幸福の習慣

  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799310656

作品紹介・あらすじ

世界中の"うまくいっている人"から学ぶ人生を価値あるものにする確かな方法とは?世界随一の世論調査会社ギャラップが明らかにした統計的に正しい幸せの方法、教えます。

感想・レビュー・書評

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  • ”読みかけたまま1年近く寝かしていたけど『ストレングス・リーダーシップ』と同じトム・ラス氏の著書であることを発見し、2013年4月に読書再開。StrenghtsFinder でも有名なギャラップ社の調査結果から導き出された「人の幸福を決定する5つの要素」と、各要素についての「3つの習慣」が紹介されている。

     第一の要素「仕事の幸福」…1日の大半の時間を費やしていることが良好か
     第二の要素「人間関係の幸福」…強い信頼と愛情でつながっている人間関係を持っているか
     第三の要素「経済的な幸福」…人生を支える資産を、効果的に管理運用できているか
     第四の要素「身体的な幸福」…日々やらなければならないこと、やりたいと思っていることをするのに十分なエネルギーに満ちているか
     第五の要素「地域社会の幸福」…住んでいる地域に深く根をおろして、つながっている感覚があるか

    どれも難しいことではないが、意識していないとできないことばかり。
    何を選んで、何を取り入れていくか。自分の生活を見つめながら考え、実践していきたい。

    <読書メモ>
    ・本書のテーマである「ウェル・ビーイング(=幸福・人生の満足)」とは、
     ?仕事に情熱を持って取り組んでいる 
     ?よい人間関係を築いている
     ?経済的に安定している
     ?心身共に健康で活き活きしている
     ?地域社会に貢献している
     ??こうしたさまざまな要素が一体となっている状態です。(p.5:はじめに)
     #どれか1つだけに集中してもうまくいかない。

    ★人の幸福を決定する5つの要素(p.8-9:はじめに)
     第一の要素「仕事の幸福」…1日の大半の時間を費やしていることが良好か
     第二の要素「人間関係の幸福」…強い信頼と愛情でつながっている人間関係を持っているか
     第三の要素「経済的な幸福」…人生を支える資産を、効果的に管理運用できているか
     第四の要素「身体的な幸福」…日々やらなければならないこと、やりたいと思っていることをするのに十分なエネルギーに満ちているか
     第五の要素「地域社会の幸福」…住んでいる地域に深く根をおろして、つながっている感覚があるか

    ・たった20分間の運動をしただけで、運動後12時間は前向きないい気分が続くという事実を思い出してみたらどうでしょう。(p.15)
     #直後に得られる利益をはっきりと見せる

    ・仕事の幸福度が高い人は、毎朝ワクワクして目覚めることができます。(略)
     日々、自分の強みを活かすチャンスに恵まれ、強みを磨いて成長できていると、毎朝期待とともに目覚めることができるのです。 仕事の幸福度が高い人は人生の目的(=自分の使命)がはっきりしていて、それを達成するための中間目標もはっきりしています。その1つ1つの中間目標を達成するためのプランも持っています(p.46)
     #マイルストーンとプラン!そして強みだ。

    ★仕事の幸福度を高める3つの習慣(p.48)
     1.自分の強みを毎日活かせるように仕事を組み立てる
     2.自分の成長を応援してくれる人を見つける。
       その人に、自分が成し遂げたい目標を伝えてサポートしてもらう。
     3.職場の仲間、チームメンバーと一緒に楽しむ時間を持つ。
       お互い相手に関心を持って、相手のことを知ろうと努める。
     #proactive に強みベースで組み立てたうえで、周りの人へも働きかけ、お願いし、こちらからも近づく努力をするってこと。

    ・日々接している家族や友人が幸せを感じていると、幸せを感じる可能性が15%高まるという研究結果が出ています。(p.51)

    ・人の幸福度は自分から数えて3人目まで影響することがわかりました。(p.51)

    ★身近な友人関係はたがいに大きく影響し合って、まるでさざ波のように波及していきます。だれかが健康や幸福にプラスになるよう行動すると、周囲の健康や幸福を高め、その効果はまた本人に返ってくるのです。
     言い換えると、<b>周囲の人の幸福を高めるためになるような“投資“をすると、確実に“リターン”が得られる</b>と言ってもよいでしょう。(p.58)
     #これは分かるし、この表現はいいな。情けは人のためならず、朱に交われば朱くなる、環境が人を育てる、というか。

