中国人は本当にそんなに日本人が嫌いなのか (ディスカヴァー携書)

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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感想 : 71
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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799310021

感想・レビュー・書評

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  • 中国人の考え方が少し理解出来た。

  • 中国で最も有名な日本人として、取り上げられている加藤嘉一さん

    現在の中国像がみえてきます

    日本からみた中国

    毒入り餃子事件で中国への不信感は、とてつもなく酷いものだと思います

    マナーが悪い、気性が荒い、僕が持つ中国への印象

  • 5月27日読了。今中国で一番有名な日本人?という26歳の著書。「本当にそんなに」というあたり、著者の実感がこもったタイトルであると感じる。冗長だが。中国に「外国人」として長く滞在することで、かえって日本の姿が見えてくるというのはうなづけるところ。実際のところ、日本はそんなに自由でいい国なのか?人々は自分の望む人生を過ごしているのか?など。中国は確かにダメな面は多すぎるほど多いが、自由だしチャンスもあるし、人々には「現状を変えよう」という前向きな意識があるもんだよな。毒ギョーザなど今起きている問題もそうだが、歴史問題については情報を集め、感情的でない意見を持ちたいもんだ。

  • 朝生でよく見かける中国通の加藤嘉一さんの日本語でのデビュー作。中国のことをもう少し知った方が良いと思い、書店で見かけた際に購入。

    加藤さんは、中国ウォッチャーと呼ばれているようだが、確かにそんな感じだなという内容でした。彼は、特定の分野の専門家ではないし、特別なキャリアを積んでいるわけでもない。彼が分析しているのは、学問的なものではなく、もっと中国の市民に根付いた空気感のようなものなのではないかと思う。

    この本では、そうした中国ウォッチャーの立場から、その空気感を提示している。ただ、そこを学問的な知見によって分析しているわけではないから、どうしても深く切り込めていないという印象を受けた。
    大雑把に現代中国の空気感を感じ取るには良い書だと思います。

  • 日中両方を詳しく、現地の視線で見てきた著者が語る、両国と、その国民性の違い。

    合理性や歴史に何を求めているか、政治的経済的に本当に自由なのはどちらか、といった議論はなかなか面白かった。

    公私の考え方、身の振り方等は根本的な価値観自体が違うんだな。
    歴史問題に白黒、舐められないように武力行使を、といった、いわゆる「右」な考えは、両者とも疲弊するだけで、建設的な解決ができないというのも一理あると思う。
    結局、外交や政治はいかに妥協点を探るかなので、いたずらにナショナリズムを煽ったり、他責的な論調は無駄かなと感じた。

  • 【超おすすめ】 日本と中国という対比の中で、冷静に日本という国を観ることの出来る一冊。

  • 読んでみて下さい。

  • 今日、中国で最も有名な日本人と言われる、加藤嘉一氏の著書。
    北京大学に留学して8年、今では北京大で教鞭をとる以外にも、
    中国・香港メディアへの出演や、昨今では日本メディアへの出演も増え、
    日中間を跨いだジャーナリストとしての活動をなされている氏だが、
    著書の中では、中国に偏ってるわけでもなく、
    一方で、日本の肩をもっているわけでもない。
    いくつかの側面から、双方の立場を分析し、
    どちらが良い・悪い関係なく、どちらにも尊厳を示しながらも、
    正すべき点は明示さえ、自身の主張をはっきりの述べておられる。

    その中で、個人的に注目した点の1つを紹介。

    【中国は自由な国か、日本は自由な国か】
    日本人の多くが「中国には自由がない。中国人には自由がない。」という印象を持っている。自分もそれは否定できない。ただ、氏は、何を「自由」とするのか、西欧や日本人の考える自由と中国人の考える自由は異なる、と述べている。 我々はたいてい、言論や宗教といったものにおける自由を考えるが、中国人のそれとは違うと。そもそも共産党が人々の生活に介入していることが常識化しているゆえに、政治に対しての自由を追求することは時期尚早であると考えている。それよりも今彼らが共通して目指しているのは、自由ではなく発展であると割り切っているのだ、と。
    では、一方で日本人は自由なのか?氏はこのような問題を提起している。公の場における他人への配慮。厳格な法整備。これらによって、国の秩序が保たれている一方で、ある種の「空気」が日本人の自由を妨げていることも考えられないだろうか、と述べている。だからこそ、プライベートな空間に一端入ると、安心感がどっと湧きあがってしまう。

    このように、相手を批判することがあっても、自分自身、自分の国についてしっかり考えることを怠っていた、ということを改めて認識した。日中間における貿易依存度は高まり、ヒト・モノ・カネの流動はより進んでいくであろう今だからこそ、相手の影の部分だけを見つけてはつつくのではなく、双方の立場をしっかりと理解し、受け止め、尊重すること。自分の常識を、相手に求めること自体間違っている。時には日本を、時には中国を、鋭い論調で示しながらも、相互の関係が、「結果として」良好に向かうことを願っている氏の今後の活躍を期待したい。

    自分個人のこれからの北京留学に向けての、貴重な一冊となった。

  • テレビはほとんど見ないので、著者が中国ウオッチャー(という表現が適当なのか?)、評論家として日中のメディアによく出ていることを全くしらなかった。

    内容は非常に充実。毒入りギョーザ事件から北京五輪、上海万博、尖閣問題など。現地中国での受け止めや、日本とのギャップなどがわかりやすい文体でまとめられている。

    若者や一般大衆、ジャーナリスト、政治家、官僚など中国の各層の声が、非常に生々しい形で記述されているのもいい。ネット社会のパワーの分析も興味深く読めた。

    中国に長く滞在する在外日本人の目で見た日本の社会や政治に対する指摘も鋭い。

    今の中国を知る上で、参考になる本だった。

  • 2010年11月17日「プライムニュース」(BSフジ)がボクと著者の初めての出会い。

    「八十後世代」という1980年代以降に生まれた中国の若者像特集で彼がゲストに招かれていて、若そうなのに、すごい発言力、記憶に残るコメントで、気になる存在でした。

    そんな彼の日本での処女作です。
    内容は、彼の経験が元になって書かれている、中国の実情。
    処女作ということで、気合を入れすぎたのか、
    自分の経験を元に、いろいろと話題が飛びすぎて、
    結局全体的に何を言いたいのか読んでいて分からなくなってしまうのが残念ですが、中国という国を知るきっかけになるにはいい本だと思います。

    やっぱり、テレビやニュースで見聞きする中国よりも自分の体験や中国人の友達から得る、生身の情報の方が自分というフィルターしか通さない純粋な情報だとこの本を読んで感じました。

    だから、自分の周りにいっる外国人ともっと積極的に絡んでいこうと思います。

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著者プロフィール

1984年静岡県生まれ。2003年高校卒業後単身で北京大学留学、同大学国際関係学院大学院修士課程修了。英フィナンシャルタイムズ中国語版コラムニスト、北京大学研究員、慶応義塾大学SFC研究所上席所員、香港フェニックステレビコメンテーター。『従伊豆到北京有多遠』、『中国、我誤解イ尓了口馬?』など中国国内で著書多数。日本での著書に『中国人は本当にそんなに日本人が嫌いなのか』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。2010年、中国の発展に貢献した人に贈られる「時代騎士賞」受賞。 公式サイト:http://katoyoshikazu.com/

「2011年 『常識外日中論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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