すべての「学び」の前に鍛えるべきは、「教わる力」である。

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799317235

作品紹介・あらすじ

「教わる力」を鍛えると、「もったいない人」から、「成果と結果を出せる人」になる。ビジネス、勉強、スポーツ…すべてに共通する"最強スキル"の磨き方。プロが教える一生モノのビジネス基礎力。

感想・レビュー・書評

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  • 具体例も豊富で読みやすいように工夫されているのに、なぜか何回も挫折してしまうという不思議な本だった。
    その理由は、言葉の定義が曖昧だからだ。
    佐藤優氏が「言葉の定義が曖昧な本は読まないほうが良い」と言っていたが、その意味が初めてわかった。
    本書の核となる「教わる力」は、「学び取る力」や「センス」、「考える力」と読みかえたほうが分かりやすい。
    しかし、そうすると禅問答のようなトートロジーになってしまう。
    つまり、
    すべての「学び」の前に鍛えるべきは「考える力」である
    というタイトルであれば、「考える力を身につけるにはどうすれば良いか」という問いになり、それは学びを通してである、となってしまう。つまり、
    「すべての学びの前に鍛えるべきは、学びを通してしか得られない『考える力』である」
    というタイトルになってしまい、これは自己矛盾である。

    しかし、本書を通して得るところがなかった訳ではない。
    先程の「読み替え」に気づいてからは、加速して読むことができ、本書から多くの気付きを得た。

    安心した。どうやら私には考える力があったようだ。

    「本書から学ぶ前に鍛えるべきは、思考力である」
    「本書から学びを引き出したかったら、他で考える力をつけてこい」
    本書にこのようなコードが隠されているとすれば秀逸な一冊であるが、そうは思えないので星2つ。

  • 書いてあることは基本的な事なので、元々ちゃんと学習習慣ができている人にとっては学びは少ないかもしれない。
    ただ、若い人や新卒で就職する人、頑張り方が分からない人は読んで損はない。
    個人的には、今までの経験で培ってきたコツを言語化してもらって腑に落ちた点が多く、若い頃にこの本を読んでおけば…と思った。

  • ◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB19298747

  • 「とりあえずやってみてる→やる気が出てくる」
    はその通りだなと。

  • 教わる側の視点。
    これ新鮮です。教わることが上手い人は自然と自分の判断軸ややり方を工夫してますが、迷い混んでる人には最適な一冊。質を向上させるにも、圧倒的な量をこなす必要があり、そこから自分の判断軸を培っていくというのは正しいと思う

  • すべての「学び」の前に鍛えるべきは、「教わる力」である。2015/7/30 著:牧田幸裕

    今の状況として、「教える力」は磨かれてきて、ずいぶん向上した。それに対し、「教わる力」は、相対的に蔑ろにされてきた。だから、それぞれの「力」が不均衝な状態にある。その結果としてコミュニケーションの質が進化せず、なかなか成果を出せない状態にある。

    だとしたら、「教わる力」を鍛えて向上させれば、コミュニケーションの質も進化し。ターボエンジンに火がつき、一気に成果を出せるようになるはずである。

    本書の構成は以下の6章から成る。
    ①教わる力が足りない人は、残念な人ではない。せっかくの力を活かしきれないもったいない人である。
    ②教わる力を鍛えると、もったいない人から成果と結果を出せる人になる
    ③教わる力とは、自分の判断軸をつくることであり、取捨選択をできるようになることである
    ④自分の判断軸を鍛えるために、信じる道を探し出す
    ⑤自分の判断軸を完成させるために、信じる道を貫き通す
    ⑥自分の判断軸を自分の信じる道にする。そうすれば、教わる力が完成する

    教わる力が足りないと自覚・認識するには謙虚な気持ちが前提となる。教えてもらうのが当たり前と思わず教えていただくことに対する有難いという気持ちの積み重ねが精神論になるかもしれないが、教わる力であるとも思う。

    教わった先に何があるのか。それによって自分はどう成長できるのかどう成長したいのかを意識することによって教わり、身につく量もスピードも大きく変わる。

    もちろん自分もまだまだ教わる力という面では自覚も謙虚な気持ちにかかる課題もある。本書の本質を十分に意識しながら教わる力を高め教わり続けていきたい。

  • 1序章
    2「教わる力」を鍛えると、「もったいない人」から、「成果と結果を出せる人になる」
    3「教わる力」とは、自分の判断軸を作ることであり、「取捨選択を出来るようになることである」
    4自分の判断軸を鍛えるために、「信じる道」を探し出す
    5自分の判断軸を完成させるために、「信じる道」を貫き通す
    6自分の判断軸を「自分の信じる道」にする。そうすれば「」教わる力」が完成する
    ---
    2まで読む
    30分
    ---

    教わる事を勘違いしている人は、世の中に多く、
    自分もその一人だと思った
    当然、自分は教わる力が、無いと思う。
    また、本書で書かれている、教わる力が足りない、もったいない人に、自分が当てはまるかわからないが
    あてはまる、と仮定して、使えそうなところを、使っていく

    ---
    (読んだ時間のわりに、アウトプットできることが少なかった)

    、、、、
    頑張っているのに成果を出せない人たち

    なぜなのか?
    具体的に目標がなっていない
    目的と手段の境界が曖昧
    何のためにやっているのか?

