中国人は本当にそんなに日本人が嫌いなのか (ディスカヴァー携書)
- ディスカヴァー・トゥエンティワン (2011年3月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
- / ISBN・EAN: 9784799310021
感想・レビュー・書評
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中国人の考え方が少し理解出来た。
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5月27日読了。今中国で一番有名な日本人?という26歳の著書。「本当にそんなに」というあたり、著者の実感がこもったタイトルであると感じる。冗長だが。中国に「外国人」として長く滞在することで、かえって日本の姿が見えてくるというのはうなづけるところ。実際のところ、日本はそんなに自由でいい国なのか?人々は自分の望む人生を過ごしているのか?など。中国は確かにダメな面は多すぎるほど多いが、自由だしチャンスもあるし、人々には「現状を変えよう」という前向きな意識があるもんだよな。毒ギョーザなど今起きている問題もそうだが、歴史問題については情報を集め、感情的でない意見を持ちたいもんだ。
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朝生でよく見かける中国通の加藤嘉一さんの日本語でのデビュー作。中国のことをもう少し知った方が良いと思い、書店で見かけた際に購入。
加藤さんは、中国ウォッチャーと呼ばれているようだが、確かにそんな感じだなという内容でした。彼は、特定の分野の専門家ではないし、特別なキャリアを積んでいるわけでもない。彼が分析しているのは、学問的なものではなく、もっと中国の市民に根付いた空気感のようなものなのではないかと思う。
この本では、そうした中国ウォッチャーの立場から、その空気感を提示している。ただ、そこを学問的な知見によって分析しているわけではないから、どうしても深く切り込めていないという印象を受けた。
大雑把に現代中国の空気感を感じ取るには良い書だと思います。 -
日中両方を詳しく、現地の視線で見てきた著者が語る、両国と、その国民性の違い。
合理性や歴史に何を求めているか、政治的経済的に本当に自由なのはどちらか、といった議論はなかなか面白かった。
公私の考え方、身の振り方等は根本的な価値観自体が違うんだな。
歴史問題に白黒、舐められないように武力行使を、といった、いわゆる「右」な考えは、両者とも疲弊するだけで、建設的な解決ができないというのも一理あると思う。
結局、外交や政治はいかに妥協点を探るかなので、いたずらにナショナリズムを煽ったり、他責的な論調は無駄かなと感じた。 -
【超おすすめ】 日本と中国という対比の中で、冷静に日本という国を観ることの出来る一冊。
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読んでみて下さい。
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テレビはほとんど見ないので、著者が中国ウオッチャー(という表現が適当なのか?)、評論家として日中のメディアによく出ていることを全くしらなかった。
内容は非常に充実。毒入りギョーザ事件から北京五輪、上海万博、尖閣問題など。現地中国での受け止めや、日本とのギャップなどがわかりやすい文体でまとめられている。
若者や一般大衆、ジャーナリスト、政治家、官僚など中国の各層の声が、非常に生々しい形で記述されているのもいい。ネット社会のパワーの分析も興味深く読めた。
中国に長く滞在する在外日本人の目で見た日本の社会や政治に対する指摘も鋭い。
今の中国を知る上で、参考になる本だった。 -
2010年11月17日「プライムニュース」(BSフジ)がボクと著者の初めての出会い。
「八十後世代」という1980年代以降に生まれた中国の若者像特集で彼がゲストに招かれていて、若そうなのに、すごい発言力、記憶に残るコメントで、気になる存在でした。
そんな彼の日本での処女作です。
内容は、彼の経験が元になって書かれている、中国の実情。
処女作ということで、気合を入れすぎたのか、
自分の経験を元に、いろいろと話題が飛びすぎて、
結局全体的に何を言いたいのか読んでいて分からなくなってしまうのが残念ですが、中国という国を知るきっかけになるにはいい本だと思います。
やっぱり、テレビやニュースで見聞きする中国よりも自分の体験や中国人の友達から得る、生身の情報の方が自分というフィルターしか通さない純粋な情報だとこの本を読んで感じました。
だから、自分の周りにいっる外国人ともっと積極的に絡んでいこうと思います。