円高・デフレが日本を救う (ディスカヴァー携書)

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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本棚登録 : 70
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799316351

作品紹介・あらすじ

アベノミクスとは何か?「超金融緩和」による株高、円安、国債市場の混乱であり、景気刺激の先食いによるコストとリスクの先送りだ。この二年で、戦後積み上げてきた日本の国富の三分の一が吹き飛んだ。今後、経済はコストとリスクを支払う局面に入る。危機などどこにもなかった経済は、無謀な政策により、危機に陥る危機となってしまったのだ。しかし、日本経済は絶望的ではない。政策は悪いが、日本経済自体を悲観する必要はない。間違った政策を取り除けば、日本経済は自ずと力強さを少しずつ回復していくのだ。本書では、アベノミクスという経済政策の誤りを論じ、アベノミクスに代わる「他の選択肢」を示す。

感想・レビュー・書評

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  • デフレが原因ではなく、将来への悲観論が需要を弱くした。
    デフレスパイラルが起きるのは金融市場。
    円安による輸入品価格の高騰がデフレから脱却させたが、それは間違い。円安で原油価格が上がってしまうから。

    期待インフレ率に働きかける=金利に働きかける。
    右上がりの設備投資はにほんではありえない。

    GDPを成長の検証には使わない。
    円安を止めることが代案=異次元緩和からの身長な途中下車。
    通貨価値は交易条件の基礎。通貨高は経済の厚生水準を高める。
    新興国の台頭で、通貨の意味は変わった=これから通貨が高くなると思われる国に投資される。

  • 円安は国を疲弊させる確かにその通りな気がする。株価が上がっているのに全く生活が豊かになっていない。原因が分かった気がするが、確認する術がない。円高の時にも生活は豊かではなく何が原因なんだろう…
    しかし政府が主導する政策はバラマキだけで必要なものが無い気ものが多いのも事実。
    教育、年金、医療制度が間違っているのは正しいと思うがではどうするのか良いのか⁇年寄りばかり得する社会を正さなければ日本は終わりだと感じた。

  • 以前、円高で経済破綻した国はないと読んだ。本当のところ現在の経済はどうなんだろう?プロが考えた経済政策をプロが批判。素人にはよくわからない。

  • 2021/06/25:読了
     二度目。
     デフレの時代。デフレは悪いことでない。
     あらためて読んでみると、谷川慶太郎さんの本みたいだった。 
    2015/12/15:読了
     今年の漢字が「安」に決まった。
     爆買いの「爆」かと思ってたが、安全保障の「安」、円安の「安」、安倍の「安」と、「安」が相応しいのかもしれないと思った。
     で、アベノミクスの肩を持つわけではないけど、60円になりそうな円高・デフレじゃ、日本は救われなかったと思う。
     異常な円高の軌道修正するのは、いろんな人や国の思惑もあるから、覚悟を持っていったん異常な円安に振り直し、少しずつ適正なレベルの円高に落ち着かせるしか、方法はなかったんじゃないかと思う。

  • 円高デフレがいいのはやはり条件付きだと思った本。

    本の中で言及されている通り、極端なインフレや円安がいいわけ無いです。かといって逆に極端なデフレや円高がいいわけでもないと考えました。

    この本では加熱しすぎた時の「冷ます」戦略の重要性が説かれていて、確かにそれも大事です。現日銀総裁の黒田さんはそのへんのこともバランスよくやってくれそうな気はしています。

    ブログはコチラ。
    http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4922732.html

  • 一読で全てを理解することは当然出来なかったが、目から鱗のような読後感。これがすべて正しいと安直には思わないけれど、普段何気なく疑問に感じていたことに自分なりの納得を見つけられた気がした。

    なぜ経済成長=GDPなのか。
    なぜ日本経済はちっともよくなってる気がしないのか。
    アベノミクスは成功したのか失敗したのか。
    求人はあるのに就職難を感じる現状とは。

    もっと広い視野で物事を見据えていかねばならない。

  • 成熟社会とは、経済を最優先しない社会である。

  • 本当かどうかわからない。悔しい

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著者プロフィール

小幡 績(オバタ セキ)
慶應義塾大学准教授
1967年生まれ。1992年東京大学経済学部卒業後、大蔵省(現財務省)入省、1999年退職。2000年IMFサマーインターン。2001年~03年一橋大学経済研究所専任講師。2001年ハーバード大学経済学博士(Ph.D.)。2003年より慶應義塾大学大学院経営管理研究科(慶應義塾大学ビジネス・スクール)准教授。専門は行動ファイナンス。2010年~14年まで年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)運用委員。主な著書に『ネット株の心理学』(毎日コミュニケーションズ)、『リフレはヤバい』(ディスカヴァー携書)、『すべての経済はバブルに通じる』(光文社新書)、『成長戦略のまやかし』(PHP新書)、『ハイブリッド・バブル』(ダイヤモンド社)、『GPIF 世界最大の機関投資家』(東洋経済新報社)がある。


「2020年 『アフターバブル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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