    ★人間関係の幸福度を高める3つの習慣(p.69)
     1.友人、家族、同僚と過ごす時間を1日合計6時間以上取る。
       この時間には、仕事の時間、家にいる時間、電話やメールをしている時間、その他のコミュニケーションの時間などを含んでよい。
     2.友人関係の絆を強める。
     3.運動の時間を人間関係のために利用する。
       たとえば友人と一緒にウォーキングして、おたがいに健康へのモチベーションを高め合う、といった方法を取るとよい。
     #あー、夫婦でウォーキング、というのもこれにあたるんだなぁ。

    ・価値ある経験へ“投資”すると「思い出すたびにうれしい気持ちになる記憶」という費やしたお金以上の“リターン”が手に入るのです。(p.83)
     #経済的な幸福、についての記述。

    ★経済的な幸福度を高める3つの習慣(p.99)
     1.友人やパートナーとの休暇や外出などの「経験」にお金を使う。
     2.自分の物を買うためだけにお金を使うのではなく、他人のためにお金を使う。
     3.自動支払いや自動貯蓄など、資産管理の仕組みの“初期設定”を行って、日々お金の心配をする必要がないようにする。

    ・ほんの20分の運動で1日中気分が良くなる(p.113)
     #ある! 最近、入浴直前の筋トレを再開。それだけでも気持ちがいい。

    ★もし、あなたが今日運動するなら、明日自分の体を魅力的だと感じる確率は2倍以上に高まります。(p.116)
     #(^.^)

    ★身体的な幸福度を高める3つの習慣(p.129)
     1.毎日少なくとも20分間は体を動かす。
       理想は朝。朝運動すれば、その日1日を気分よく過ごせる。
     2.疲れをとるために十分な睡眠をとる。
       一般的には7?8時間の睡眠が必要。ただし長くなり過ぎないように注意。9時間未満を目安にするといい。
     3.食料品を買うときには、体に悪いものは選ばない。
       できるだけ、赤色、緑色、青色の自然食品をたくさん摂る。
     #睡眠か、やっぱり大切なんだな…。

    ・理想的な地域社会は自ら参加して作る。(p.133)
     #そっか、作るのか!!

    ・地域社会の幸福度を高めることは、自分が住んでいる地域社会から有形無形に得ている何かを“お返し”することといってもいいかもしれません。(p.136)

    ★地域社会の幸福度を高める3つの習慣(p.151)
     1.自分の強みや人生の目標に照らしあわせて、貢献の仕方を考える。
       強みや興味を活かして、どうやって地域社会に貢献するかを明確にする。
     2.自分の思いや興味関心を周囲に伝える。
       自分に合ったグループと巡り合うきっかけを作るように努力する。
     3.地域社会のグループ活動やイベントに積極的に参加する。
       最初は小さなことでも、とにかく動き出してみる。

    ★私たちの一日は、瞬間の選択の積み重ねでできています。
     (略)
     トーマス・シェリングが言う“自分の中の二人の人間”のうち「今だけ楽をしたい」という自分ではなく、「健康でやる気にあふれた身体を手に入れたい」という自分を、ちょっとだけ後押しする小さな選択が悪循環を断ち切るきっかけになります。(p.158)

    ★最初から強い意志で、人生によいことばかりを選択できる人はほとんどいません。自分の弱さを補うサポートシステムを設定することで、よりよい決断をしやすくなります。
     それでも、今日はよい日にだけたけど、翌日は散々でまた元に戻ってしまった、そんなこともあるでしょう。それでも、気持ちをリセットしてまた小さな決断を積み重ねていく、それでいいのです。(p.159)
     #優しくも、強いメッセージ!

    ・「ウェル・ビーイング」本書の原書のタイトルであるこの言葉は、“健康で快適で安心感があり、さまざまな点で満たされた幸せな状態”が一語になっている言葉です。(p.161:訳者あとがき より)

    ・地域社会面ならば「同じマンションに住む人に朝夕の挨拶をしたり、エレベーターを待ってあげる」など、ちょっとしたことで“自分以外のだれかのためにできること”があります。
     今回、こうした“だれかのための行動”を実践してみた方々からは「自分には周囲の人を笑顔にする力がある、自分には変化を起こす力がある、そんなふうに思えてエネルギーが上がり、前向きな気持ちになる」といった感想を聞くことができました。(p.166:訳者あとがき より)

    ★“できていないことや弱いところに目がいく”のはある意味、生物として生き延びるための本能とも言えます。一方、“できているところに目を向けること、強みに意識を向ける”のは、知性であり意志であり、学んで得られる能力です。
     本書を手にとってくださったお一人お一人が、周囲の方を巻き込みながら本書の中から使えると思ったところを実践し、お互いの存在に感謝しながら人生の幸福度を上げていくことを心から楽しみにしています。(p.1700-171:訳者あとがき より)
     #訳者・森川里美さんからの素敵なメッセージ!

