「婚活」症候群 (ディスカヴァー携書)

  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799313619

作品紹介・あらすじ

「コンカツ」すればするほど、結婚が遠のく!?衝撃の書『「婚活」時代』から5年。「婚活」生みの親コンビが贈る新しい処方箋。

感想・レビュー・書評

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  • 「婚活」時代という著書を記し,「婚活」という言葉を作って伝えたかったことは2つ。

    ・自ら動かないと結婚できませんよ
    ・「昭和結婚」から脱却しなければ結婚は無理ですよ

    2つ目のメッセージが届かなかったために本書は作成された。

    ただし,この2つのメッセージはメタ的に見ると困難な要求をしているようにみえる。
    つまり,「望むものを手に入れたいならば自ら動かないとだめ。だけど,その望むものが高望みにならないようにね。」というメッセージである。

    望みの意味をどう変容していけるか。結婚の意味あるいは価値をどう考えていけるか。
    ここら辺が鍵なのだろう。

  • 婚活の再定義と再方向付けの本。以下メモ。
    ・婚活ブームにより「女性は少ないパイの奪い合いが大事」という誤扇動
    ・「昭和結婚」から脱却しよう
    ・女性も働き続ける前提で結婚を
    ・結婚の前にまず恋愛、まず行動
    ・婚活は個人ではない、社会の問題

  • 婚活というテーマは本当におもしろい

  • 『「婚活」時代』の続篇に当るものであります。なぜ続篇が必要になつたのでせうか。
    著者たちによると、前作では「婚活」なる流行語を生み出し、その必要性も広く一般に認識されたのですが、かなり誤解も招いてしまつたといふことです。
    即ち、伝へたかつた事は、①もう待つてゐても結婚できない時代である。②従来の、夫に経済的に依存する結婚の形(本書では「昭和結婚」と呼称してゐます)はもはや望んでも難しい。

    ところが、これが誤解・曲解されて伝つたと。多くの未婚女性が望む、相手男性の年収は600万円以上。しかし、特にリーマンショック後は、そんなに稼いでゐる適齢期の独身男性はわづか5.7%(2010年、国立社会保障・人口問題研究所 出生力動向基本調査)なのださうです。すると、独身女性たちはその5.7%に群がり、何とか自分が選ばれるやうに躍起となつてしまつた。要するに未だに昭和結婚の夢を捨てられぬといふ訳です。その結果、なかなかパートナーが見つからず、いたづらに時間のみ経過し「婚活疲れ」を招き、さういふ現象を憂える人々からは的外れな「婚活」批判が起こる。

    著者の山田氏・白河氏は、そんな本書の反響は本意ではないとして、改めて「昭和結婚」からの脱却を訴へてゐます。
    例へば白河氏は、「働く女性はたつた三つの法則で結婚できる」とし、その三つとは......①自活女子になる②時間の限界のあるものを軸に③条件は広く、場所は狭く。ださうです。
    ①については、男性の収入のみに頼る生活から、夫婦での「世帯収入」を考へよ(無論男性はその分家事を分担すべし)と助言し、②の意味は、女性の場合「出産」が年齢との兼ね合ひがある為、ここを起点として逆算して婚活を始めよといふこと。
    ③は文字通り。条件を絞り過ぎると、該当者がゐないし、範囲を広げ過ぎると際限なく広がり、「どこかに理想の人はゐる筈」と、泥沼に嵌る。白河氏は、婚活疲れの女性は「この世にゐない男性」を探してゐるからだ、と指摘してゐます。

    念の為に申し上げますが、本書の目的は「みんな結婚しろ」でも、少子化対策のために「産めよ増やせよ」でもありません。「結婚しない自由」は誰にでもございます。結婚したいのに相手が見つからない人に対して、考へ方の転換を促し、背中を押す一冊と申せませう。
    「婚活」嫌ひの方はスルーしてくださいませ。ぢやあまた。

    http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-666.html

  • 婚活は言葉として広がったが、本書にあるような拘りを捨てての結婚は広がるべくも無い。

  • 若者の4人に1人が生涯未婚。

    年収600万円以上の男性未婚は5%。

    絶望な状況があるけど、これを乗り越えるしかない。
    女性は勝ち組だけを求めているわけでは
    ない。実際には、浮気をしない誠実な男性がよい
    という女性もいる。
    こうした男性の誤解もあるので、行動あるのみ。

    これから大切なことは、善意のおせっかい、そして
    背中押し。
    第三者は、この立場を持ちましょう。

    本書で指摘されてた一つ、
    90年代には「いかに彼女を落とすか」という
    テクニック重視の記事がたくさんあったこと。
    こういうの、古臭いからか今は見られない。
    今だからこそ、もう少し盛り上げてもいいのでは。

  • 女性の1/3が希望する年収600万以上の適齢期の男性は5.7%しかいない
    女性は収入が不安定な男性はなはから避ける。男性は収入に自信がないから、声もかけられない

    女性の2/3は年収400万の男性を求めるのに、それを満たす男性は4人に一人。20−30までの男性の4割近くが年収200万未満

    30代未婚男性の正社員率は55%に過ぎない

    昭和結婚を追放しないと男性の数が足りない
    養ってくれる数の男性、または養う気のある男性の数が、養ってほしい女性の数に対して全く足りていない

    今の若い人は、親の水準以上の生活はできないというあきらめがある

    娘の親は収入や職業がしっかりした男性のみに興味があり、息子の親は、年齢や従来の女らしい外見にのみに関心がいきます。

    女性も男性も社会もかわらなければ、結婚も子どもも増えない

    収入も仕事もカップルで一緒に築く

    交際を始めてから結婚するまでの平均期間4.26年

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著者プロフィール

山田 昌弘(ヤマダ マサヒロ)

1957年、東京生まれ。1981年、東京大学文学部卒。
1986年、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。
現在、中央大学文学部教授。専門は家族社会学。コピーライターとしても定評がある。
NPO全国地域結婚支援センター理事

【著書】
『パラサイト・シングルの時代』『希望格差社会』(ともに筑摩書房)、『新平等社会』『ここがおかしい日本の社会保障』(ともに文藝春秋)、『迷走する家族』(有斐閣)、『「家族」難民』(朝日新聞出版)などがある。

【公職】
•内閣府 男女共同参画会議・民間議員
•文部科学省 子どもの徳育に関する懇談会・委員
•社会生産性本部 ワーク・ライフ・バランス推進会議・委員
•厚生省 人口問題審議会・専門委員
•経済企画庁 国民生活審議会・特別委員
•参議院 調査室・客員研究員
•東京都 青少年協議会・委員
•同 児童福祉審議会・委員
•内閣府 国民生活審議会・委員
などを歴任。

「2016年 『結婚クライシス 中流転落不安』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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