中国人は本当にそんなに日本人が嫌いなのか (ディスカヴァー携書)

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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本棚登録 : 387
レビュー : 70
  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799310021

感想・レビュー・書評

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  • 読んでみて下さい。

  • 今日、中国で最も有名な日本人と言われる、加藤嘉一氏の著書。
    北京大学に留学して8年、今では北京大で教鞭をとる以外にも、
    中国・香港メディアへの出演や、昨今では日本メディアへの出演も増え、
    日中間を跨いだジャーナリストとしての活動をなされている氏だが、
    著書の中では、中国に偏ってるわけでもなく、
    一方で、日本の肩をもっているわけでもない。
    いくつかの側面から、双方の立場を分析し、
    どちらが良い・悪い関係なく、どちらにも尊厳を示しながらも、
    正すべき点は明示さえ、自身の主張をはっきりの述べておられる。

    その中で、個人的に注目した点の1つを紹介。

    【中国は自由な国か、日本は自由な国か】
    日本人の多くが「中国には自由がない。中国人には自由がない。」という印象を持っている。自分もそれは否定できない。ただ、氏は、何を「自由」とするのか、西欧や日本人の考える自由と中国人の考える自由は異なる、と述べている。 我々はたいてい、言論や宗教といったものにおける自由を考えるが、中国人のそれとは違うと。そもそも共産党が人々の生活に介入していることが常識化しているゆえに、政治に対しての自由を追求することは時期尚早であると考えている。それよりも今彼らが共通して目指しているのは、自由ではなく発展であると割り切っているのだ、と。
    では、一方で日本人は自由なのか?氏はこのような問題を提起している。公の場における他人への配慮。厳格な法整備。これらによって、国の秩序が保たれている一方で、ある種の「空気」が日本人の自由を妨げていることも考えられないだろうか、と述べている。だからこそ、プライベートな空間に一端入ると、安心感がどっと湧きあがってしまう。

    このように、相手を批判することがあっても、自分自身、自分の国についてしっかり考えることを怠っていた、ということを改めて認識した。日中間における貿易依存度は高まり、ヒト・モノ・カネの流動はより進んでいくであろう今だからこそ、相手の影の部分だけを見つけてはつつくのではなく、双方の立場をしっかりと理解し、受け止め、尊重すること。自分の常識を、相手に求めること自体間違っている。時には日本を、時には中国を、鋭い論調で示しながらも、相互の関係が、「結果として」良好に向かうことを願っている氏の今後の活躍を期待したい。

    自分個人のこれからの北京留学に向けての、貴重な一冊となった。

  • テレビはほとんど見ないので、著者が中国ウオッチャー(という表現が適当なのか?)、評論家として日中のメディアによく出ていることを全くしらなかった。

    内容は非常に充実。毒入りギョーザ事件から北京五輪、上海万博、尖閣問題など。現地中国での受け止めや、日本とのギャップなどがわかりやすい文体でまとめられている。

    若者や一般大衆、ジャーナリスト、政治家、官僚など中国の各層の声が、非常に生々しい形で記述されているのもいい。ネット社会のパワーの分析も興味深く読めた。

    中国に長く滞在する在外日本人の目で見た日本の社会や政治に対する指摘も鋭い。

    今の中国を知る上で、参考になる本だった。

  • 2010年11月17日「プライムニュース」(BSフジ)がボクと著者の初めての出会い。

    「八十後世代」という1980年代以降に生まれた中国の若者像特集で彼がゲストに招かれていて、若そうなのに、すごい発言力、記憶に残るコメントで、気になる存在でした。

    そんな彼の日本での処女作です。
    内容は、彼の経験が元になって書かれている、中国の実情。
    処女作ということで、気合を入れすぎたのか、
    自分の経験を元に、いろいろと話題が飛びすぎて、
    結局全体的に何を言いたいのか読んでいて分からなくなってしまうのが残念ですが、中国という国を知るきっかけになるにはいい本だと思います。

    やっぱり、テレビやニュースで見聞きする中国よりも自分の体験や中国人の友達から得る、生身の情報の方が自分というフィルターしか通さない純粋な情報だとこの本を読んで感じました。

    だから、自分の周りにいっる外国人ともっと積極的に絡んでいこうと思います。

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著者プロフィール

米ニューヨーク・タイムズ中国語版コラムニスト。1984年静岡県生まれ。北京大学国際関係学院卒業。上海復旦大学新聞学院講座学者、米ハーバード大学ケネディースクール(公共政策大学院)・アジアセンターフェローなどを歴任。著書に『たった独りの外交録──中国・アメリカの狭間で、日本人として生きる』(晶文社)『われ日本海の橋とならん』『中国民主化研究──紅い皇帝・習近平が2021年に描く夢』(ともにダイヤモンド社)など。

「2018年 『日本夢 ジャパンドリーム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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