最強の教養 不確実性超入門

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799318577

作品紹介・あらすじ

金融から歴史的事件まで幅広い題材をもとに不確実性の根源を解明。日々の選択から資産運用、組織の戦略立案まで、すべての意思決定の精度を上げる思考法を解説した異色の教養書かつ実用書。

感想・レビュー・書評

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  • 題名の通り不確実性について学ぶ本。

    自分に刺さったところを何点か。

    自己正当化。人は何かを一旦判断したり、行動したりすると「そうしていなかった場合には決して抱くことがなかったはずの理屈」に囚われてしまう。
    →これはその通り。自分のした選択に関して客観的に見れば誤りと思える事でも、ついつい正しい理由、もしくは言い訳を考えて正当化してしまう。

    「モノゴトはコンセンサスとは違う方向にこそ大きく動く性質を持っている。」
    →反対に行ったときの振れ幅は本当に大きい。これは常に頭に置いておきたい。

    勝率を引き上げることで、長期的な総得失点差が犠牲になってしまうことがある。
    →失敗は正当化せず、小さいうちに認めて修正すべし。

    他にも色々あるけど、興味あれば読んでみてね。

  • ■ Before(本の選定理由)
    不確実性の認識・対処が大切なことは言を俟たない。
    こんな時代に生きている私たちは何をすべきか。

    ■ 気づき
    何だかのっぺりとした中身で、読み終わってからあまり憶えていない。「不確実性を甘くみるからアイツらは失敗したんだ」という事例が沢山書いてあった気がする。

    ■ Todo
    どう向き合うか。リスク管理・リスク込の計画というところが掴みきれなかった。

  • 色々小難しいことを書いてあるが、一言に要約すれば

    「予測することは不可能だから想定外のことが起こったときのリスクに備えることが大切。」

    ということが長々と書いてあった。

  • 成功は、未来を正確に予想することよりも予想外の出来事にいかに対処するかにかかっている

    未来はすでに起きた未来と、不確実な予想できない未来で構成されている

    あらかじめ、最悪の事態としてどの程度を許容するのか決めておく必要がある

  • 個人的メモ
    ・この世は予測できないことだらけ
    ・正負のスパイラルは結構起こる
    ・如何に致命的なマイナスを抑えるかが重要
    ・長期的には勝率よりも総得失点をプラスにすること

  • 不確実性はランダム(正規分布)と正のフィードバック(冪分布)に起因

  • 不確実、悪いという認識。思考のシフトチェンジが必要なんだと思う。不確実、これはあって当然。避けるものではなく、あって当然、無いことはない、の土台に立ち、計画する。これが大事。

  • 「リスク」の正しい考え方を学んだ。
    リスク=危険、不確実=怖い、と思っていたが、リスク=利益の可能性、のことだった。
    経済の話でありながら、諦める=受け入れるといった文脈が禅的でもあり面白かった。


    <アンダーライン>
    ・投資における成功は、相場の行方を正確に予想することよりも、予想外のデキゴトにいかに対処するかにかかっている。
    ・人はランダムなデキゴトに遭遇しても、それをランダムなものとは感じないようにできている
    ・人の心理には、モノゴトを一瞬のうちにパターン化して認識し、「明確な結果には明確な理由があるはずだ」と考える傾向が強く備わっているのだ。
    ・モノゴトはコンセンサスとは違う方向こそ大きく動く性質を持っているのだ。
    ★予測が当たらないことが問題なのではなく、予測できなことに予測することで対処しようという考え方がそもそも間違っていると考えるべきなのだ。
    ・人生は「勝率」や「勝ち星」ではなく「総得失点差」を競うもの
    ★リスクとは利益の可能性のこと
    ・大きな失敗を避けるためには小さな失敗を許容しなくてはならない

  • 世の中の不確実性について、どのように考え対応していったら良いのか書かれた本。特に、ランダムとフィードバックは人間が感覚的に理解しにくい分、経済でいうバブルを繰り返してしまう側面がある。
    後半は認知バイアスの話で、あまり欲しい情報ではなかった。

  • 何が言いたいのかが、わかりづらかった。

    結果には確率以外必ず明確な原因があるに違いないと感じてしまうのが人間である。それによって思い違いや判断ミスをしてしまうことがある。
    ランダム性に起因する不確実性に対処する方法は、確率的に記述できる不確実性には確率的に対処すること(期待値で物事を考える)。

    バブルは画期的なイノベーションなど実体を伴った動きから生まれ、やがて熱狂を迎え、崩壊する。崩壊するときには例外なく急激な逆回転の動きがみられ、クラッシュを招く。バブルを予測するのは基本的に不可能。
    バブルがきたときはその波に乗るが、熱狂に身を委ねることはしない。
    大成功をおさめた者がやがて破滅に至る。その破滅はこれまでの成功によってもたらされる。今までのやり方に固執しないこと。

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著者プロフィール

金融アナリスト、コンサルタント。
株式会社ミリタス・フィナンシャル・コンサルティング代表取締役。シグマベイスキャピタル株式会社シニアフェロー、シグマインベストメントスクール学長。
1963年生まれ。1985年一橋大学経済学部卒業。日本長期信用銀行(現新生銀行)入行。デリバティブの商品開発、ディーリング業務に従事。2000年よりUFJパートナーズ投信(現三菱UFJ投信)にてチーフファンドマネージャーとして債券運用、新商品開発、フロント・リスク管理、ストラクチャード・プロダクツへの投資などを担当。その後不動産ファンド運営会社社長、生命保険会社執行役員を経て2012年より現職。

「2021年 『「不確実性」超入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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