    ・組織風土がわかるたった1つの質問(p.217:巻末「職場の幸福度を高めるためにすべきこと」より)
     それは「上司(または職場のだれか)が、あなたを一人の人間として気遣ってくれていると思いますか?」という質問でした。
     この質問で、リーダーやマネジャーが、部下を“組織の目標を達成するための単なる道具”としてではなく、一人の人間として大事に接しているかどうかを把握することができます。



    <きっかけ>
     コーチエイのメルマガにて「幸せは感染する」というタイトルで紹介されていた本。ギャラップ社の調査結果をもとに書かれておる点も信ぴょう性がありそう。
     社内読書会メンバに紹介したら興味をもってもらえた。”

  • 多くの人にとっての幸福の要因は何なのかについて書かれた本。
    例えば交友関係であったり仕事がうまくいくことであったり健康であったりがその要因とのこと。
    読んでみた感想は「まー、そうだな」と言う感じ。
    自分が知りたかった幸福になるための方法は書かれていなかった。

  • 人生を幸せなもの、満足なもの、価値あるもの等に決定する、
    5つの要素(人生の全てをカバーしているわけではない)を紹介。

    その最も重要な点は、この5つの側面が相互に関わりあってこそ、
    満足、充実できるという点。
    どれか一つだけを切り離して考えることは出来ない。

    前向きな思考・行動の仕組みを、5つの要素それぞれで整えて、
    日々の生活の習慣としていく方法を提案。小さな改善。


    読み終えると、読者それぞれの弱点の部分が矯正され、
    その充実した人生というものが見えてくるであろう本。

    訳者あとがきの部分にもあるが、
    よりよく生きるコツを抽出した「使える本」であり、
    人生における様々な選択についての本「選択の科学( シーナ・アイエンガー)」
    よりも、簡素で即理解実践できる内容で、良い。


    (臓器移植の部分は個人的に同意しない。なので☆4に。)

  • どうすれば幸福は手に入るのか?

    人の幸福を決定する「5つの要素」
    1.仕事の幸福
      自分の強みを活かせる仕事をしている人は幸福度が高い。

    2.人間関係の幸福
      人間関係の幸福度が高い人は、周囲の人とコミュニケーションをとったり、仲間と集まったりする時間を意識的に作っている。

    3.経済的な幸福
      「物」ではなく「体験」にお金を使う方が幸福度は高まる。

    4.身体的な幸福
      身体的な幸福度が高い人は、定期的な運動を欠かさない。
      また、睡眠をしっかりとり、健康的な食べ物を選ぶ工夫も怠らない。

    5.地域社会の幸福
      地域の活動に参加することで、自分自身の幸福度が向上する。
      地域社会の幸福度が高い人は、自分の住む地域社会に貢献することで、感謝の気持ちをお返ししたいと考えている。

  • ・一言でまとめると?
    幸せで満足のいく人生を送るために大切なことを、5つの要素にわけて実際の調査に基づくデータから、幸せな人の主観を学んで幸福を育てる。

    ・印象に残ったフレーズ(3つ程度)
    ⇒幸福は人から人へと“感染”する [p50]
    ⇒自分のために1万円の買い物をした時と、誰かのために1万円のプレゼントを買い物したときに比べると、プレゼントにお金を使った時の方が幸福度が高くなります。 [p77]
    ⇒1日1日をより良い日にするためには、ポジティブな“初期設定”をするのも効果的[p158]」

    ・自分語り(本の内容に通じる経験・反省などの共有)
    ⇒充実した毎日を生きるためには、仕事に熱意をもって取り組めるかが重要というところは、実際一日の中で最も多くの時間を費やしているのだから、仕事に打ち込めること自体で、人生の幸福度が高まる。。日々の生活や仕事や人間関係がうまくいっていることを当然と思わず感謝できることがで今おかれている状況を楽しめるのかなと思いました。
    ⇒5つの要素の中に、地域社会の幸福が挙げられているのは意外でしたが、ビルゲイツや、ハリウッド俳優など著名人は基金を作ったりしている。自分だけでなく、自分を取り巻く世界の幸福を願うのは、人間が動物と異なる所以だなぁと思いました。

    ・つっこみどころ(あれば)
    ⇒調査がアメリカであったことから、日本で同じような結果が出るかはわからないですが、最近都道府県別幸福度ランキングとかも出ていて、世界も日本も、幸福を願い、幸福になりたい気持ちは共通なのかなと思いました。

