広告やメディアで人を動かそうとするのは、もうあきらめなさい。
- ディスカヴァー・トゥエンティワン (2014年7月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784799315255
作品紹介・あらすじ
アナと雪の女王、ハロウィン、マラソンブーム、LINE、ことりっぷ、ネスカフェアンバサダー…マス広告やメディア露出なしでもヒットは生まれる!?戦略PRの第一人者とLINE大ブレイクの仕掛人が考える「情報爆発・消費者主導の時代に、人はどうすれば動くのか?」。
感想・レビュー・書評
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ドキッとするような書名の意図は、本文で解説されている。すなわち、
(これまでのように)広告やメディア(だけ)で(たくさんの)人を動かそうとするのは、もうあきらめなさい。
ということ。たくさんの予算でTVのCM枠を押さえたり、雑誌や新聞にひたすら広告を打ったりしているだけではもうダメ。それではあまりに効率が悪すぎるから、その情報を届かせたいと目論む人数に合わせて戦略を変えていく必要がある、というのだ。
1000人、1万人、10万人、100万人、1000万人、1億人、10億人の気持ちをとらえるには、何を使ってどう動いていくべきか。人を動かすことがますます難しくなっていくこれからの時代に、人数ごとの事例とともにヒントをもらったように思えた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
扇情的なタイトルだが、内容はいたって常識的。マス広告を全否定しているわけでなく、必要なリーチ数の規模に応じた適切な方法を選択しよう、ということか。確かに今までの広告業界がマス広告という大雑把で効果測定が困難な方法を使い続けてきたという指摘は正しい。インターネットに代表されるす新たな広告活動、パブリシティなど、新しい手法が数多く出現したことで、適切な方法を組み合わせて臨機応変に行う事が必要で、そのための人材がまだ不足しているのだろう。
正直、次々に現れては消える新しい広告・PR活動にちょっと嫌気が差してきてはいるのだが、書かれている事はまぁ、正しいのだろう。
糸井重里氏が著者との対談で「メッセージは商品に練り込め」と語ったそうだが、インターネットの普及によって口コミがあっという間に世界中に拡がりうる現在では、「メッセージのある商品」そのものが広告であり、メディアであるということなのだ。
広告、というものはまだ生きてはいるけれども、その存在はやはり徐々に小さくなりつつある。 -
情報を届けたい人数規模によって、受け手のひっかかるポイントが違うことを、具体的な事例を元に説明していて、参考になった。人を動かすって大規模になればなるほど大変……。
(これまでのように)広告やメディア(だけ)で(たくさんの)人を動かそうとするのは、もうあきらめなさい。 -
バズるコンテンツは消費者が体験できるもの
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完全にテレビや新聞などのオールドメディア批判かと思ったらそうじゃなかった。
タイトルと内容が合致していないので、消化不良があるが、結局は広告、メディアの活用方法について書かれている。
それはオールドメディアだったり、SNSだったり、用途によって使い分けるという至極当たり前のこと。
その「用途」をリーチするユーザー数に的を絞っている点は納得。
結局我々が提供したい商品は、「100人に売りたいのか?」「10,000人に売りたいのか?」「100万人に売りたいのか?」そこを見極めろってことです。
そんな大したことを書かれていた訳ではなかったデス。
(2014/9/16) -
なんか分析した気になっているけど、印象論の域を出ないなあ。
心にしみない本 -
結構参考になりました。
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広報担当として何かスキルアップができないものかと購入した。が、あまり自分の中にギュンギュンくるものはなかったのが残念。ここの理論や人数別の動かし方の話は面白くないこともないが、じゃあどうする?という実践の段階であまり自分の中に落とし込めず。うーん、自分の問題もあるかな?大学生協のプリンのくだりもあり、生協関係者には割と読んでほしい。