株式会社タイムカプセル社 十年前からやってきた使者 (喜多川 泰シリーズ)

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
4.09
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本棚登録 : 792
感想 : 79
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  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799318157

作品紹介・あらすじ

夢をあきらめ、居候生活を続ける明日香のもとに、ある日、白いスーツに白い帽子、白い靴の、奇妙な2人組の男が現れた。彼らが差し出したものとは…感動のストーリーとともに人生の再出発への勇気を贈る喜多川泰、デビュー10年目の最高傑作。

感想・レビュー・書評

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  • もし、今、十年前に自分宛に書いた手紙が届けられたら?それが、上下真っ白のスーツを着た人だったら?
    絶対怪しみますよね。
    でも、感動のストーリーでした。

  • 人生の意味や考え方を改めて考える機会を与えてくれる作品です
    物語の中のセリフなどとても心に響くものでした

  • 過去に自分に宛てた手紙を
    住所不明でも必ず送り届ける仕事のお話

    手紙をきっかけに今の人生を考え直す、というありきたりなパターンでしたが、前向きな言葉がたくさん散りばめられていてよかったです。私も毎日、今日1日を過ごす、というフラットな気持ちでいこうと思います。
    ただ、仕事を請け負う人たちの生い立ちにも立ち入るのはキャパオーバーだったように思います。調査部や社長の素性も気になるし、ハートフルがうわべで滑っている感も否めません。
    一つ一つの文章が素敵なのに、全体のまとまりがなかったのが残念です。

  • 所々に良いなと思うフレーズはあったけど、なんだか説教臭くて感情移入出来なかった。というか反発心が芽生えてしまいました...。作者のことはお恥ずかしながら知らなかったのですが、プロフィールを見て腑に落ちました。最初から啓発されたくて読むならありかもしれない。ていうかディスカヴァーの時点で気づくべきだった。

  • 泣きました。心に響きました。言葉ってすごいなあ。出会う人によって環境によって考え方によって…こんなにも良くも悪くも変わってしまうものなのだと。今の自分はどうだろうか、どうしていこうか、なんてことを考えさせられる内容だった。

    「誰も恨むな、人間を嫌いになるな」いろんな出来事を思い出しながら自分の考えを改めようって思えた。どういうことだろうって考え直したりもした。難しいね。SNSでの誹謗中傷が問題視される今、タイムリーな話なのでは?と感じた。

    「人間は未来を変えることができるといいますが、過去も変わるんです」という言葉が強く印象に残った。これまで辛いこと大変なこと、後悔したこと、たくさんあったのに今はそれさえも愛おしくて、あの経験があったから今の自分がいるんだって、そう思えていることのすごさに気づけたというか、自分を見つめ直せたというか…これまでの自分の過去が良かったって言えるように、そんな風に生きてこれたことが幸せだと思った。自分の決めた選択が後悔ないっていえる人生になるように進んでいるからなんだな、すごいな。頑張ってきたんだな。

    人によって幸せの定義?形?全然違うんだなってことも感じた。自分がもう少し歳を取ったとき、どんな幸せを求めているんだろう、幸せってなんだろう、人の幸せを決めつけるのも良くないなとも思ったり。

    「来たときよりも美しく」っていう言葉は自分が小さい頃から見たこと聞いたことはあったけれど、この世に来たとよりもあの美し世の中をつくって…だなんて考えたこともなかった。

    「人生、一寸先は闇だけど、その先に光がある」
    光を見つけるために、そこに飛び込むために、今この目の前に立ちはだかる闇を抜けてやろうって強く思った。

  • またもやだ。
    またもや、グッと来たんだ。
    グッと。
    それ以上でもそれ以下でもない。

    私はことばの旅をする。
    1つの言葉が人生を豊かにし、1つの言葉でその時が救われる。
    明日からまた生きていこう。
    私は私の進むべき道を歩んで行く。
    考え、挑戦し、失敗し、それでも生きていく。
    私の人生は失敗だらけだった。
    でも今はすごく幸せだ。
    そしてこれからも。

    未来は変えれるといいますけど、過去も変えれるんです。
    知らなかったなぁ。
    また救われた。

  • 相変わらずの喜多川ワールドで、今作も楽しませてもらいました。随所に、喜多川先生が講演やCDなどで語られている話題も登場してきて、楽しかったです。タイムカプセルやってみようかなと。

  • 2月も良い本からスタートできた。
    付箋を貼った箇所はたくさん。

    会社に自分を何とかして欲しいと思ってる人は、会社の奴隷になる。会社のために働きたい人はヒーローになる。自分は会社の奴隷だと思ってる人は、自ら奴隷になりに行っている。

    個人も社会も、存在しもしないオバケを作り出す傾向にある。そんなところにエネルギーを使う必要はない。

    心の火を0から付けるのは大変、だから既に付いてる人から心の火をもらうのでもよい。

    いいことがあると、過去が変わる。
    人は未来だけでなく過去も変えられるのだ。
    全てを肯定できるから。


    喜多川泰さん、これから追っていきます!

  • 良かった。
    いいなと思う一文が何個もあったけど、図書館で借りてた本なので付箋は出来ず。

  • 10年前に書いた10年後への自分に届ける一通の手紙。
    10年後の自分を大切に思いながら愛を込めて書いた手紙は、読む人の人生を変える。
    読む人のことを大切に思って書いた愛に溢れる手紙は、読む人に怒濤の如く愛を放つ。
    読むにつれて、登場人物が繋がり、そこに愛があるのを感じました。

    今話題のSNS被害中傷についても触れてました。
    第三者が聞いたら面白い、本人に聞かせるべきでない言葉を垂れ流しにする。
    普段誰かが普通にいつもしていること。ネット上に書いたかの違いでしかないけど、それが被害中傷に繋がっている。
    そういうのを口にしない強さを持たなきゃいけない。ただそれだけのこと。

    色々考えさせられるお話でした。

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著者プロフィール

1970年生まれ。愛媛県出身。東京学芸大学卒。2005年から作家としての活動を開始。『賢者の書』でデビューする。10年『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』が13万部のベストセラーとなり、映画化、舞台化された。「喜多川ワールド」と呼ばれるその独特の世界観は、小学生から80代まで幅広い年齢層から愛され、その影響力は国内にとどまらず、多数の作品が台湾・韓国・中国・ベトナムでも翻訳出版されている。執筆活動だけではなく、全国各地での講演やセミナーも開催している。主な著書に、『おいべっさんと不思議な母子』『One World』『秘密結社Ladybirdと僕の6日間』『[文庫]福に憑かれた男』『君と会えたから……』『手紙屋』『株式会社タイムカプセル社』『運転者』等がある。

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