    ・本から学んだことをどう活かすか?
    ⇒本書は調査結果だけでなく、実際の日常生活で取り入れる方法が盛り込まれているので実生活に取り入れていきたいです。特に『最も多くの時間を費やすこと』がその人を作り上げる仕事について、自分の強みとは??というところを考えていきたいです。

  • ・本書は50年におよぶ幸福研究の集大成
    ・ウェルビーイング=幸福の5つの構成要素
    ① 仕事に情熱を持って取りんでいる
    ②良い人間関係を築いている
    ③経済的に安定している
    ④心身ともに健康で活き活きしている
    ⑤地域社会に貢献している
    ・人間は何かを行った直後に得られる利益がはっきり見えた方が、行動を変えやすい
    ・仕事の幸福度を高める3つの習慣
    ① 自分の強みを毎日活かせるように仕事を組み立てる
    ② 自分の成長を応援してくれる人を見つける。その人に、自分が成し遂げたい目標を伝えてサポートきてもらう。
    ③ 職場の仲間、チームメンバーと一緒に楽しむ時間を持つ。お互い相手に関心を持って、相手のことを知ろうと努める。
    ・人間関係の幸福度を高める3つの習慣
    ① 友人、家族、同僚と過ごす時間を1日合計6時間以上取る。この時間には、仕事の時間、家にいる時間、電話やメールをしている時間、その他のコミニュケーションの時間を含んでよい
    ②友人関係の絆を強める
    ③運動の時間を人間関係のために利用する。たとえば友人と一緒にウォーキング。
    ・経済的な幸福度を高める3つの習慣
    ①友人やパートナーとの休暇や外出などの「経験」にお金を使う
    ②他人のためにお金を使う
    ③自動貯蓄など資産管理の仕組みの初期設定を行い、日々お金の心配をする必要がないようにする
    ・身体的な幸福度を高める3つの習慣
    ① 毎日少なくとも20分間は体を動かす。
    理想は朝。朝運動すれば、その日1日を気分良く過ごせる
    ② 7〜8時間の睡眠が必要
    ③食料品を買うときに体に悪いものは選ばない。できるかだけ、赤色、緑色、青色の自然食品を沢山摂る。
    ・地域社会の幸福度を高める3つの習慣
    ①自分の強みや人生の目標に照らし合わせて、貢献の仕方を考える。
    強みや興味を活かして、どのように地域社会に貢献するかを明確にする
    ②自分の思いや興味関心を周囲に伝える。自分に合ったグループと巡り合うきっかけを作るために努力をする
    ③地域社会のグループ活動やイベントに積極的に参加する。最初は小さなことでも、とにかく動き出してみる

  • トム・ラスの本は、データで説得するタイプで、説得力がある。内容もきわめて具体的で、すぐに実践することが可能である。

    健康に特化した『座らない!』という本があり、健康オタクにはそちらをすすめるが、おそろしくストイックな内容なので、ちょっと胸焼けがした。

    その点、そこまで突っ込まない本書ぐらいのほうが、受け入れやすい。彼の本は、ストレングス・ファインダーから、内容が相互に関連している。

    俺も『ブロッコリー健康法』とか、書いてみようかな?(笑)

  • 地域コミュニティへの貢献も大切

  • 2023.5
    非常に平易な言葉でまとめらていてるし、要点まとめもあるので読みやすい。
    ・人間は長期的目線よりも短期的視点で判断してしまう習性があり、それが幸福になることを妨げている。
    ・ウェルビーイングは、仕事、人間関係、経済的安定、心身の健康、地域社会への貢献で構成される。

  • 幸福(ウェルビーイング)をつくる5つの柱

    ・仕事に情熱を持って取り組んでいる
    ・良い人間関係を築いている
    ・経済的に安定している
    ・心身ともに健康で生き生きしている
    ・地域社会に貢献している

    どれか1つが満たされていても、必ずしも幸せであるとは言えない。この5つの側面が互いに関わりがあってこそ、人生に本当の意味で満足し、ウェルビーイング(幸福感満たされた感じ、満足感)を実感できる。

    20分の運動がその後12時間気分が良いきっかけになる
    疲れている時こそ運動することが効果的。

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著者プロフィール

作家
優れたビジネス思想家であり、ベストセラー作家のひとり。ミシガン大学とペンシルベニア大学で学位を取得。現在はワシントンDCで家族と暮らす。

「2022年 『新装版 心のなかの幸福のバケツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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