてみたいと感じた

  •  書名で流行りのシニアライフの知恵の本かと手にとったのだが、意表をつかれた。
     教会の牧師である「みつこさん」だが、さりながら信仰告白的な感情や価値観の吐露は一切なく、なんでもそろっているとの充足感は、教会コミュニティへの奉仕活動や13人の子・孫との交流やら、人との関係性、地域活動の成果から生まれてくると伝えてくれる。
     年金7万円とシルバー経由での数万円の収入で暮らす知恵は、自分たちの日常知や実践とたいして変わらない。しかしないお金から捻出する教会への献金は知らなかった世界。自分的には、せいぜいボランティアどまりで、「身銭をきって」は、ウーンないよなあ。せいぜいユニセフに三千円寄付くらいだ。でもありたいコモンを作って維持したければ、身銭をきれってことだろうね。
     コロナ禍で、ウイルスもらうな、運ぶなよ、孤立が安全と、人との付き合い方が根底からひっくり返った。次はどんな暮らし方があるのか、いいのか、妄想するにはいいきっかけかもしれない。けど、高い。新書でいい。

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著者プロフィール

漫画家・イラストレーター。静岡県出身、東京都在住。instagramを創作の拠点に活動。女性誌with公式サイトwith onlineにて連載中。

「2020年 『ピーナッツバターサンドウィッチ(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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