    成果というゴールに対して、計画をしていない

    最短距離で進んでいない

    現在地の確認
    目的地の設定
    ルート候補の設定
    ルート候補の選択
    ルートの決定


    教わる力は、これらをきちんと行うこと
    わかっているようでわかっていなかった

    言われればなるほどと思う

    自分の過去の成功体験は何が?
    受験に受かった事
    その時は、自分の意思でやった、という感覚はない
    ただ、聞いていただけだった

    だから、そういう成功体験は捨てようと思う



    現在地の確認
    自分の立ち位置を客観的に把握出来る人は、そう多くはない

    難しい理由は、明確なフィードバックか無いからとのこと
    さらに、自分を評価してくれる人は、歳を追うごとに、少なくなるので、想像以上に大事にしなければと思う

    フィードバックがないことには、自分の現在地がわからず、何をどうすれば良いかかわからない

    よく言われることだが、自分の欠点を指摘してくれる人は、特に大事だと思った


    目的地の設定が曖昧、ないし間違っているケースが多いということ

    目的と手段の区別をつけることが重要。

    今、本を読んでいる目的は何が?
    を考えてみると
    何ページ読む
    早く読むではなく

    読んで
    アウトプッとすることにより
    頭に入れる
    自分の知見とする
    自分の生活を良くする
    自分の人生を良くする

    等がある

    なぜ?なぜ?なぜ?を5回くらい繰り返すと、
    見えてくるものがあると聞いたことがある
    ので、やって見ふ

    他社の評価を得るには、何が求められているか?
    何をすることを期待しているか?
    いわゆるニーズも考える必要がある

    受け身ではなく能動的な視点について

    普段言われている、受け身だ、能動的でない
    とは少し違うと思った
    見方によっては同じとみなすことも出来るが、
    ここでは、同じではない、とあえて断言してみる

    仕事をこなす際の、受け身と能動
    言われた事だけでなく、より良くするためにどうするか
    言われる前に動く

    、、、、
    目的と手段の関係は、視点の位置によって変わる
    相対的なものだということに気づいた

    出した答えに対して自問自答するのは、そういう行為なのだろうと思った

    、、、、、
    頑張ることは、悪いことではないが、
    そのベクトルが問題

    今の自分の状態は
    心身ともに調子が良い時は、淡々と進むことは出来る
    どちらか悪いと全く進まない

    方向は決めるが、吟味しない
    設定する目的地は総じて近い
    、、、、、
    ルート候補の選択が多すぎてできない理由は
    自分の判断軸がないから
    そして
    他人の判断軸に翻弄される

    判断基準がないのは、まさに今の自分



    、、、、、
    ここまでで約一時間

    、、、、、
    パラダイムシフトに対応する

    必ずしも大きなものだけではないということ
    小さなパラダイムシフトは自分でも経験しているはず

    パラダイムシフトに対応する為に重要なのは
    こだわりを持たないこと

    できない自分を認め、つまづいている自分の現在地を把握する

    今の自分は、
    今の自分の状態を認めることができていない

    過去の自分を、そのまま適用しようとしている
    物理や数学の知識
    今までのやり方
    コミュニケーションの仕方

    なぜ?を繰り返している



    そういったものを捨てる勇気が必要である
    自負にとっては、今まで、具体的に考えていなかった
    ただ、過去の体験として、
    複数ある参考書を、一つ残して捨てたことがある
    そういうことは、できていた、ということに気づく

    限られたりそーすで
    なにかをやり遂げなければいけない
    まさに今の状態だから、やるべきことを

    やることを決める
    やらないことを決める
    今やっている、なにをやるか決める
    を進めるにあたり、こういう考え方もある
    と、覚えておこうと思った

    、、、、、
    40分

    次は、サンクコストの話から

    本当の無駄はなにが?
    を見極めることが重要だと思う

    もう払ったから、という目の前の現実
    にとらわれ
    これから使う時間
    のことを考慮しない

    自分の消費する時間を
    目の前のお金よりも大事に使う

    物事を習得する際の、3つのステップ
    知っている、わかる、出来る

    自分に当てはめてみると、
    知っている
    Networkの仕組み

    わかる
    Unity

    出来る
    物理

    自分は、
    知っている、ではまずい
    という認識を持っていなかった

    ビジネススキルであれば、
    出来るようになって初めて、稼げる

    稼ぐには、出来るようになっていないと無理
    自分のunityに対する評価があっているかわからないが、
    少なくとも、出来る、と言えなかった以上、稼ぎ続けることはできない

