独学術 (白取春彦の思考術) (ディスカヴァー携書)

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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本棚登録 : 1043
レビュー : 112
  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799312254

作品紹介・あらすじ

哲学・宗教に関する多くの啓蒙書で知られる著者は、自らの経験をもとに真の教養を身につけるには独学しかないと語る。「難しい本は読みきらなくていい」「解説書より原典のほうがわかりやすい」「速読より多読」「外国語学習は『読む』ことが基本」など、既成概念にとらわれない明快な指針が読者に意欲と勇気を与える。また惜しみなく伝授されるノートのとり方や傍線の引き方なども独創的かつ具体的。知識欲に富む読者から熱烈に支持されロングセラーとなった『勉学術』を改題、さらに読みやすい携書としてお届けする。

感想・レビュー・書評

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  • 独学の方法というよりも、独学の姿勢について説いた本

    ・独学とは何か?
    ・疑問を持ち、仮説を立て、検証のために調査をする。
    ・難しい本との向き合い方として、生き物のように、まずは部屋に置き、少しずつ慣らすように読む方法などを説明している。
    ・解説書ではなく原本を読め!
    ・歴史、哲学を理解するために宗教について触れておくべき!

    ・語学学習は「いきなり喋るのは意味がない」「まず読む」文芸書ではなく論文や記事などの簡潔にまとめられたモノを辞書片手に読む。
    (美術でも幼稚園などでクレヨンを使ったお絵描きから始まるが、実は書き直しができないため、油絵よりも難しい。本来ならもっと初心者向きの方法がある事に似ている)

    とても良い事を伝えているのに
    何故か一回読んだだけでは心に入って来なかったのは、「本は買って読め」
    「本は読んで重要な部分に線を引け」
    「図書館の近くに住んでいる方が独学に有利」「インターネットは時間の無駄」「目が悪くなる」など、高圧的に感じたのかもしれない。
    本に線を引くの抵抗があるんだよなぁ…悪い事なのか…

    「必要とれば、家にある本でもすぐ読みたいので、近くの書店で買って読む」というあたりにクラクラした。
    作者の伝えたい事以外のことが気になってしまう。

    要点だけ読むと「どんどん難解な本でも読んで少しずつ理解していけるよ」ということも伝わってきて読書意欲を掻き立てるのだが、なんだか「この読み方、駄目なのか?」と不安にもなる。

  • 僕が本好きになるきっかけになった本です。
    僕の好み的に所謂評論文に近いものが好きなので僕にハマった!今の僕の独学の基礎とも言えます!
    中3の時に読んで高2の今でもこの本は神だと思う!
    是非皆さん読んでください。特に最初の
    studyとlearnの差については納得できた。

  • 自学こそが本当の学びという主旨には賛成できるけど、偏見に満ち、自己顕示欲ばかりが見える文章にうんざり。
    バングラデシュは貧乏だから見るべき文化がない(p44)、『共産党宣言』は幼稚(p58)、『論語』は中国官僚の処世術にすぎない(p114)、ウェーバーの論は狭い(p154)…。さらに専門家が積み重ねてきた研究を無視して、フロイス1人が書いた本だけを根拠に江戸時代は野蛮な時代だったと決めつける(p98)。
    ヨーロッパ至上主義、ヨーロッパの言語や文化を学んだ自分は高級だといいたいだけだ。しかも自分の印象や好みだけでものを言い、客観的研究の態度とはほど遠い。

  • 文系よりの勉強法に関する本です。
    とくに哲学,宗教,古典に重点を置いて記述してありました。

    「眺め読み」はいいと思いました。
    ただ全体的に少し浅い(ざっくりとした?)印象でした。

    少しあおるような文体なので好き嫌いがあると思います。

  • 独学に対する意識が変わった。
    人生の折り返し地点、独学にハマりたい。

  • 自分の頭で考え、独創的な発想力をつけるのが独学の最終目的...というのが本書のキモになっている。実践したくなったのが「日頃から疑問を持つべし」「本は買って傍線を引きながら多読する」「教養とは知識に裏付けされた配慮ができること」の3点。疑問、多読、教養を身につけることが、知的生活を楽しむコツなんだろう。ただ、著者の上から目線の主張に偏りがあるのが残念だった。「...世界の形成に事実として寄与してきたのは聖書だけである」と断定しちゃうくらいだからなぁ。

  • ぼやぼや生きてきた私個人としてはこの本でようやっと勉強方法に軸ができたのでよかったです

  • ご本人もおっしゃっている通り、これは実践書ではなくて思考書というか、独学をする上での心構えや思考の仕方などを書いた本です。しかも、すべての人に通じるやり方でもなく、これをやれば必ず結果がついてくるわけでも、目に見えて年収が上がったり出世したり受験に成功したりするわけでもない。
    でも、そこがこの本のポイントなのだろうと思います。

    白取さんのご本は、こちらで2冊目になりますが、1冊目のときと同様、読みながら脳みそが活性化されるのを味わえます。事実と真実の違い、知識と教養の違い、そしてなによりも、自分自身で考えることの大切さ。そういうものを、時に優しく、時に突き放して伝えてくれる本ですので、たとえ作中、彼と同意見になってもならなくても、「ではなぜ私は賛成できないのだろうか」「こういう理由だからか」「その理由は好き嫌いとは別次元なのか」「好き嫌いで意見に賛否するのを選ぶことはよくないことなのか」「よくないとすれば、どうよくないのか」「そもそもよくないとはどういう定義なのか」と脳内で一人議論ができるので、有意義です。

    星を一つ下げた理由は、彼にしては珍しく?「常習飲酒をするな」と同じ内容を同じ言葉で何度も書かれていたことは、はたして本当に必要だったのかと思ったことと、後半、フリーメモや調べ物の仕方として内容があまりにも具体的になりすぎて、もっと抽象的な方が彼の思考を楽しめたのにと思ったからです。

    あとがきにあった「美しい人間」という言い回しが好きでした。

  • いわゆる本の読み方、教養のつけ方について紹介した本。基本的に入門書ではなく、原著にあたれ、聖書やコーランに当たっていた方が良いなどが述べられている。何よりもその「熱さ」にモチベーションを喚起される。

  • 「頭がよくなる思考術」の著者の本なので、期待して読んだ。ロングセラーの「勉学術」を改題したものらしい。

    自らの経験をもとに、真の教養を身につけるには独学しかない。
    「難しい本は読みきらなくていい」
    「解説書より原典のほうがわかりやすい」
    「速読より多読」
    「外国語学習は『読む』ことが基本」
    など、既成概念にとらわれない明快な指針が読者に意欲と勇気を与える。

    という紹介だが、学習ではなく勉学(独学)をするとはどういうことか、結構説得力のあることが多く書かれている。例えば、解説書より原典のほうがわかりやすい、は実感としてある。それと、本は自分で買って読めも納得。他方、聖書が世界の土台である・・・のような記述、仏教書については、さわりだけでよいとか、疑問に思う記述も割とある。しかし、概ね独学の姿勢については参考になることが多かった。

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著者プロフィール

青森市生まれ。ベルリン自由大学で哲学・宗教・文学を学ぶ。哲学と宗教に関する解説、論評の明快さに定評がある。ミリオンセラー『超訳 ニーチェの言葉』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)ほか著書多数。

「2021年 『「愛」するための哲学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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