    、、、、、
    自分の判断軸について

    刺さった言葉
    自分の確固たる判断軸がないと単なる視点のサンプルが増えるだけ

    色々な視点を持つことは、自分では、割と出来ると思っていた
    が、ダメだった理由がここでわかった

    判断軸がないから
    自分でうっすらと感じていた、どこかふわふわした感触は
    これだった

    軸を持つ方法
    本から学ぶなら、3冊の類書を読む、だそうだ
    そして比較する
    共通点と相違点明らかにする

    そしてそれを、自分ならどう説明するか考える


    出来る状態は、人に説明出来ること
    ということは自分の中で目新しいものではない

    肝心なのは、その状態に、積極的になろうとしなかったことだと思った

    覚えたなにかを、自分が説明するとしたら、
    具体的にどうするか?
    自分の好きなこと、興味があることについて、
    今の自分はかなり考えているという自覚がある

    、、、、、
    予習と復習について
    予習主義
    復習主義があるということを知った
    さらに、偏差値の高低により、向き不向きがあることも知った

    、、、、、
    反復練習
    ざっくりだが
    長時間を週一より
    短時間を毎日続ける方が、できるようになる

    自分は前者ばかりしていた気がする
    そして、それを客観的に比較する機会もなかった

    毎日必ず続ける事、を何か決めようと思う

    これから毎日、文章を書く
    紙とペンがあればどこでもできるし、書くことは嫌いではない

    、、、、、、

    自分の判断軸を持つということについて

    自分がゴールに到達した時に初めて、自分の軸を持つことができる
    とはいえ、自分の軸を持たないと、ゴールにたどり着けない

    他人の判断軸を借りるということ

    それが、教わる力を鍛えるということにつながる

    自分なりに例えると
    生鮮卸問屋とスーパーの関係
    目利きのできないスーパーは、良い商品を仕入れるたみに問屋に頼む

    という単純な話

    スーパーが、目利きの技術を学ぶには、問屋の判断軸を
    盗めば良い

    なぜ彼らはこのキャベツを選んだか
    彼らはこのキャベツをどう解釈したのか
    誰になにを伝えたいと考えたのか?
    味?食感?見た目?匂い?大きさ?

    、、、、、、、
    ただ、ウワベだけを盗んでも意味がなく

    問屋がどれだけキャベツに接してきたか
    どれくらいキャベツと接しているかを知り、実践することが先

    そして
    わかるまでやる
    終わりは、わかった時

    耳がいたい
    が、それが真実なら、諦めてやっていこうと思う

    前に出てきた、詰め込み教育の知識偏重
    知識の土台があってこそ、知識が活用できる



  • ① 現在地の確認
    ② 目的地の設定
    ③ ルート候補の設定
    ④ ルート候補の選択
    ⑤ ルートの決定(p.47)

    「戦略とは、捨てること、言いかえれば、やらないことを決めること」である。いくつもやりたいことはあるのだが、そこから取捨選択をし、「やらないことを決めること」。これが経営戦略であり、経営者の役割なのだ。(p.66)

    「教わる力」を鍛えた人にとって、読書の目的は読書ではない。自分の見解、言いかえれば、判断軸をつくることである。精読することが目的ではなく、次のプレゼンに活かすこと、ビジネスに活かすことが目的である。(p.101)

     自分の「信じる道」はベストフィットで目の前に現れるものではない。「信じる道を貫き通し」ながら、自分にベストフィットになるようにカスタマイズしていくものなのである。(p.214)

  • 何かを上手に学ぶには「教わる力」が必要というのは納得できますね。

    ただ教え上手の人の元では人は育たないという例はわかる部分もあるがちょっと違うかなという感覚もあった。

  • ・知識基盤社会だからこそ知識習得の必要性
    ・知っている,分かっているレベルから使える状態に変化させる⇒学びきる
    ・学びの対象を定めて,守破離

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著者プロフィール

牧田 幸裕(マキタ ユキヒロ)
信州大学大学院 経済・社会政策科学研究科 准教授
1970年京都市生まれ。京都大学経済学部卒業、京都大学大学院経済学研究科修了。ハーバード大学経営大学院エグゼクティブ・プログラム(GCPCL)修了。アクセンチュア戦略グループ、サイエント、ICGなど外資系企業のディレクター、ヴァイスプレジデントを歴任。2003年日本IBM(旧IBMビジネスコンサルティングサービス)へ移籍。インダストリアル事業本部クライアント・パートナー。主にエレクトロニクス業界、消費財業界を担当。IBMでは4期連続最優秀インストラクター。2006年信州大学大学院経済・社会政策科学研究科助教授。07年より現職。2012年青山学院大学大学院国際マネジメント研究科非常勤講師。著書に『フレームワークを使いこなすための50問』『ラーメン二郎にまなぶ経営学』『ポーターの『競争の戦略』を使いこなすための23問』『得点力を鍛える』(いずれも東洋経済新報社)などがある。

「2017年 『デジタルマーケティングの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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